倭城へ!!!
この日を楽しみに生きて来た!
6年ぶり(!)、3度目の韓国・倭城へ。
ひたすら幸せな4日間でした。楽しかったー!!!
以前は、日本にはほぼ残らない文禄・慶長期の石垣に大興奮し、
日本では考えられない残り方の姿に度肝を抜かれ、
見たことのなかった登り石垣にただただ感激し。
「命がかかった状況まで追い詰められると、城はここまで発達するのか!」
と圧倒され、
「そんなに切羽詰まっているのに天守台はつくるんだな」
と織豊期城郭のセオリーのような一面に驚愕しつつ納得し。
…といった浮遊感の中で終わりましたが。
今回は私も城を見る目が少しできてきたようで、
論文の内容を少し消化できるようになったし、
自分なりに具体的な疑問がふつふつと湧いてくるように。
私もすくすくと成長しているのだな。
…たぶん。
とくに今回は、虎口の発展と改造がおもしろかった!
この進化が、関ヶ原合戦後の日本の城の虎口に大きく影響していくのだなあ!
(安骨浦倭城の虎口を狭める数段階の改造とか、
自分で気づかないし説明されてもなかなか理解できなかった。。
なるほどと驚いたけれど、じゃあなんでそんな広い虎口つくったのだろう、と疑問もわく。。)
技術の向上、縄張の発展。
こんなにも手に取るように、城の成長過程を目の当たりにできるとは…!!
なんというか、偉人の中高生時代をのぞき見た気分。
原点を掘り下げたような気分です。
文禄期の石垣でも慶長期より稚拙な石垣もあるし、大名の技術差みたいなものもある。
それは戦況の変化や大名ごとの技術差なのだろうし、
わずか数年の戦いとはいえ、緊迫しているからこそ戦況とともに城がめまぐるしく細やかに変化していくわけで、
各城の役割や築城の意図も、最終形だけでグルーピングするのは早計なのだろうな。
技術面からも城の位置付けからも、各城の小さな変化をていねいに追っていけたら真意に迫れるのかな、と。
私はやっぱり石垣の技術発展というのが好きなので、その点をもっと知りたい。
そして、果たしてどういう城づくりを目指してどう変わっていったのか、城の役割を掘り下げたいなと思いました。
その後の日本の城に大きな影響を与えるという点で、もっと倭城は重視するべきだし、朝鮮出兵も学ぶべきだな、と。
家の積ん読をちゃんと読もう。。
とりあえず、撮ってきた1,500枚の写真と頭の中を整理しよう。
今回は邑城や朝鮮式山城、三国時代の城など、バリエーション豊かに見られて満足。
彦陽邑城で「甕城」「馬面」「雉城」という言葉をはじめて教わりました。
まだまだ知らないことがあるなあ。
しかし、本当に本当に勉強になりました。
楽しすぎたー☺︎☺︎☺︎☺︎☺︎
仕事がんばろ。
そうそう、悲報。
機張城は立ち入れなくなりました…いい城だったからまたじっくり見たかった。。
中川船番所資料館の小学生お城講座
中川船番所資料館の小学生お城講座も最終回。
全4回、梅雨だったり猛暑だったりの中、来てくれてありがとうー。
だんだん自由な発言もしてくれるようにもなって、楽しかったなあ!
かわいいし、いろんな子がいておもしろい。
今日は、戦国武将人気を汲んで、武将と城の話を。
今の東京の子供達は、わりと北条氏に詳しいらしい。
子供の頃、東京には有名な武将もおらず歴史がないと思っていたし、
今も地方に行くたびに地域愛を羨ましく思うので、
東京の子供達にも身近な城や人物があるのはうれしいな。
(北条氏は東京人ではないけど)
これは、小田原市さんの努力の賜物でもあるんじゃなかろうか、と思いました。
「君たちは江戸というすごい都市にいるんだよ!」と、今度は伝えたいなと思います。
ちなみに北条5代、やっぱり氏綱の名は出てこない…。
5代の名前、しっかりコールアンドレスポンス的に教えておきました。
今も変わらぬ武田信玄人気になんだか安心。
「上杉謙信はナルシスト」発言に爆笑。
(自分を毘沙門天の化身と…というのは自己陶酔らしい)
講座後、「夏休みの課題でつくった」と、お手製の城カルタを見せてくれた子が。
城の特徴もすべてシブいところを掴んでいるし、
−−−−−−−−
あかし城
2つのやぐらが
今のこる
−−−−−−−−
と、読み札の句もいいとこついててびっくり!
かわいすぎました☺︎
唎酒師の資格を取得しました
文藝春秋の新連載「一城一食」のテーマは〈城+城下の美食+地酒〉。
取材の厚みと文章の深みを出したくて、日本酒の勉強をちょこちょこと。
勢いあまって、唎酒師の資格を取得しました。
軽い気待ちで受験を決めたら、なにげに出題範囲が広かった、、、。
記憶力と集中力の激減に老いを痛感しつつ、久しぶりに本気で勉強した気がします。
お酒の誘いを断りお酒を学ぶ日々…拷問でした。
食べていけなくなったら、
「唎酒師がいるお店」と書かれたお店でバイトして、
どうせならNO.1スーパーカリスマ唎酒師になって、
まかないで食いつないでいこうと思います。
勉強を通じて他業界の事情を知れ、考えるところもありました。
なくても生きていけるものを普及させ後世に残していくために、
伝える立場の人間がすべきことは何なのか。
どんなジャンルにもメリットやデメリット、問題点や課題、
知られざる実情というものがあり、その一方で普遍的なものもあること。
城の世界には圧倒的に足りないものがあって、それをどう補うのがベストなのか、などなど。
とりあえず、
好きなお酒を好きに楽しむのがイチバンで、娯楽の時間に理屈は不要!と学びました。
楽しいお酒の場でうんちくを語る、めんどくさい人にならぬよう気をつけます。
…ほかに勉強することあるだろ、というツッコミはなしで。
「週刊新潮」夏季特大号に記事掲載
「週刊新潮」8月15・22日夏季特大号(8/10発売)で、
記事を書かせていただきました。
週刊新潮に、城の読みものが5ページも…!
そんな時代がやってきましたよー。やっほー。
週刊新潮というと警戒されますが、
「お城界の闇を暴く!」…といったダーティーな記事ではなく、
極めて清廉潔白で純粋無垢な、「一生に一度は行ってみたい 夏のお城攻略ガイド」です。
ぜひチェックしてみてくださいまし。
月刊「文藝春秋」で連載「一城一食」スタート!
月刊「文藝春秋」で、9月号(8/10発売号)から新連載「一城一食」がスタート!!
毎月〈城+城下の美食+地酒〉をお届けします。
大正12年創刊、発行部数40万部の「文藝春秋」で連載…
物書きの端くれとしては込み上げるものがあります。。
大切に、心して取り組みます。
そして9月号は連載スタートを記念して、
特別企画「小和田哲男先生×春風亭昇太師匠×萩原さちこのお城座談会」も掲載されています。
座談会、楽しかったなあ!
週刊文春ではなく月刊文藝春秋です。
文春砲は撃ちませんよ!
文春オンラインでも連動した連載を書かせていただく予定です。
こちらもお楽しみに。
扉の写真は、大好きな岡泰行さん撮影。
岡さん、拙稿を格上げして下さりありがとうございます。
仏都・会津の取材
会津取材、3日目。
今日は会津若松城ではなく、仏都・会津の取材でした。
平安時代前期の、会津の仏像の愛おしさよ。
仏像は無知だけど、地域性があることにぐっときました。
反対に、仏像を通じてこの地の重要性がわかるのもおもしろいなと思いました。
やっと帰れる…お疲れさま。
濃厚な3日間でした。
昨日取材させていただいた末廣酒蔵さんのお酒が、明日届く手筈。
G20で提供されたお酒も購入しちゃいました。
それよりいい酒も仕入れたわ。
楽しみふふふ☺︎
- お仕事のこと l
- 19/08/08/23:59
会津取材3日間
東北なのに暑いじゃないか。
日本列島どうかしてるぜ!
…と思ったが、ここは盆地だった。。
今日から会津取材3日間です。
蒲生氏郷の石垣、いいねー。
会津若松城の2代目天守、
加藤明成が建て直したことになっていて、私もそう書いているんだけれど、
寛永16年に加藤氏が五重天守を建てられたのか?その根拠は?とずっと疑問で…。
今日の取材とは関係ないのだけれど、
そんな話も文化財課の方とできたのが楽しかったです。
(仕事はちゃんとしました)
今日の会津若松36度でしたが、人がいない分だけ東京より涼しく感じました。
夏は暑く、冬は寒く水がきれい。
つまり、酒がおいしい。
そこには田中玄宰の藩政改革がある…というようなことも今回取材しました。
出石で講演会あります
これは恥ずかしい…!
微妙に行きたくなくなる(笑)
熱烈歓迎、力の入った告知でびっくりです。
中身が伴うよう励みます。
有子山城と出石城、話しがいがあります。
なぜ2城セットで続日本100名城に選定されているのか、というあたりを重点的に、
地域のみなさまに魅力と価値をお伝えしたいと思います。
2019年8月25日(日)15:00〜17:00、
続日本100名城選定記念活性化委員会主催
「出石城・有子山城」続日本100名城選定一周年記念事業
「城めぐりの楽しみ方と有子山城・出石城の魅力」
入場無料、申込不要、です。
ふらりとお越しください。定員300名様。
出石永楽館は兵庫県最古の芝居小屋(県指定有形指定文化財)なんですよね。
ドキドキ土器土器。
朝の二条城へ
朝の二条城へ。
夏季限定公開とイベント開催中。
①夏の早朝入城
②国宝二の丸御殿「大広間四の間」特別入室
③非公開の「香雲亭」にて京のゆば粥御膳の朝食
③がすばらしい体験だったので、急遽取材交渉(突然すいません)。
①②とともに、連載に書かせてもらいます。
美しい庭園越しの二条城の石垣を眺めながら、
朝から美味しいゆば料理をいただく贅沢さよ…
そして二の丸御殿大広間四の間、
復元ながら「松鷹図」が御殿配置で再現されてます。
空いていて、ちょうど私ひとり…
荘厳な空間にぐっときてしまい、感極まって泣きそうになりました(笑)
収蔵館で本物の「松鷹図」を見てタイムアウト。
短時間ながら、なかなか満足の京都滞在でした。
ちなみに、涼しいうちにという配慮での早朝公開ですが、
8:00段階で気温30度と決して涼しくはありません…。
しかし、誰もいない唐門、二の丸御殿、二の丸庭園を撮影できますよ。












