城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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フランス人と城トーク

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来年3月、世界文化遺産・姫路城が大改修を終えてリニューアルオープンされます。
そのタイミングに合わせてフランスのTVで城番組が放送されるとのことで、
パリから来たクリエイターさんとランチ&ミーティングでした。

番組のDVDを見て欲しい、とのことだったのだけど…この映像が秀逸!
外国人特有の視点や感覚のフシギな世界かと思いきや、
専門用語の解釈や構造の理解もそのへんの城好き日本人よりよほど深い。
この映像をそのまま日本で放送したいくらい!
(というか、日本はなんと遅れていることか…クリエイターの端くれとして恥ずかしい)
julienさん(右)はカメラマンもこなし城の書籍も出版もしていて、これまた見事でした。

コンテンツのクオリティもさることながら、まず写真がすばらしい!
城の写真を見るとその人がどれだけ城を知っているかだいたいわかるのだけど、
彼の写真には日本人の美意識や日本の城ならではの造形美が表現されていて、
城の本質を伝えてくれていると感じました。
ただなんとなーく“ニッポンの城”を雰囲気よく撮影しているのではなく、
日本の四季や日本の美へのリスペクトが感じられる作品でした。

聞けばかなりの城&日本フリークで、日本人より日本に対する造詣が深い。刺激的でした。

パーツとしての城の表現ではなく、
もっと深く歴史や文化に切り込んだ表現を目指したいとのことで、
その部分はどうしてもカバーしきれないためネガティブの力を借りたい、
コラボレートしませんか?とのこと。

「海外にも城の魅力発信を」という発想は私には一切なく取り組むつもりもないのだけど
(必要と需要はあるので誰かやってください!)、
新たな出版物のクリエイトには大いに興味あり。ちょっと心がざわつきました。

ランチに何を食べたいか聞いたら、「お好み焼き」、
しかも大阪スタイルより広島スタイルが好きとのこと。
お箸も使いこなしていてびっくり。よく知っているなあ!
東京下町出身者としてはすかさずもんじゃ焼きを教えてみましたが、
うまく説明できなくて「大阪スタイルのお好み焼きをドロドロにした感じ」みたいな表現に…。
はじめは興味を持っていたけれど…あんまり食べたそうじゃなかったな(笑)

次はいつ日本に来るのか聞いたら、
2月の京都マラソンと東京マラソン、5月に城取材と日本観光で来るとのこと。
日本に来すぎだし、フルマラソン走りすぎだよ(笑)

しかし、言葉の壁は厚かった。。。
そして、やっぱりパレスホテルはサイコーだった。江戸城ビュー。