お城EXPO2021 1日目
お城EXPO1日目。
今年も審査員を務めた、
「小・中学生 城の自由研究コンテスト」の例年1月の表彰式が併せて催されました。
毎年、本当にすばらしい研究ばかりで、審査というより勉強させてもらっています。
探究心を持ってテーマを定め、疑問を逃さず、丹念に調べ、
軸をブラさずに考察し、まとめ、伝える。
この行程を、きっちりできることがすばらしい!
この先どんなことてあっても真摯に取り組め、豊かな人生を送るのだろうな。
表彰式では毎回、小和田哲男先生が講話をするのだけど、
大人向けの講演会ではお話しないような先生の若かりし頃のエピソードが聞けて、
私はこれにいつも感動してしまう。
穏やかな口調に秘められた、貪欲な研究魂。
いかに向き合い、丹念に追求し続けたかがわかります。
それは「研究の心得」でありながら、
私のような類の人間にもあるべき「物事に取り組む基本姿勢」。
私はとても身につまされて、
優秀で姿勢のいい受賞者のみなさんに負けぬよう、
そして小和田先生と胸を張ってお話しできるよう、
もっと姿勢よいシャキッとした人間にならねばと思うのです。
すばらしい受賞作は、明日まで開催のお城EXPOで展示されてます。
参戦の方は、ぜひぜひご覧くださいね。
さて、明日はセミナーと厳選プログラムに登壇!
今の私ができることに集中して、私にしかできないことを。
セミナーは整理券、厳選プログラムは有料チケットが必要です。
ぜひお越しくださいませ!
山繭紬
母から譲り受けた、山繭紬。
昔、旅先の山寺で父に買ってもらったそうで。
反物のまま実家で眠っていたものを譲り受け、私サイズで仕立てました。
仕立てるとき、呉服屋さんや着付けの先生方に
「旅先で反物を購入するなんて!」
「お母様は粋な方なんですねえ」
などと、えらく驚かれまして。
私としては普通の感覚ゆえ、驚かれたことに驚きまして。
(粋な人は買ってもらった反物を放置しない。笑)
子供の頃を思い起こすと、
そこでしか見られないものや手に入れられないもの、食べられないものや会えない人。
今しかできない体験に対しては、惜しまず投じていてくれたなあ。
(旅のテンションでおかしなものを衝動買いしたりは一切なかったけど)
そこで目利きのようなものが養われた気がするし、
今の仕事ができているのも、そんな環境のおかげなのかもしれません。
そんな母から生まれ両親に育てられた私は、今日誕生日を迎えました。
理想的な生活からはほど遠い毎日だけれど、
今という時間を大切に日々を積み重ねて、人生を豊かに。
心身ともになるべく穏やかに過ごしたいなと思います。
ところで、山繭紬は長野県の松本・安曇野地方のものらしいけれど、母よ、なぜ山形で…?
天蚕糸が長野産、ということなのかなあ。
知っている方がいたら教えてください。
山形・宮城4日間
今年最後の地方取材(たぶん)は、山形・宮城4日間。
山形城は三の丸土塁しか見られず。
時間を捻出して長谷堂城へ向かってもらうも、
シティ仕様の装いゆえ北側の帯曲輪軍で撤退。
菅沢の陣はまったく見えませんでした…。
昨日と今日、取材した先生の見解が異なりおもしろい混沌状態に。
書くのが楽しみ!
そして、リスペクトする編集者&カメラマンと、また特集を手がけられる喜びよ。
情報を扱うのではなく誌面に命を吹き込むような。
そういうものづくりを続けたい。
そういう世界で生きていきたい。
お城EXPO2021
お城EXPO2021、今年も厳選プログラムと無料セミナーに登壇いたします。
厳選プログラムは、12月19日(日)15:50~。
テーマは〈「日本の城語辞典」裏話と「一城一食」取材後記」〉。
PPTをつくりながら、楽しくなってきました。
まじめにやります。ぜひお時間ください☺︎
無料セミナーのテーマは「日本100名城」。
サイト内のどこにも情報が載っておらず、どこで話すのか私もわからない。笑
こちらも聴きにきてもらえるとうれしいです。
「子供の科学」2021年1月特大号
「子供の科学」2021年1月特大号の特集は「お城へGO!」。
城にまつわる、素材、力学、技術、科学調査などについて書きました。
小学生にも広がれ、お城の魅力!
そして、ベネッセコーポレーション「チャレンジ4年生」で監修した
「わくわく発見BOOK」の城特集、今秋も掲載されました。
祝・3年連続!
城特集がスタンダードになるといいな。
〈スナックお城〉開店✨
オーナーkazさんから表参道の〈スナック大使館〉をお貸りして、
12/27〜29の3day限定で〈スナックお城〉をオープン!
加藤寛之 さんと 笹口さおり さんと萩原さちこが3人で日替わり店主します。
店主は3人で日替わり、萩原の店主日は12/28(火)です。
(27,29日はチーママ勤務、28日のみママに出世します!)
テーマは「日本の城×酒」。
酒の肴は城トーク。
連載「一城一食」の酒蔵取材エピソードなども交えて、日本の城と酒の深い関係を語ります。
実は利酒師の資格も持っている萩原。
城にまつわる肴やお酒、自家製ツマミも用意する予定。
もちろん、城や酒に興味がなくても参加OKです。
(要するに忘年会気分で気軽にどうぞ!)
ちなみに特別メニュー「東光」は、上杉家御用酒屋の小嶋総本店が醸す酒。
米沢城下、朝日が昇る方角に位置することが「東光」の名の由来ですよー。
…なんて話もしながら味わいましょう。
年の瀬だけど、来てくれる人いるかなあ。。。
ぜひ遊びにきてくださいー!
「上永哲矢×萩原さちこ 新刊出版記念 “戦国武将”と“お城”好きのつどい」
新刊「戦国武将を癒やした温泉」 を上梓された歴史ライターの上永哲矢さんと、
拙著「日本の城語辞典」と合同の新刊出版記念イベントをすることに。
レキシズルの渡部さんもご登壇。
この仕事をはじめたとき既に歴史界に名を馳せていた、
私にとっては憧れのおふたりです…キンチョー。
実は地方取材の際、時間を捻出しては密かに共同浴場秘などの湯めぐりをしている私。
上永さんとの温泉トークはとくに楽しみです。
お城・歴史・温泉好きの方、ぜひぜひに。
歴史界のレジェンドからはクリスマスという言葉は一言も発せられないのか…と思いつつ。笑
忘年会も兼ねた楽しいパーティースタイルにつき、
私は密かにクリスマス気分も味わいながら楽しみたいと思います。
谷口シロウさんの個展とBAR IAPONIA
編集者(会社員)時代にお世話になっていた、イラストレーター・谷口シロウさんの個展へ。
お会いできて、お話しできて、本当にうれしかった!
シロウさんのイラストが好きで、十数年前に初めてお仕事をお願いできたときのあの感動。
関係ない仕事になってしまった今も、こうしてお会いできてお話しできるなんて感無量です。
いつか自分の中で一区切り大成したとき、シロウさんにお城のタンバリン描いてもらうのが夢!
歌舞伎の入門書も上梓しているイラストレーターさん、
滝山城のイラストを最近描かれたとイラストレーターさんともお話しできて。
第一線で活躍しているクリエイターは、
なにげないひと言にも聞き逃したくないあたたかさと輝きがあるな。
そしてその後は、戦国魂の鈴木智博さんが新橋にオープンした、
「BAR IAPONIAー歴史と旅のBARー」へ。
ひと言では言えない…とても刺激的で楽しい時間でした。
鈴木さんはほんと、いろんな意味ですごいなあ。。
ああ、私もっともっとがんばろー。
いろんな人に会えて、話せて、豊かな1日でした。
「城と城下町展」閉城
「城と城下町展」終わりました。
ご来城くださったみなみなさま、ありがとうございましたー!
自分が手がけたものを目の前で見てもらえるのは、つくり手にとって特別なこと。
どこにどれだけ時間を割き、何を見て、どうリアクションするのか。
様子をうかがい、ふむふむといろいろ考えていました。
何気ない反応やいただく小さなひと言には、
私が抱えている迷いや困難を小さく軽くしてしまうスモールライトのような不思議な力がある。
今、書きたいこと、形にしたいこと、はじめたいこと。
汚れやいらん装飾が取り払われて、道筋がはっきりした感じ。
明日からビシッと切り替えて、励み積み重ね、ひとつひとつ形にしていこうと思います。
有名になりたいわけでも、偉業を成し遂げたいわけでも、知識をひけらかしたいわけでもなく。
私がやりたいことは、これまでもこれからも、
・城のすばらしさを楽しく伝える
・城を未来に残す
の2つのみ。
今回足を運んでくれた方に
「前よりもっとおもしろい」「さらに城を好きになった」と言われたいな。
とにかくとにかくうれしかったのは、
「「一城一食」を書籍化してほしい」という声が予想をはるかに超えて多かったこと!
私もしたいんです。。連載中からアピールし続けてたんです。。
ノートに書いてくださった方、ありがとう!
(文藝春秋の担当編集さんが真っ先に発見していました!)
なにかしらの形で、いつか書籍化する決意が固まりました。
とりあえず2冊決まっているので全力でつくります。
たくさんのお祝いやお心遣いをいただきました。
宝物のような3日間になりました。
本当に本当に、ありがとうございました!
写真は、ラストを飾ったご来城者、カメラマンの畠中和久さんと。
「城と城下町展」2日目
「城と城下町展」2日目、終わりました。
ああ、ひたすら楽しい1日であったよ。
いろいろありすぎて言葉にならんけど、私にとっては宝物のような1日になりました。
ありがとうー!
文藝春秋「一城一食」の担当編集さんと、
額に入った誌面を改めて眺めて、なんだか泣きそうに。
いいお仕事させてもらえてありがたい限りです。