彦根城の天守
天守の本を書こうかと、もぞもぞ動いています。
建築も、ちょっとわかると楽しい。
なんとか頑丈に美しくつくろうという
人間の生々しい試行錯誤が見えてきて、愛おしくもなる。
国宝5天守もこんなに違うのかと驚きます。
ところで!
彦根城表門脇の登り石垣が
見えるようになっていて感激しました。
岡さんと取材
取材で福井な2days。
カメラマンは、憧れの岡泰行さんでした。
岡さんの写真で、脳内城めぐりをしていたかつての私。
美しい写真におののき、
「いつか自分の目で見てみたい」と思いをめぐらせていたものです。
そんな人は、この世に星の数ほどいよう。
そのお方とお仕事をご一緒できるなんて…
涙で越前そばの味がわからないよ!
嘘です。
そば大盛りからの、旅館の夕食ほぼ完食だよ。
しょーもない仕事の悩みやグチまで聞いてもらってしまいました。
よく食べるということしか私のよさが伝わらなかった気がするけど、、、まあいいや。
取材先のみなさんみんなステキだったし、
あー楽しかった!
2日目の気温は33℃。
酷暑な2日間でした。
岡さんの写真を汚さぬよう、みなさんの思いに負けないよう
心のある原稿書くぞ。おー!
ありがとうございました。
- お仕事のこと l
- 17/07/20/23:59
とよた真帆さんと
昨日のおまけ。
とよた真帆さん。
江戸城のお話をしたので拙著を差し上げたら(悩んだ末に思い切って…!)、
「一緒に撮りましょうよ!」と言ってくださいました。
こんなに美人に生まれたら、私ならば調子に乗ってイヤな女になると思いますが、、、。
気さくでナチュラルで、品のあるステキな方でした。
私も、せめて品がほしいです。
石にお詳しく、とてもアートな方なのですよね。
江戸城の石材や刻印のお話もたくさん聞いてくださいました。
羽場裕一さんも、早速ペラペラとめくってくださり、うれしかったです。
高遠のご出身ということもあり、時代劇もたくさん出演されていらっしゃるので、歴史もお詳しいんですよね。
楽屋で、撮影の合間に城へ行ったお話などしてくださり、とっても楽しかったです。
父ー(ぽっかぽか)!
NHK「趣味どきっ」最終回に出ます
NHK「趣味どきっ」、
ご覧いただいた方、ありがとうございました。
松本城の回、かなりの高視聴率だったそうで!
城人気の高さにカンパイ♡
で、急遽、最終回の特別編に再登場することになりました。
7月31日(月)Eテレ 21:30〜21:55、ONAIRですよ。
再放送は8月7日(月)11:30〜11:55 です。
俳優の羽場裕一さん、とよた真帆さんとまたお会いできました。
坂道の会の講師、井手のり子さんにも。
視聴率がよいと、お城番組が増えます。
観てね。
こうやって小さな結果を積み重ねて、
少しずつ道をつくり可能性を増やしていくことが、
役目のひとつだと勝手に思っている。
いろんな人から、いろんな角度から、いろんな意味で高品質なものを見聞きできるようになる。
どんな仕事も、結果と引き換えに可能性がもらえます。
江戸城
3.5時間、雨中の江戸城解説でした。
晴れ女パワーは昨日使い果たしてしまったようです。
総勢53名さま。
ありがとうございました。
写真は先日、父の書棚から発掘した大型本。
1994年朝日新聞社発行、15,000円。
「おもしろそうだと思って買ったけど一度も開いてないなあ。興味あるならあげるよ」ですと。
…だいぶ前から、けっこう興味ありました。
Amazonで調べたら、古本25,000円。
23年前の東京もわかって、楽しいです。
八王子城へ
ここ数年、連続講座をさせていただいている砂町文化センターさん。
今期講座最終日の今日は、八王子城の現地見学でした。
自称晴れ女として有終の美を飾り、講師の面目を保ちました。
今日も1.5→4.5時間の延長戦。
健脚&アクティブな受講生のみなさんでうれしかったです。
八王子城の築城経緯の解明は、北条氏を知る上でものすごく重要だと思う。
解明に整備に、尽力を熱望する城のひとつです。
「関東屈指の規模を誇る山城だからすごい」とか、
「小田原攻めの殲滅戦となった歴史的舞台だからすごい」とか、そういう次元の話ではない。
天正3年以降、とくに天正10年の動乱をどう捉えていたのか、どうしたかったのか。
北条氏の思考やあり方、小さな疑問のあれこれを紐解くヒントが、この城には眠っているように思う。
もちろん、天正10〜15年頃の北条氏の築城技術も。
八王子城、実はかなり久しぶりに行ったのですが、
私自身、いろいろ調べてみたい仮題がたくさん浮かんできて、とても楽しかったです。
(つまりまだまだ勉強中で、講師としては未熟で申し訳ないですが、、、。)
ところで、高尾駅で配布していた「北条ゆかりの城ハンドブック」、ラインナップがマニアック。
写真も載っていたので、確実に現地に行っておるぞ。
これつくった高尾駅の方(駅員さん?)、なかなかの城好きだな(笑)!
JRで行けるオリジナルの城マップ、愛とご当地感があっていいな。
よく見ると、細かなところに配慮があって。
こういうの、好きです。
そして、19:00から平山優先生が八王子でご講演をされるという奇跡…!
聴講して帰りました。
早稲田大学公開講座 2017年春期
9期目となった、早稲田大学エクステンションセンターの連続講座。
2017年春期講座、最終日でした。
若い女性の受講生がぐっと増えて、びっくりでしただよ。
老若男女、お城は楽しめます。
今年の秋講座はおやすみします。
少し、書くことに集中。
また来春、よい講座ができるように。
- お仕事のこと l
- 17/06/21/23:59
安土文芸の郷歴史講座「安土城から熊本城へ〜織豊系城郭の軌跡」
公益財団法人安土町文芸の郷振興事業団さま主催、
安土文芸の郷歴史講座「安土城から熊本城へ〜織豊系城郭の軌跡」。
講演と、ディスカッションをさせていただきました。
奈良大学教授で城郭考古学者の千田嘉博先生、
熊本城調査研究センター文化財保護主幹の鶴嶋俊彦さんと。
このテーマに、このおふたり。
私ごときが紛れてよいものか、とドキドキしましたが。。
しまいには千田先生にこんなことをさせるほど楽しかったです。
タイトル「ロミオとジュリエット」。
こちらはタイトル「貴族の挨拶」。
千田先生は、なにをしても絵になるな(笑)
おふたりとも、昨年末のお城EXPO2016以来でした。
鶴嶋さんは本当に本当に大変な毎日なのですが、
そんなようすは見せず、粛々と、しかし熱く真摯に熊本城を愛しながら取り組まれておられます。
なんというかほっこりする方で、好きなのです。
千田先生は、今日も楽しくお詳しく、少年のようにおちゃめでお気遣いが完璧で。
壇上ではそれはもうさりげなく、常にフォローしてくださるので安心です。
東京でご講演なさるときは私は地方出張だったりと
なかなかお会いすることができないので、お話もできてとてもうれしかったです。
お気遣いに助けられ、今日もよい経験をさせていただきました。
ありがとうございました。
近々また行こう、熊本城!
そして伝えなければ、と思うのであります。
先生方との楽屋でのお話、会場の反応などを見ていると、
まだまだ、伝えるべきことが伝わっていないのだなと感じました。
もっともっと、努力せねば。そして、勉強せねば。
仕事はちゃんとしました。
小田原城の総構
小田原城総構の稲荷森、荒れ狂っていた竹がかなりすっきりと間伐され、
なんと、堀底へ降りられるようになっていた!
最近のことではないようだけれど、びっくり。
城下張出も切り取られたかのごとくこざっぱりとし、
まるで聖域のような空間になっていて感激しました。
江東区砂町文化センターさんの連続講座、この日は現地見学でして。
近世小田原城の解説でよかったのですが、
今期講座のテーマが「小田原攻めと北条の城」ということもあり、
「講座後、ご希望の方がいれば総構をご案内しますよー」などとお声がけしてみたのです。
せいぜい5〜6名かなあ、と思っていたら…、なんと!23名もいらした!
すごい時代の到来だなあと感慨深くなりました。
小峰御鐘ノ台大堀切東堀・中堀・西堀→御鐘ノ台→稲荷森堀→
山ノ神堀切→山ノ神台→城下張出→城源寺竪堀。
道を間違えて、思いがけず御鐘ノ台まで行ってしまいました。
講座1.5時間、講座後の総構歩き3時間。
かなり歩かせてしまったけれど、
北条時代のすばらしき遺構を楽しんでいただけたようでなによりです。
このラインだけでも歩くと、小田原攻めのイメージがかなり変わると思うし、
双方の戦略含め、いろいろ腑に落ちることが多いはず。
理論とは別のところにある、当時のうごめきや切迫詰まった感、
そんな状況下での北条時代の技術力の高さも。
目下整備中で、来春にはもっときちんとなります、と
後日、小田原市教育委員会の諏訪間さんからうかがいました。
いやいや、現状でも、ここまでの遺構がこんなに見られれば満足です。
小田原市さんの整備はすばらしい。
石垣山一夜城も整備するそうで、ファンとしては喜びでいっぱいです。喜び組です。
稲荷森、今回歩けて気づけましたが、すっごい戦闘空間だ!
北条っぽいぞ!
土木量もそうだけれど、常に侵入者に対する多方向からの射撃空間が確保されていて、
横堀の使い方、緻密な設計が北条らしい。
小峰御鐘ノ台大堀切は実は戦闘空間としては苦し紛れだけれど、
こちらのほうがきちんと、機能性を計算した上で落ち着いて構築されている感じ。
少し先立ってつくられていたのかもしれません。
デイリースポーツオンラインに
デイリースポーツオンラインさんの記事。
取材協力させていただきました。
最近よく質問される「なぜ城が人気なのか?」についても、見解を語っております。
先般のNHK「趣味どきっ」といい(観てくださった方ありがとうございます)、
城を取り上げてもらえることが増えただけでなく、
こちらにとって核心をついた取材をしてくださり、
ブレずにまとめてくださるようになったなあ、とほのかな感慨に浸っています。
(これはけっこうすごいこと!!)
どこに自身の目的を定め、それに向かってどう動くのかが大事であって。
…とは思うものの、自分の意としない書かれ方をしたり、誤解や批判が増えれば、
何も感じないわけではない。実質的な支障も出ます。
メディアは自分のためにあるわけではないので仕方ないことで、
そんなことは知っているわけです。
しかし、何事も全否定しては進展はない。
ネガティブな発想からは何も生まれない。
やはり、小さなリスクと向き合いながら、少しずつやるしかないとしみじみ思う6月14日です。
メディアの力を知る元広告業界の人間としては、そこはやっていきたいなと思うのであります。
(ちょっと知っている意地にかけても)
表に出たいわけでも、有名になりたいわけでもなく。
できればひっそり、これというものだけに集中して、穏やかに静かに暮らしたい。
ただ…やりたいことがあり、それを自分次第でできる環境にあるというのはありがたいことなのですね。
最近は、がんばれの言葉が重くなくなってきました。
ただただ、ありがとうございますのひと言なのだと思います。
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個人的には、山城(中世の城)のほうがスゴいという理論は違和感があるかな。
(一般的な“マニアック度イメージ”のランク付けは別です)
好みやなりゆきの問題であって、中世の城だろうが近世の城だろうが、どっちでもいい。
どちらにも、違う魅力がある。
それはあれですよ、ロクに話もしないで、肩書きだけで相手を判断するのと似てますよ。
中世の城を歩いてこそ本物の城好き、みたいな城ファンの発言はさみしいなあと思います。
興味のある範囲、適度な距離で自由に城を楽しめばよいのであって、
なんだかおかしな上下関係のある世界になってほしくないなあとは思います。
- お仕事のこと l
- 17/06/14/15:00