城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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アーカイブ


竹田城取材、思い出の1枚

 先日の竹田城取材で、天守台に登らせていただきました。
数少ないクライミング経験が生きました(笑)
(実は、忘年会だけ参加する幽霊クライミング部員なのです)

※特別な許可とレクチャーを受けてます。よい子はマネしないでね!

竹田城、サイコー!
 

山城サミット記念の1枚♡

山城サミットの基調講演は、大好きな滋賀県立大学准教授の中井均先生。
お写真撮っていただきましたー。

「本持たないとね!」とお気遣いくださった先生、よく見たら“みほん”を持たせてしまっていました。。。
それでもって、タイトルが「わくわくみほんめぐり」に見える、、、。

この日の夜、お城仲間と飲んでいたお店に
中井先生が自治体の方と2次会にいらっしゃるといううれしいサプライズがありました。
中井先生の講演や見学会での解説も楽しいのですが、
少年のように楽しそうにお城の話をされる素の先生が一番好きです。
ああ、楽しい夜だったなあ♡

実はおこがましくも、年明けに先生とお仕事をご一緒させていただくことになっています。
ダメもとでお願いしたところ、快諾してくださった先生。
ありがとうございます(涙)!
私ごときがお相手できるか心配ですが、できる限り事前準備し楽しませていただきますーー。

山城サミット魚津大会での1コマ

行ってきました、第19回全国山城サミット魚津大会。

松倉城見学会&サミット連絡協議会&基調講演&シンポジウム、2日間聞かせていただきました。

会場で「わくわく城めぐり」を販売させていただきました。
山城サミットでこの本は場違いかと思いましたが、
想像以上にたくさんの方が手に取ってくださりうれしかったです。

地元富山の方や全国の自治体の方もご購入くださり、お話もできましたし。

ありがとうございましたー。

増山城のカモシカさん

富山県砺波市の増山城にて。
ひとりでキレイな夕陽を見ていたところ、ふと視線をキャッチ。横を見たら…カモシカさんでした♡
ものすごいおとなしくて、じーーーーーっとこっち見てるの。かわいい♡
このあと仲良く一緒に夕陽を見ました(笑)

※カモシカは基本的に人を襲いませんが、刺激や威嚇は御法度。
騒がず脅かさずむやみに近づかず、そっと離れましょう。
それから、夕方の入山はNGです。夕陽が沈む前に必ず下山しましょう。

増山城はかなりよい!
到着が遅れゆっくりできなかったので、改めて時間をかけてリベンジしたいです。
予定外ながら立ち寄った森寺城もよかったですよ。
レビュー的なものは改めて(気が向いたら書きます)

「わくわく城めぐり~ビギナーも楽しめる34~」本日発売です!


著書「わくわく城めぐり~ビギナーも楽しめる<城旅>34~」が発売になりましたー!

どうやら、出だし好調のようです。わーい。

今日はちょいとバタバタしてまして、書店に行けず。
他人事のような気もしつつ、しかしニュースリリース → を目にすると実感も沸いてきたりしてふわふわしてます。

お友達がさっそく本屋さんに走ってくれてました。とてもうれしい。
そして、Sちゃんがこんな大興奮のデコメールを送ってくれました。
「ブラボー!」「感激」って、Sちゃんってばかわいいな(笑)ありがと。
よく見たら、「感激」はフキダシになっていて、信長のセリフになっているのね!
Sちゃん、芸が細かいー。

 

こちらの写真はブックファースト新宿店さんだそうで。
歴史コーナーに置いていただいているみたいですね。
書店さんによって、置いてある棚が異なり、
「旅行」または「歴史」の棚か、両方に置いている書店さんもあります。
紀伊国屋南口店さんは3階新刊コーナーに置いてくださっているそうです。

ぜひぜひ、お近くの書店を覗いてみてくださいね。
ついでに「わあ、この本おもしろそう〜」とか店内で叫んでみましょう。
もし見かけたら、教えてくださるとうれしいです。

もちろんAmazonでも購入できます→

天空の城・竹田城!

取材で竹田城に行ってきました。
内容&掲載媒体などは、開示できるようになったらお知らせしますね。

竹田城に行ったからには、「日本のマチュピチュ」と呼ばれるこの絶景に会いに行かねば!
ということで、早起きして雲海に浮かぶ竹田城を見に行ってきました。
 

この時期の雲海はやわらかく(霧の濃度が薄い)、朝日の光を取り込んでほんのりピンク色に色づいています。
3年前、晩秋に見た姿は雲海がしっかりしてキリッとした印象でしたが、
ヴェールに包み込まれたようなこのやさしい表情のほうが、私は好きかもしれません。

 

2日連続で竹田城の雲海に出会いに行けるという贅沢。
2日目は「明日は絶対出るよ!」と前日に地元の方が断言していた雲海日和。
再び立雲峡からのアングルで狙おうかとさんざん迷いましたが、竹田城からの雲海を臨むことに。
ここで朝日を見て、朝ごはんを食べました。夢のようでした…(うっとり)。

たくさん写真を撮ったので、追ってアップしますね。

取材は、竹田城のさらにディープな世界に出会えた有意義なものでした。
竹田城は、雲海がなかったとしてもわざわざ訪れる価値のあるすばらしいお城。
そして、まだまだ深まる謎があることが今回わかりました。
雲海もいいけど、竹田城もぜひ知って楽しんでほしいところ。魅力をしっかり伝えたいと思います。

熊本&長崎のお城取材

5月14〜17日は、3泊4日で取材&撮影に行っておりました。

熊本城、千葉城、隅本城、宇土城、宇土古城、菊地城、鞠智城、
で長崎へ移動して島原城、日野江城、原城かな。

えー、もう発売になってますので言いますと、
辰巳出版さんより7月13日に発売された【お城の手帖〜戦国武将編】の取材&撮影でした。

この本、とても贅沢ですよ。
特集の写真をカメラマンさんが新撮してるんです。
お城本って、あんまり撮り下しのものはないですからね。
スタッフさんと一丸となってお城本づくりに取り組める楽しいお仕事でもあり、
現地でしっかり取材できる、やりがいのあるお仕事でもあります。

今回は、カメラマンさんに三脚をお借りして、熊本城の夜景を撮影したのがプライベートな想い出です。
う=ん、夜景はこれから勉強です。まったく夜のよさがない写真だー。
あんまり載せたくないですが…自分への課題として。

金沢&名古屋取材2012

金沢へ取材に行ってきました。
そして翌日には名古屋へ取材に行くというまたまた弾丸な1泊2日でした。
金沢と名古屋って、移動できちゃうのね。
東京の人間からすると、全然違う場所にある気がしますが…。位置関係がよくわかりません。

1日いても飽きないどころが時間が足りない金沢城。
久々の金沢、いろいろ感じ発見し考えましたが、気が向いたら語ります。

 

念願の21世紀美術館に行けたのが今回のうれしいできごと。

 

沖縄取材2012

琉球王国へ1泊2日の弾丸取材。
せっかく7月の沖縄へ行ったというのに、
ビーチなど行く時間はなく、ひらすらグスク、グスク、グスク。
でも、移動中にちょこりと青い空と広い海を堪能できました。沖縄は空が広くていいですね。

沖縄の歴史は重い。そして深い。
''本島の人''はともかく''日本の人''と面と向かって言われると考えてしまう…。

ちょっと頭が痛くなったけど、キレイな空と海でパワーチャージできました。

本島のお城も「史料がない」はよくあることですが、沖縄の史料は本当になにもない。
史料どころか、沖縄戦で全部失ってしまったんですね。本当に、全部。
名古屋城本丸御殿の障壁画は疎開して無事だったり、
姫路城が無事だったのも、天守を狙われないよう覆って隠したという説があるほどですが(諸説あります)、
こういう言い方は不適切かもしれませんが、沖縄に比べればある種のゆとりがあるということですね。
なんというか、リアルな沖縄の位置付けを感じました。

 

 

沖縄の城はグスクといい性質も構造も本島の城とは一線を介すもの。歴史も技術も在り方も全然違う。
琉球石灰岩というやわらかな(でも固くて重い)石材を使った、たなびくような曲線の石垣が特長です。
本島で、総石垣の城の始祖を安土城とするなら、1576年。
しかもこのときは高石垣ではないわけだから、築造技術は比になりませんね。
首里城、今帰仁城、中城城、勝連城、座喜味城の5つのグスクが、
その関連遺産の4つの遺物(園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽)とともに世界遺産登録されているのですが、
首里城以外は人がいなさすぎで残念に思いました。由々しき問題です。
もっと文化財のすばらしさを広めていかないと!

沖縄の方は、いろんなエッセンスを上手に取り込んで、
それをただ真似するのではなく独自のものをつくり出すセンスがあるんですね。
だから独立国家としての文化が確立されていながら、どこかノスタルジーを感じたりするのだと思います。
その話を取材先の方にしたら、
「沖縄は独自のものがないので、他から取り入れるしか手がないのですが…
でも、たしかに取り入れて生み出すのは得意かもしれません」とおっしゃっていました。

グスクだけで一冊本が書けそうな気もするし、
琉球王国の歴史、琉球王国の文化。なにか形にしたいなあと強く強く思ったのでした。
これをいうと沖縄の人に怒られそうですが…
ノウハウがないのか、不向きなのか、あんまり編集が上手じゃなさそうです。
数が少ない訳ではないのにあまりいい資料や文献がないし、まとまりが悪くて読みにくいものが多い。
ネタがあるのにもったいない。
編集者のみなさん、狙い目ですよ(笑)
もちろん、ライター・作家もね。
 

小田原城・惣構見学ツアー

「小田原城天守閣木造化を考えるシンポジウム連携プログラム
小田原城・惣構(大外郭)遺構見学ツアー」に参加させていただきました。
あの小田原城の「惣構」を歩けるとは、なんてすばらしい企画なんだ!と勇み足で。
 

「惣構(そうがまえ)」なんてお城好きでなければ心躍りもしないワードでしょう。
外堀のそのまた外側の外郭、つまり城下町も含めてぐるりと取り込んで覆った防衛線のことです。
小田原城の惣構の総延長は約9km(12kmとも)にも及び、
その規模は中世城郭ではぶっちぎりのNO.1、近世城郭でも江戸城に次ぐNO.2。
城下町までを城域として経済都市をつくり上げれば
たとえ敵が攻め込んでこようとも、国としての機能はすぐにはストップしない。
物資を遠方から運び込まなくても、自給自足の生活だってできてしまう。
1590年の豊臣秀吉の小田原城攻めで、
圧倒的に兵力が劣りながら3ヶ月も籠城に持ちこたえたのは、惣構のおかげでしょう。
(ちょっと過信していたのが敗因でしょうけど)

 

小田原城というと桜の名所、関東には珍しく天守のある城、くらいのイメージかもしれませんが、
中世屈指の築城技術を持つ後北条氏の本城。
そのあたりの秀逸さが全く知られていないのはちょっと残念ですね。

 

意外と残っていた、惣構の遺構。
パーツは見応えがあり解説も興味深かったのですが、縄張図がなかったのが残念。
城ファンとしては、縄張をきちんと見たかったです。
広大なだけに距離感がつかめませんし、地元民でないので位置が不明でした。

本来の目的であるはずの<天守の木造再建化>について一切話がなかったのは残念でした。
前日のシンポジウムでお話があったのかもしれませんが、
なぜ木造化を目指すのか、必要性や問題点を私は聞きたかったです。
そもそも天守再建の重要性を理解してもらわないことには
木造だろうが鉄コンだろうが協力を得られないと思うんですよね。
城の保存維持事情は、興味のある人とない人の温度差が激しいですもん。

 


桜がキレイでございました。