八王子城へ

ここ数年、連続講座をさせていただいている砂町文化センターさん。
今期講座最終日の今日は、八王子城の現地見学でした。
自称晴れ女として有終の美を飾り、講師の面目を保ちました。
今日も1.5→4.5時間の延長戦。
健脚&アクティブな受講生のみなさんでうれしかったです。
八王子城の築城経緯の解明は、北条氏を知る上でものすごく重要だと思う。
解明に整備に、尽力を熱望する城のひとつです。
「関東屈指の規模を誇る山城だからすごい」とか、
「小田原攻めの殲滅戦となった歴史的舞台だからすごい」とか、そういう次元の話ではない。
天正3年以降、とくに天正10年の動乱をどう捉えていたのか、どうしたかったのか。
北条氏の思考やあり方、小さな疑問のあれこれを紐解くヒントが、この城には眠っているように思う。
もちろん、天正10〜15年頃の北条氏の築城技術も。
八王子城、実はかなり久しぶりに行ったのですが、
私自身、いろいろ調べてみたい仮題がたくさん浮かんできて、とても楽しかったです。
(つまりまだまだ勉強中で、講師としては未熟で申し訳ないですが、、、。)

ところで、高尾駅で配布していた「北条ゆかりの城ハンドブック」、ラインナップがマニアック。
写真も載っていたので、確実に現地に行っておるぞ。
これつくった高尾駅の方(駅員さん?)、なかなかの城好きだな(笑)!
JRで行けるオリジナルの城マップ、愛とご当地感があっていいな。
よく見ると、細かなところに配慮があって。
こういうの、好きです。
そして、19:00から平山優先生が八王子でご講演をされるという奇跡…!
聴講して帰りました。
早稲田大学公開講座 2017年春期

9期目となった、早稲田大学エクステンションセンターの連続講座。
2017年春期講座、最終日でした。
若い女性の受講生がぐっと増えて、びっくりでしただよ。
老若男女、お城は楽しめます。
今年の秋講座はおやすみします。
少し、書くことに集中。
また来春、よい講座ができるように。
- お仕事のこと l
- 17/06/21/23:59
安土文芸の郷歴史講座「安土城から熊本城へ〜織豊系城郭の軌跡」

公益財団法人安土町文芸の郷振興事業団さま主催、
安土文芸の郷歴史講座「安土城から熊本城へ〜織豊系城郭の軌跡」。
講演と、ディスカッションをさせていただきました。
奈良大学教授で城郭考古学者の千田嘉博先生、
熊本城調査研究センター文化財保護主幹の鶴嶋俊彦さんと。
このテーマに、このおふたり。
私ごときが紛れてよいものか、とドキドキしましたが。。

しまいには千田先生にこんなことをさせるほど楽しかったです。
タイトル「ロミオとジュリエット」。

こちらはタイトル「貴族の挨拶」。
千田先生は、なにをしても絵になるな(笑)
おふたりとも、昨年末のお城EXPO2016以来でした。
鶴嶋さんは本当に本当に大変な毎日なのですが、
そんなようすは見せず、粛々と、しかし熱く真摯に熊本城を愛しながら取り組まれておられます。
なんというかほっこりする方で、好きなのです。
千田先生は、今日も楽しくお詳しく、少年のようにおちゃめでお気遣いが完璧で。
壇上ではそれはもうさりげなく、常にフォローしてくださるので安心です。
東京でご講演なさるときは私は地方出張だったりと
なかなかお会いすることができないので、お話もできてとてもうれしかったです。
お気遣いに助けられ、今日もよい経験をさせていただきました。
ありがとうございました。
近々また行こう、熊本城!
そして伝えなければ、と思うのであります。
先生方との楽屋でのお話、会場の反応などを見ていると、
まだまだ、伝えるべきことが伝わっていないのだなと感じました。
もっともっと、努力せねば。そして、勉強せねば。

仕事はちゃんとしました。
小田原城の総構

小田原城総構の稲荷森、荒れ狂っていた竹がかなりすっきりと間伐され、
なんと、堀底へ降りられるようになっていた!
最近のことではないようだけれど、びっくり。
城下張出も切り取られたかのごとくこざっぱりとし、
まるで聖域のような空間になっていて感激しました。
江東区砂町文化センターさんの連続講座、この日は現地見学でして。
近世小田原城の解説でよかったのですが、
今期講座のテーマが「小田原攻めと北条の城」ということもあり、
「講座後、ご希望の方がいれば総構をご案内しますよー」などとお声がけしてみたのです。
せいぜい5〜6名かなあ、と思っていたら…、なんと!23名もいらした!
すごい時代の到来だなあと感慨深くなりました。
小峰御鐘ノ台大堀切東堀・中堀・西堀→御鐘ノ台→稲荷森堀→
山ノ神堀切→山ノ神台→城下張出→城源寺竪堀。
道を間違えて、思いがけず御鐘ノ台まで行ってしまいました。
講座1.5時間、講座後の総構歩き3時間。
かなり歩かせてしまったけれど、
北条時代のすばらしき遺構を楽しんでいただけたようでなによりです。




このラインだけでも歩くと、小田原攻めのイメージがかなり変わると思うし、
双方の戦略含め、いろいろ腑に落ちることが多いはず。
理論とは別のところにある、当時のうごめきや切迫詰まった感、
そんな状況下での北条時代の技術力の高さも。
目下整備中で、来春にはもっときちんとなります、と
後日、小田原市教育委員会の諏訪間さんからうかがいました。
いやいや、現状でも、ここまでの遺構がこんなに見られれば満足です。
小田原市さんの整備はすばらしい。
石垣山一夜城も整備するそうで、ファンとしては喜びでいっぱいです。喜び組です。
稲荷森、今回歩けて気づけましたが、すっごい戦闘空間だ!
北条っぽいぞ!
土木量もそうだけれど、常に侵入者に対する多方向からの射撃空間が確保されていて、
横堀の使い方、緻密な設計が北条らしい。
小峰御鐘ノ台大堀切は実は戦闘空間としては苦し紛れだけれど、
こちらのほうがきちんと、機能性を計算した上で落ち着いて構築されている感じ。
少し先立ってつくられていたのかもしれません。
デイリースポーツオンラインに
デイリースポーツオンラインさんの記事。
取材協力させていただきました。
最近よく質問される「なぜ城が人気なのか?」についても、見解を語っております。
先般のNHK「趣味どきっ」といい(観てくださった方ありがとうございます)、
城を取り上げてもらえることが増えただけでなく、
こちらにとって核心をついた取材をしてくださり、
ブレずにまとめてくださるようになったなあ、とほのかな感慨に浸っています。
(これはけっこうすごいこと!!)
どこに自身の目的を定め、それに向かってどう動くのかが大事であって。
…とは思うものの、自分の意としない書かれ方をしたり、誤解や批判が増えれば、
何も感じないわけではない。実質的な支障も出ます。
メディアは自分のためにあるわけではないので仕方ないことで、
そんなことは知っているわけです。
しかし、何事も全否定しては進展はない。
ネガティブな発想からは何も生まれない。
やはり、小さなリスクと向き合いながら、少しずつやるしかないとしみじみ思う6月14日です。
メディアの力を知る元広告業界の人間としては、そこはやっていきたいなと思うのであります。
(ちょっと知っている意地にかけても)
表に出たいわけでも、有名になりたいわけでもなく。
できればひっそり、これというものだけに集中して、穏やかに静かに暮らしたい。
ただ…やりたいことがあり、それを自分次第でできる環境にあるというのはありがたいことなのですね。
最近は、がんばれの言葉が重くなくなってきました。
ただただ、ありがとうございますのひと言なのだと思います。
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個人的には、山城(中世の城)のほうがスゴいという理論は違和感があるかな。
(一般的な“マニアック度イメージ”のランク付けは別です)
好みやなりゆきの問題であって、中世の城だろうが近世の城だろうが、どっちでもいい。
どちらにも、違う魅力がある。
それはあれですよ、ロクに話もしないで、肩書きだけで相手を判断するのと似てますよ。
中世の城を歩いてこそ本物の城好き、みたいな城ファンの発言はさみしいなあと思います。
興味のある範囲、適度な距離で自由に城を楽しめばよいのであって、
なんだかおかしな上下関係のある世界になってほしくないなあとは思います。
- お仕事のこと l
- 17/06/14/15:00
NHK「趣味どきっ」第2回放送

NHK(Eテレ)「趣味どきっ」。
全9回「海・山・町を再発見!おとなの歩き旅」
今日放送の第2回は松本城下町歩きです。
捨堀の土塁も登場しますよ(たぶん)。
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第2回「古地図と歩く城下町」
放送:6月12日(月)21:30~21:55
再放送:6月19日(月)11:30~11:55
※NHK総合は6月14日(水)10:15~10:40
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みてね☺︎
公益財団法人日本城郭協会の理事に

本日2017年6月10日付で、公益財団法人日本城郭協会の理事になりました。
学術委員会学術委員は続投です。
いろいろと考えることはあるけれど、
いただいたお話はありがたく素直に頂戴し、
できる限り真摯に、粛々とこなしてゆく。
…という基本理念に基づいて。
写真は評議会理事会の後、
日本城郭協会創立50周年記念パーティーにて。
理事長の小和田哲男先生、理事の加藤理文先生、
学術委員にもなられた小田原城天守閣館長の諏訪間順さんと。

都庁の45階にこんなパーティースペースがあるとは知りませんでした。
群馬にて

前橋で講演のおしごとでした。
いやいや、不思議な1日でした。
①せっかく群馬まで行く&快晴だからと、朝の新幹線に飛び乗る
②ひとまず高崎城をうろついていたら、静岡の加藤理文先生がなぜか高崎にいた
③加藤先生が高崎泊というので講演後にごはんの約束をする
④食事前に高崎にて東京の出版社と打ち合わせがあるから一緒にどうかと誘われる
⑤なぜか同席する
⑥なぜかみんなで飲む
⑦群馬に思いがけず長居をして新幹線で東京帰る←今ココ
・・・加藤先生とは、明日も東京でお会いするのですがね(笑)
人と会うということは、可能性が増えるに等しいと思う。
いろんな意味でね。
そこからどうするかは自分次第だけど、それは何ものにも変えがたい。
ところで。
今日は大手建設会社さまの依頼での講演でした。
最近は、企業様からのご依頼も多い。
建設会社なので建造物や石垣の技術的なことや地質のことなどがご要望と思いきや、
「戦国時代の城、地元群馬の城の話をぜひ」と。
この依頼も、本当に多い。
ここ2年、天守の話などほとんどしていないです。
情勢とニーズの変化を感じます。
今日もいいお仕事をさせていただきました。
ありがとうございました。
- お仕事のこと l
- 17/06/09/11:54
NHK「趣味どきっ」第1回放送

NHK「趣味どきっ」。
全9回「海・山・町を再発見!おとなの歩き旅」
第1回は松本城歩きです。Eテレで明日放送。
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第1回「戦国の舞台となった城を歩く」
放送:6月5日(月)21:30〜21:55
再放送:6月12日(月)11:30〜11:55
※NHK総合は6月7日(水)10:15〜10:40
第2回「古地図と歩く城下町」
放送:6月12日(月)21:30~21:55
再放送:6月19日(月)11:30~11:55
※NHK総合は6月14日(水)10:15~10:40予定
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みてね☺︎







