城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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新刊『「現存」12天守めぐりの旅』発売!

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4冊目の著書、
『「現存」12天守めぐりの旅~歴史ある国宝・重文のお城をたずねる~』が、
4月22日に発売になりました!

本屋さんで見かけたら、こっそり目立つところに積み直してください。もれなく店員さんに怒られます。

なんだかんだでやっぱり人気の現存天守ですが、現存12天守に特化した本は意外とないのです。
その理由もわかってはいるのですが、あえてそこに挑戦。
ビギナーの方はもちろん、お城ファンも改めて行きたくなるような1冊になっている…はずです。

お手に取っていただけるとうれしいです。さらにご喧伝いただけるとしあわせです。

この書籍の前に、1冊新書を書きました。こちらは少しあきまして、8月発売予定。
これからがっつり書き直します。これは入魂の1冊にしたい!

 

【WORK】連載『萩原さちこの「名城に学ぶ」』第9回

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休載していたBizコンパスの連載「萩原さちこの「名城に学ぶ」」が復活しました。
隔週火曜日更新。…ですがたまに月曜日にフライング更新するらしいです。

第9回は「弘前城/桜と撮りたい東日本唯一の現存天守」でございます →

弘前城の天守を桜と撮りたいと思ったことは一度もないですが(笑)

 

個人名で記事が世に出る以上、裏事情など読者は知ったこっちゃなくて、
結局は一言一句が著者の言葉になってしまう。
だから、許容範囲の線引きがとても難しい。
それなりにこの業界にいるし、自分も編集者だったので諸事情はわかる。
本人にさえ筋が通っていていれば細かいところなど問題ではないことも承知している。
ただ、だったらライターとして発注してくれよと思うこともある。
一応、プロなんだから書き分けしているよ、と。
波風を立てるのはできるだけ避けたいけれど、
やっぱりほかの人に書けないものを書くという自分にプレッシャーをかける意味でも、
見極めこだわるべきところなんだろうなあ、と思います。

 

かすみがうらマラソン、完走!

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3年ぶり4度目のフルマラソン。完走!

誰にも見られたくないヘタレな走りっぷりでしたが…
8キロ以上走ったのは3年ぶり、なわりには完走できただけで上出来だと思います。
練習してないだけあって、12km地点ですでに限界、ハムに激痛。。。
走りたいのに走れない、痛みとの戦いでエイドにもお世話になってしまったけれど…楽しかった!!

32キロあたりに古墳らしきものがあって気になりました。
あれはなかなかの古墳じゃなかろうか!
 

日本城郭史学会平成26年度大会

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日本城郭史学会平成26年度大会(江戸東京博物館 一階会議室)に行ってきました。

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テーマ:黒田官兵衛の戦略・築城

発表①
黒田如水の築城遺構から -その築城プラン、技法の共通点など-
西ヶ谷 恭弘 氏 (日本城郭史学会代表)
発表②
黒田官兵衛と織豊政権
小和田 哲男 氏 (静岡大学名誉教授・日本城郭史学会委員)
発表③
黒田如水の戦略と築城
丸山 雍成 氏 (九州大学名誉教授)
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西ケ谷先生のお話、
テーマとしてはもっとも興味深かったですが、
如水が関わった城と如水が築いた城、は築城プランや技法を語る上では重要な違いだと思うし、
あくまで“傾向”なのであれば、どの部分かを明示していただけるとすっきりしたかな、と。
さらにいえば、訪城すれば気づける表面上の類似点だけでなく、
仮説でもよいから一歩踏み込んだ学術的観点や論評がほしかったです。消化不良。

小和田先生のお話はいわずもがな。
「黒田官兵衛をめぐる65の城」(辰巳出版)は、
小和田先生のご著書を主な参考文献にさせていただいているので、ふむふむと納得しつつ。
「ああ、私って小和田チルドレンだな」と思いました(笑)

丸山先生のお話は、ふだん文献を研究することのない私には興味深かったです。
が、文献に慣れ親しまない私としては、
講義ではなくまとめられた書籍で読みたいなと思ってしまいました。

 

江戸東京博物館「大江戸と洛中」

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江戸東京博物館 開館20周年記念特別展 大江戸と洛中~アジアのなかの都市景観~
に行ってきました。

江戸時代において、江戸が国際的にどんな都市だったのか、という視点は新鮮でした。
いつも狭い視野で見がちなので…(笑)
著書「戦国大名の城を読む」でもちょこっとだけ触れましたが、
海外に対して閉鎖的と思われがちな江戸ですが、
実は識字率をとっても世界的に高水準で、西洋の大都市と比較してもかなりの発展都市なんですよね。

アジア都城制とよばれる伝統的な都市づくりについての展示もわかりやすく、
その都市構造に影響を受ける江戸と洛中(京都)の比較、
東アジアの中の都市として見たときどんな特徴があるのか、
というところの対比はとてもおもしろかったです。

江戸時代の日本は世界をどう意識していたのか、
逆に、世界からどう認識されていたのか。
北京やソウルの系譜をひいた京都、
武家による画期的な都市づくりがされた江戸、
しかしそのなかでも神社や墓域の造営からアジアの都市との共通点があること。
そんなところも読み解ける展示になっていました。

やはり、江戸城関連の展示に食いついてしまいました。
モンタヌス『日本史』の「徳川幕府貢物献上之図」、「江戸城御本丸惣地絵図」、「四時勝景図」など。
パネルにも採用されている、寛永天守を描いた狩野尚信の「武州州学十二景」はやはりぐっときました。
信憑性のある史料としてではなく、当時の情景を彷彿させる手がかりとして。
あと、「江戸城御天守百分壱之建地割」のような図面もあるのだなあ、とか(もちろん実際のものかは謎)。
もちろん、重要文化財の旧江戸城写真ガラス原板は何度見てもすばらしい。

都市図屏風がどれも見事で見入ってしまったのですが、「津山景観図屏風」はやっぱり見事!
鍬形蕙斎、美しいです。

来週は江戸と徳川幕府にについての原稿執筆。
なので、廟所と墓所、江戸の都市構造の展示はとくに真剣に見入ってしまいました。

なかなか見応えのある展示でした。〜5/11まで。

 

断捨離してます

今月は断捨離月間。

必要なものとそうでないものがわかって、ここ半年のモヤモヤもうきぼりに。
捨てて、またいろいろ入れたい。自分のなかに。

仕事に関しては、最近の私には野心みたいなものがないなあ、と悶々中です。
崖っぷちに立っているとして、
どうやって形勢逆転してやろうかを考えたり、
スリルを楽しむ気持ちや心意気がなくなってしまった。
落ちたら落ちたでしかたないか、みたいなね。

このままいくと、近い将来、
知識があれば誰でも書けるようなもの
しか書けなくなってしまうのが自分でわかる。
これではいかん。もっと殺気立ちたい。
研ぎ澄まされたいぜ、力が抜けた状
態で。

新刊、できました

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新刊が刷り上がりました。インキのにおいがぷんぷん。

『「現存」12天守めぐりの旅』、学研パブリッシングより4/22発売です。

北欧流おもてなし『FIKA』の心

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スウェーデン大使館で開催している、
「北欧デザイナー23人によるてぬぐい展「北欧流おもてなし『FIKA』の心」」に行ってきました。

すーてーきー。
頭のなかの使っていなかったところがほぐれた気がしました。

 

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かまわぬ(手ぬぐいメーカー)とのコラボ企画だったようです。
注染で仕上げられていたのですが、風合いもよくて見ているだけで心地よかったです。
北欧デザインが和の素材と見事に融合していて、
やっぱり日本と北欧は空中の温度とか速度みたいなものが一緒なんだあなあ、と思いました。

“FIKA”は、スウェーデンでいわゆるコーヒータイムのことだそうです。
私はフィンランドしか行ったことがありませんけれど、
とてもステキなカフェ文化があるんですよね。
おいしいコーヒーと焼き菓子をいただくことはもちろんだけど、
カフェの時間と相手をとても大切にするような。
そんなところにも、日本人が大切にする人との調和みたいなものが共通するのかもしれません。
おもてなしの心も。

北欧のテキスタイルが好きなのですが、やっぱり自然を感じられるのがいいですね。
幾何学的や奇抜なデザインでも、カラーのせいか自然体なのが落ち着きます。
力の抜け具合がたまりません。

親近感を覚えるのは、
日本人の美意識のルーツも“自然”とされているからな気がします。
静かで力強くて、純粋で美しい。

 

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スウェーデン大使館がまたステキ。
開放的でシンプル。
シンプルだと空気が冷たくなりそうなのに、なぜかほんのりあったかい。

とてもよい時間でした。

 

うしごろバンビーナ

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初・うしごろバンビーナ。恵比寿本店。
たまにはお肉もいいですな。量より質なお年頃(笑)
ワインが2900円(ニク)なのがうれしい。

ちょっと特別な夜でした。

皇居乾通り一般公開

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天皇陛下の傘寿を記念して、今日まで5日間一般公開されていた皇居内の乾通り。
日頃は閉鎖している江戸城坂下門から乾門まで通過できるということで、行ってきました。

 

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昨日までの4日間で30万人が訪れたそうで、今日もすごい人!
かなりの数の警察官が動員され、最寄りの駅では臨時駅員が一大イベントとなっていました。

 

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仕事の合間だったのであんまりゆっくり見られなかったけれど、
一般参賀のときも富士見多聞を蓮池堀越しに見られることはないし、
北詰橋下の石垣を西側から見られたりと初体験ができたので大満足。DJポリスっぽい人もいたし!
けっこう矢穴があるんだなあ。
継ぎ足しのような箇所がけっこうあったけれど、一部だけなので違うのかなあ、とか気になりつつ、、、
チラ見だったので気になりつつもじっくり見られず残念。

 

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立ち入り禁止のロープを越えんばかりの姿勢で身を乗り出して写真を撮っていたら、
「萩原さんですよね?」と声をかけられめちゃめちゃ恥ずかしかったです(笑)
以前研究会でお会いしたことのある方でした。ゆっくりお話できずスミマセン。

 

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暑さのせいか、タンカで運ばれている方も…。
ふだんなら座ることなど許されない、乾門周辺が休息をとるシニアで埋め尽くされていた…。

秋にもあるよう。次回はもっとゆっくり見ようっと。