蘭丸くん
美濃金山城の発掘調査、
とてもたのしい。とてもたのしい。とてもたのしい。
管理事務所で出会った蘭丸くん。
かわいすぎる♡♡♡
- お仕事のこと,お城のこと,美濃金山城第6次発掘調査 l
- 17/09/05/23:59
美濃金山城の発掘調査スタート
美濃金山城の発掘調査がはじまりました。
…だだ漏れるお母さん感。
豚汁係ではありません。
中井先生のゼミ生に紛れ、盗み聞くわたくしです。
下に眠るものをむくむく想像するだけでたのしい。
- お仕事のこと,お城のこと,美濃金山城第6次発掘調査 l
- 17/09/04/23:59
ノジュール9月号/越前大野城
ノジュール9月号(JTBパブリッシング)。
越前大野城のルポ8P、書かせていただきました。
写真は岡泰行さんの撮りおろし。
やっぱり、紙媒体はいいなあ。
文章ときちんと向き合える。
それは、この媒体がしっかりつくられたステキな媒体だからなのだけれども。
紙媒体をやってきた私にとって、WEB媒体はいろいろ落ち着かない。
すべてとはいわないし偏見かもしれないけれど、
求められているのは文章ではなく、情報なのだなと思うことも多い。
情報は無機質なもので調味が雑味でしかなくなるから、
日本語ができれば誰でも書けるものも多い。
評価の基準が、クオリティではなくアクセス数だったりする。
そのがっかり感に私はどうも慣れることができないし、目指すところがわからなくなる。
時代に逆行しているのかもしれないけれど、私はやっぱり合わないなあと思う。
商業ライターは求められたものを形にするのが仕事なので
著書業ではなくその類の仕事であればもちろんやるのだけれど、
最近は商業ライターっぽい仕事は少ないし、自分の名前なく書くことがないので、
求められるものも自分が求めるものも曖昧だったりして、ぐるぐる悩んだりしています。
そんなことを先日、書籍の編集さんと話していたら、
「その類の媒体しか書けない人と、両方書ける人とは明らかに違う」と言われまして。
たくさんのお言葉とアドバイスを頂戴して、あれこれ感じ考えたのですが、
いろいろ考え語る前に、そもそもちゃんと両方書ける人になろうと思ったのでありました。
…ここまで語ったわりにはフツーな結論(笑)。
で、ノジュールですが。
編集さんにはじめてお会いしてから数年、ようやく書かせていただけてうれしい。
憧れのカメラマン、岡泰行さんとお仕事ができてうれしい。
とてもよき取材もさせていただけてうれしい。
そして、編集さんと岡さんが驚くほどの賛辞をくださり、とてもとてもうれしかったです。
こんなふうにいろいろ思えるよい経験をさせていただき、思い出深い1冊となりました。
また声かけてもらえるようにがんばろ。
朝日新聞「お城でビール、品格に欠ける?」について
朝日新聞9/1朝刊の社会面「ニュースQ3」というコーナーに、わたくしのコメントを載せていただいています。
テーマは「お城でビール、品格に欠ける?」。
先般話題になった、松本城でのクラフトビールフェスティバル中止に関するものです。
こうした問題に詳しいわけではなく完全なる素人意見でありますが、
松本城だけの問題、ひいては城だけの問題ではないのでは、とちょっと考えさせられました。
記事を見た方にさっそく聞かれたので、思うところを書いておきますね。
なんだか偉そうな、上からコメントなのはご容赦を。
該当記事は、朝日新聞デジタルでも読めます→ ★
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まず大前提として、該当の報道についての詳細は存じ上げず、
直接的な情報は一切得ていないことをお断りします。
報道機関の当初の記事によると、
松本市教委としては「飲酒が品格にそぐわないわけではない」とのこと。
しかしながら、報道を受けた市民や読者の反応を見る限り、
その真意はまったく伝わっていないようでした。
まず、実績ある企画の中止要請に対する決定的な理由がわからない、というモヤモヤ感があります。
騒動への反応や市民の声が増すにつれますます論点が不透明となり、
問題がすり替わる事態すら引き起こしているようにも思えました。
議論がしっかりなされたのかという点も含め、
決定に至った背景の説明がなかったことは残念に思います。
もっとも気になったのが、「品格」という言葉の曖昧さです。
この言葉を持ち出してしまったのが、今回の炎上の要因かと思います。
品格とは、人やものに対して感じる気高さや上品さのこと。
極めて定義が曖昧な言葉です。
判断基準値があるわけでもなく、感じるかどうかにも個人差があります。
「前に見たときは品を感じたけど、今はそうでもないなあ」なんてことはザラで、
つまりはそれほど、曖昧でふんわりしたものなのだと思います。
となると、言われたほうは「じゃあ、松本市が指す品格ってなに?」となり、
それぞれがそれぞれに解釈をし、人によっては感情に触れるわけです。
今回の場合、ふんわりと存在するものの定義を市が勝手に決めてしまったとも言え、
自由にあるはずの自分の価値観を否定されたような気分になってもおかしくありません。
肝心なのは、この言葉がたいがい、人の気持ちをネガティブなほうへ誘導してしまうことです。
どんな状況であっても、たとえ自覚していても、
「あなたって品がないね」とわざわざ言われてうれしい人はいません。
発する人によっては高圧的な力がはたらく言葉であることも、今回改めて感じました。
着火性のある、扱いがとても難しい言葉なのだと思います。
全国的に城を訪れる人が増え、関心が高まっているのは事実です。
文化財保護という観点から考えたとき、
市教委としてはさまざまな懸念点が浮上したのかもしれません。
私も城ファンとして、観光客のマナーに悲しみと不安を覚えることは多々あります。
ただ、城の難しいところは、
国や市が所有・管理する文化財であると同時に、地域にとって開かれた存在でもあるということです。
行政が管理を行っている時点で寺社仏閣などとは根本的に異なり、実質的には市の財産ともいえます。
日々城を訪れていると、どんな地域でもシンボルなのだと強く思い知ります。
今回反発が出たのも、市民の方々が城に愛着を持っている証だと思うのです。
(…思い入れのない場所だったら、ここまで反応しませんから)
だからこそ、地元の関心や観光客の増加に伴い、
ここ数年は地域活性化・観光資源としての活用が本格化しているのだと思います。
つまり、文化財的観点だけでなく、町づくり的な観点も考慮しなくてはならず、
後者の対応が今回は少し配慮に欠けてしまったのではないかと感じました。
松本城に限らず、全国の城が抱える難しい問題点になると思いますが、
少なくとも、開かれた存在である以上、また開かれた存在を目指すのであれば、
開かれた議論と説明は不可欠になってくるのではないでしょうか。
問題が報道とは別のところにある(飲酒が問題なのではない)ならば真意を明確にし、
騒動になった以上はしかるべき相手にしかるべき説明をし、
その上で、今後については適切な改善策を講じていくべきかと。
いずれにしても、閉鎖的ではなく開放的な議論と対応が、今後は必要なのかもしれません。
これらが解決された上で、多くの人が気持ちよく、城に触れ、城を楽しむ機会が増えることを望みます。
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これ、数年前に行った名古屋城のビアガーデン。
背後の西南隅櫓は、名古屋城でも数少ない現存櫓で、国の重要文化財です。
そんなこと知ったこっちゃない人が大半と思われますが、けっこう写真を撮っている人が多かったのが印象的でしたよ。
わざわざ昼間にお金を払って城なんて行かないけど、
このビアガーデンがきっかけで城に触れた、なんて人もいたはず。
これはこれで、城の活用であって城の楽しみ方のひとつなんじゃないでしょうか。
文化的価値のある大切なものなのであれば、
取り返しのつかない事態にならないよう理解し対策をする、
せっかく来てくれるのだから価値を伝える、が理想的だと思います。
…ところで、記事中、松江城「お城のビアガー殿」が気になりました(笑)
その発想はなかった…行きたいぞ。
山城へ行こう!2017 センゴクの城
今年の岐阜県可児市「山城へ行こう!」はさらにパワーアップ。
「センゴク」とのコラボですってよ、奥さん。
もうあれです、ゲストのみなさん豪華すぎて、私はムダな発言をしちゃいけないやつです。
にやにやしとこ。本丸におるよ。
楽しみだー。来てね。
丸岡城へ取材に
丸岡城の新知見、
なかなか興味深いことだらけなのにいまいち話題になっておらず。
あんな定説やこんな定説、覆りますよね…?
広められない事情でもあるのかとドキドキして行きましたが、
そんな事情はまったくありませんでした。とさ。
取材に行ってよかったな。
豪雨も上がるってもんです。
今回の書籍にはあれであれだけども、うまく盛り込みたいな。
どうやってまとめようか。
うまく書ける自信がないぜ。
でもどうしても書きたいぜ。
話題の越前府中城へも寄ってきましたが、
これはもう、、、
文化財担当の方は辛いだろうなあ。
松本城へ取材に
今日もよい取材ができました。
泣きそうだ。
6時間みっちりと、お忙しいところ取材にご対応いただきました。
感謝しかありませぬ。
NHK「趣味どきっ」でご一緒した漆職人の碇屋さんにも、
今日はお時間をいただきじっくりお話をうかがえました。
子供のころに見た月見櫓の回縁はもっと真っ赤で光沢があった気がしていたのだけども。
その謎も解けてすっきり。
番組で
「日本で今でも本物の黒漆が塗られているのは松本城天守群だけ」という話をしたのですが。
「市民の方にも知ってもらえたよ」と。
市教の方々にも、うれしい感想とお礼を言われました。
人前に出たいわけでもなく、こういう仕事はなんだかな、と思う今日この頃。
そもそもやっていることにどんな意味あるのかあれこれ葛藤もするけれど、
なにか意味があったのならうれしいな。
私にしか書けないものがあるはず。
そこをめざして、本分を忘れずがんばるのだわたし。