城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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増山城のカモシカさん

富山県砺波市の増山城にて。
ひとりでキレイな夕陽を見ていたところ、ふと視線をキャッチ。横を見たら…カモシカさんでした♡
ものすごいおとなしくて、じーーーーーっとこっち見てるの。かわいい♡
このあと仲良く一緒に夕陽を見ました(笑)

※カモシカは基本的に人を襲いませんが、刺激や威嚇は御法度。
騒がず脅かさずむやみに近づかず、そっと離れましょう。
それから、夕方の入山はNGです。夕陽が沈む前に必ず下山しましょう。

増山城はかなりよい!
到着が遅れゆっくりできなかったので、改めて時間をかけてリベンジしたいです。
予定外ながら立ち寄った森寺城もよかったですよ。
レビュー的なものは改めて(気が向いたら書きます)

「わくわく城めぐり~ビギナーも楽しめる34~」本日発売です!


著書「わくわく城めぐり~ビギナーも楽しめる<城旅>34~」が発売になりましたー!

どうやら、出だし好調のようです。わーい。

今日はちょいとバタバタしてまして、書店に行けず。
他人事のような気もしつつ、しかしニュースリリース → を目にすると実感も沸いてきたりしてふわふわしてます。

お友達がさっそく本屋さんに走ってくれてました。とてもうれしい。
そして、Sちゃんがこんな大興奮のデコメールを送ってくれました。
「ブラボー!」「感激」って、Sちゃんってばかわいいな(笑)ありがと。
よく見たら、「感激」はフキダシになっていて、信長のセリフになっているのね!
Sちゃん、芸が細かいー。

 

こちらの写真はブックファースト新宿店さんだそうで。
歴史コーナーに置いていただいているみたいですね。
書店さんによって、置いてある棚が異なり、
「旅行」または「歴史」の棚か、両方に置いている書店さんもあります。
紀伊国屋南口店さんは3階新刊コーナーに置いてくださっているそうです。

ぜひぜひ、お近くの書店を覗いてみてくださいね。
ついでに「わあ、この本おもしろそう〜」とか店内で叫んでみましょう。
もし見かけたら、教えてくださるとうれしいです。

もちろんAmazonでも購入できます→

天空の城・竹田城!

取材で竹田城に行ってきました。
内容&掲載媒体などは、開示できるようになったらお知らせしますね。

竹田城に行ったからには、「日本のマチュピチュ」と呼ばれるこの絶景に会いに行かねば!
ということで、早起きして雲海に浮かぶ竹田城を見に行ってきました。
 

この時期の雲海はやわらかく(霧の濃度が薄い)、朝日の光を取り込んでほんのりピンク色に色づいています。
3年前、晩秋に見た姿は雲海がしっかりしてキリッとした印象でしたが、
ヴェールに包み込まれたようなこのやさしい表情のほうが、私は好きかもしれません。

 

2日連続で竹田城の雲海に出会いに行けるという贅沢。
2日目は「明日は絶対出るよ!」と前日に地元の方が断言していた雲海日和。
再び立雲峡からのアングルで狙おうかとさんざん迷いましたが、竹田城からの雲海を臨むことに。
ここで朝日を見て、朝ごはんを食べました。夢のようでした…(うっとり)。

たくさん写真を撮ったので、追ってアップしますね。

取材は、竹田城のさらにディープな世界に出会えた有意義なものでした。
竹田城は、雲海がなかったとしてもわざわざ訪れる価値のあるすばらしいお城。
そして、まだまだ深まる謎があることが今回わかりました。
雲海もいいけど、竹田城もぜひ知って楽しんでほしいところ。魅力をしっかり伝えたいと思います。

熊本&長崎のお城取材

5月14〜17日は、3泊4日で取材&撮影に行っておりました。

熊本城、千葉城、隅本城、宇土城、宇土古城、菊地城、鞠智城、
で長崎へ移動して島原城、日野江城、原城かな。

えー、もう発売になってますので言いますと、
辰巳出版さんより7月13日に発売された【お城の手帖〜戦国武将編】の取材&撮影でした。

この本、とても贅沢ですよ。
特集の写真をカメラマンさんが新撮してるんです。
お城本って、あんまり撮り下しのものはないですからね。
スタッフさんと一丸となってお城本づくりに取り組める楽しいお仕事でもあり、
現地でしっかり取材できる、やりがいのあるお仕事でもあります。

今回は、カメラマンさんに三脚をお借りして、熊本城の夜景を撮影したのがプライベートな想い出です。
う=ん、夜景はこれから勉強です。まったく夜のよさがない写真だー。
あんまり載せたくないですが…自分への課題として。

金沢&名古屋取材2012

金沢へ取材に行ってきました。
そして翌日には名古屋へ取材に行くというまたまた弾丸な1泊2日でした。
金沢と名古屋って、移動できちゃうのね。
東京の人間からすると、全然違う場所にある気がしますが…。位置関係がよくわかりません。

1日いても飽きないどころが時間が足りない金沢城。
久々の金沢、いろいろ感じ発見し考えましたが、気が向いたら語ります。

 

念願の21世紀美術館に行けたのが今回のうれしいできごと。

 

沖縄取材2012

琉球王国へ1泊2日の弾丸取材。
せっかく7月の沖縄へ行ったというのに、
ビーチなど行く時間はなく、ひらすらグスク、グスク、グスク。
でも、移動中にちょこりと青い空と広い海を堪能できました。沖縄は空が広くていいですね。

沖縄の歴史は重い。そして深い。
''本島の人''はともかく''日本の人''と面と向かって言われると考えてしまう…。

ちょっと頭が痛くなったけど、キレイな空と海でパワーチャージできました。

本島のお城も「史料がない」はよくあることですが、沖縄の史料は本当になにもない。
史料どころか、沖縄戦で全部失ってしまったんですね。本当に、全部。
名古屋城本丸御殿の障壁画は疎開して無事だったり、
姫路城が無事だったのも、天守を狙われないよう覆って隠したという説があるほどですが(諸説あります)、
こういう言い方は不適切かもしれませんが、沖縄に比べればある種のゆとりがあるということですね。
なんというか、リアルな沖縄の位置付けを感じました。

 

 

沖縄の城はグスクといい性質も構造も本島の城とは一線を介すもの。歴史も技術も在り方も全然違う。
琉球石灰岩というやわらかな(でも固くて重い)石材を使った、たなびくような曲線の石垣が特長です。
本島で、総石垣の城の始祖を安土城とするなら、1576年。
しかもこのときは高石垣ではないわけだから、築造技術は比になりませんね。
首里城、今帰仁城、中城城、勝連城、座喜味城の5つのグスクが、
その関連遺産の4つの遺物(園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽)とともに世界遺産登録されているのですが、
首里城以外は人がいなさすぎで残念に思いました。由々しき問題です。
もっと文化財のすばらしさを広めていかないと!

沖縄の方は、いろんなエッセンスを上手に取り込んで、
それをただ真似するのではなく独自のものをつくり出すセンスがあるんですね。
だから独立国家としての文化が確立されていながら、どこかノスタルジーを感じたりするのだと思います。
その話を取材先の方にしたら、
「沖縄は独自のものがないので、他から取り入れるしか手がないのですが…
でも、たしかに取り入れて生み出すのは得意かもしれません」とおっしゃっていました。

グスクだけで一冊本が書けそうな気もするし、
琉球王国の歴史、琉球王国の文化。なにか形にしたいなあと強く強く思ったのでした。
これをいうと沖縄の人に怒られそうですが…
ノウハウがないのか、不向きなのか、あんまり編集が上手じゃなさそうです。
数が少ない訳ではないのにあまりいい資料や文献がないし、まとまりが悪くて読みにくいものが多い。
ネタがあるのにもったいない。
編集者のみなさん、狙い目ですよ(笑)
もちろん、ライター・作家もね。
 

小田原城・惣構見学ツアー

「小田原城天守閣木造化を考えるシンポジウム連携プログラム
小田原城・惣構(大外郭)遺構見学ツアー」に参加させていただきました。
あの小田原城の「惣構」を歩けるとは、なんてすばらしい企画なんだ!と勇み足で。
 

「惣構(そうがまえ)」なんてお城好きでなければ心躍りもしないワードでしょう。
外堀のそのまた外側の外郭、つまり城下町も含めてぐるりと取り込んで覆った防衛線のことです。
小田原城の惣構の総延長は約9km(12kmとも)にも及び、
その規模は中世城郭ではぶっちぎりのNO.1、近世城郭でも江戸城に次ぐNO.2。
城下町までを城域として経済都市をつくり上げれば
たとえ敵が攻め込んでこようとも、国としての機能はすぐにはストップしない。
物資を遠方から運び込まなくても、自給自足の生活だってできてしまう。
1590年の豊臣秀吉の小田原城攻めで、
圧倒的に兵力が劣りながら3ヶ月も籠城に持ちこたえたのは、惣構のおかげでしょう。
(ちょっと過信していたのが敗因でしょうけど)

 

小田原城というと桜の名所、関東には珍しく天守のある城、くらいのイメージかもしれませんが、
中世屈指の築城技術を持つ後北条氏の本城。
そのあたりの秀逸さが全く知られていないのはちょっと残念ですね。

 

意外と残っていた、惣構の遺構。
パーツは見応えがあり解説も興味深かったのですが、縄張図がなかったのが残念。
城ファンとしては、縄張をきちんと見たかったです。
広大なだけに距離感がつかめませんし、地元民でないので位置が不明でした。

本来の目的であるはずの<天守の木造再建化>について一切話がなかったのは残念でした。
前日のシンポジウムでお話があったのかもしれませんが、
なぜ木造化を目指すのか、必要性や問題点を私は聞きたかったです。
そもそも天守再建の重要性を理解してもらわないことには
木造だろうが鉄コンだろうが協力を得られないと思うんですよね。
城の保存維持事情は、興味のある人とない人の温度差が激しいですもん。

 


桜がキレイでございました。

大嶽城おまけ〜虎御前山城

大嶽城ウォーク→ の前に、虎御前山城に寄ってきました。
本気の登山の前に軽い登山をしてみた私、我ながらタフだなと思いました。
他の参加者の方にたいそう驚かれましたとさ。
とはいえ時間がなく織田信長の陣後まででリターン。
晴れたり霙が降ったりの気まぐれな天候にもてあそばれ、ぐちゃぐちゃになって帰ってきたのでした。

 

虎御前山城は織田信長が小谷城攻めのとき本陣とした城ですが、
よくもこんな目と鼻の先に陣取ったもんです。
もうこの時点で、勢いは圧倒的に信長が勝っていたんでしょうね。
その状況下で数年持ちこたえた小谷城の防備力の高さに感嘆すべきか。

このお城、小ぶりですがなかなかよいです。軽い気持ちで行くのにおすすめの山城です。

大嶽城おまけ〜長浜グルメ

大嶽城の帰り道、
お城がご縁で知り合った名古屋から参加のお仲間と、3人で長浜に立ち寄ってきました。
一緒に大嶽城を登れただけでも楽しかった上に、グルメツアーまでできてサイコー。
やっぱりお城めぐりにグルメはつきものですね。

 

またまた登場の大好物!長浜の郷土料理・焼鯖そうめん。
何度も言いますが、なぜ焼鯖そうめんが全国区の絶品にならないのか不思議です。
全国区どころか、滋賀県内でも湖北限定ですよね。彦根や安土ですら見ません。
この味を東京で再現できたら大ヒットすると思うのですが。
…というか東京でも食べたい!
奥のしじみの佃煮も激ウマです。ありがとう、琵琶湖。

 

こちらサラダパンは、長浜で大人気というローカルフード。
マヨネーズで和えた刻みたくあんがサンドされています。
陳列棚の充実っぷりに人気の高さを感じますね。
気になるお味は…1個でいいです。1個は完食できます。
(私はマヨネーズもたくあんも苦手なもので…好きならおいしいのかも?)

 

そして私の「名古屋駅ホームの噂のきしめんを食べたい!」
という私の小さな夢も叶えてくれました。
わざわざ新幹線を途中下車すつ価値があると話題の、人気NO.1の住吉のきしめん。
ホームの立ち食いそば屋なのに、天ぷらはオーダー後に揚げてくれるのね。
うみゃーでした。

焼尾砦〜大嶽城ウォーク

小谷城下まちめぐりウォーク実行委員会さん主催の
ウォーキング・ツアー「信長の小谷城攻城ルートー焼尾砦から大嶽を攻略するー」
に参加してきました。

念願の大嶽城。いやー、楽しすぎました!!
こんなに素晴らしい城とは思いませんでした。
こりゃ、もはや小谷城なんかどうでもいいですよ。…ってくらい。

小谷上山田から北西の尾根上にある砦・焼尾丸を経由して本丸を目指し、
福寿丸、山崎丸、御屋敷跡ぐるり。なかなか本気なコースです。
専門家のお話も聞けて大満足。
 

ウォークというよりアドベンチャーな感じに。。
いいですねえ〜。いかにも中世の山城です。
織田信長は、暴風雨の中ここを通って朝倉義景を追撃したことになっていますが、
地形が多少変わっているとはいえ、甲冑姿でここ通れたのかは疑問です。

標高495m。
浅井長政が小谷城としたのは小谷山中間部にある南東の尾根で、
現在小谷城として一般の観光客が登城するのはこの部分です。
しかし小谷城のある小谷山はものすごく大きな山。
つまり小谷城は小谷山の一角で、背後のピークに立つのが大嶽城というわけです。
築城時は大嶽が本丸でしたが、長政の頃は支城という位置付けでした。
この山が支城にすぎないとは、スケール大きすぎです。小谷城恐るべし。

 

「丁野城と中島城はこの立ち位置なのか」
「虎御前山城って、大嶽城から見るとこんなふうに見えるのね」
「小谷城の横顔も、全然表情が違うんだなあ」
…と、スケールの大きさを実感できたことや、合戦時の城の距離感を実感できたことに感動でした。
私はゲームをやらないのですが、きっとこれはゲームと同じ感覚なのだと思います。
ああこういうふうに連携するんだ、とか、こういう立地だからこんな戦略を立てたんだな、とか。
遺構を発見したり、目に見えるものを探し確認し連想させることも楽しいですが
こういうタイムスリップ体験が、やはり城あるきの醍醐味ですね。

 

小谷城最中をおやつに頂いたのがうれしくて、記念撮影に登場させてみましたが、
そんなことをしているのは私だけだったみたいです。
(ちなみになぜか五重天守のフォルムですが、小谷城に天守はありません…)
ランチタイムには、リンゴや黒蜜きな粉固め?を配ってくださってうれしかったな。
距離感がちょうどよくて、適度におもしろい滋賀人、やっぱり好きです。

高橋さん、お心遣いありがとうございました!
思い出に残る素敵な1日でした。また参加させてくださいね。