三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑨〜岡山編〜
三都市目、岡山の旅です。
これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑥〜姫路編5〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑦〜鳥取編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑧〜鳥取編2〜
朝ごはん「桃太郎トマトカレー」
超晴れ女の私ですが、この日は大雨。
本当は、徳倉城と金川城へ行こうと考えていたのですが、
レンタカーを前日にキャンセルし、ゆったり過ごすことにしました。
こんな日は、食べるしかありません(笑)
今日こそ、朝カレー(笑)
岡山名産・桃太郎トマト入りのご当地カレー。
これ、おいしい!トマトの酸味が効いてさっぱり。いくらでも食べられそうです。
こってりがっつりカレー大好きな人には、トマトがジャマかもしれませんけれども。
桃太郎は甘みと酸味のバランスが最高だと思う。
城下町探索
岡山ってなにげにおしゃれな建造物が多いんですよね。
銀行もステキ。建造物好きにはたまりません。なぜなのでしょう??
カフェやら雑貨屋さんも覗きつつ、おしゃれな看板も探したりとふらふら。
初めて来たとき、マンホールが岡山城ではなくて驚きました(笑)桃太郎に負けるとやないかい!
こちらは禁酒会館。けしからん建物です(笑)
大正時代に立てられた木造の洋風建築物で、
明治時代、ヨーロッパで広まった禁酒運動を受けて全国各地に禁酒同盟が結成され、
岡山禁酒会館はキリスト教系の組織である岡山県禁酒同盟の活動拠点として建てられたそう。
1階に聖書と書かれた本屋さんがあるのも納得。
豪雨につき写真がうまく撮れませんでしたが、折れた屋根が印象的でした。
1階に食堂、2階と3階はホールや会議室、宿泊所に充てられていたそうです。
県庁も図書館も大きい!
岡山城
白鳥に執拗に追われながら、岡山城に入城です。
岡山城は、実はなにげにスゴい城です。
天守は残念ながら空襲で焼失してしまいましたが、
信長の安土城天主を模して築かれたと伝えられる不等辺五角形の天守台は
全国的にも珍しいですし、旭川の流れを変えてめぐらせた広大な水堀も見事。
なにせ、秀吉にかわいがられた五大老の宇喜多秀家が築いた城ですから。
現在の姿は、宇喜多時代のものではなく、
後に城主となった小早川秀秋が改築したもの。
宇喜多時代の石垣が発掘され、半地下室のようなところで展示されていたりします。
必見は現存の月見櫓とその周辺の石狭間。
いずれも現存例は全国で数例です。
中段にある表書院の平面表示は、
文献に基づいて再現したのではなく、
地下1メートルの発掘の跡をもとに色や線で間取りが示されています。
当時の建物の全貌を想像するのに楽しいものですが、今日は大雨なのでいそいそとスルー。
今日の満足度NO.1は、やっぱり本段南東の高石垣。
わずかに残る、築城時に宇喜多秀家が築いた石垣です。
関ヶ原合戦以前に築かれた石垣としてはもっとも高い野面積の石垣で、
秀吉時代の築城技術が垣間見れる貴重な遺構です。
ランチ「お福うどんと宇喜多サンデー」
後楽園側の城見茶屋でランチを取ろうと思っていましたが、
あまりにずぶ濡れだったので、岡山城地下1階のお城茶屋でランチ。
お福うどん、温まりました。生姜もたっぷり。580円。
お福さんとは宇喜多秀家のお母さんですが、どのへんがお福なのかは追究しないでおきます。
お城茶屋にはお城パフェという岡山産のフルーツを使ったイチオシメニューがあるのですが、
私は白桃を好んで食べないため、宇喜多サンデーにしました。580円。
城メグリストとしては烏城サンデーに食いつくところですが、
宇喜多サンデーの“珈琲小豆”に惹かれて。
お皿がかわいい。備前焼きかしら?
どのへんが宇喜多なのかは追求しません。
備中高松城(官兵衛の献策“水攻め”で開城)
この後、備中高松城へ行く予定だったのですが、
あまりの豪雨のため断念しました。
水攻めで知られる備中高松城、攻める前に私が水攻めされちゃったよ!
…とかオヤジみたいなことを言ってみたり。
以前行ったときの写真を載せつつ、簡単にご紹介します。
秀吉の三大城攻めのひとつとされるこの戦いで、水攻めを献策したといわれるのが官兵衛です。
秀吉は龍王山から石井山に陣を変えていて、官兵衛も石井山に在陣したようです。
現在の高松城は公園として整備されていて、浮城の面影はありません。
清水宗治首塚のある場所が、本丸にあたる場所。
首塚は宗治の切腹後に秀吉がつくらせた供養塔で、その横には宗治の辞世の句が刻まれた碑が立っています。
本丸の東南、資料館の北側が二の丸で、かつては本丸とは小橋で連結していたといわれます。
三の丸は公園の東南、現在の駐車場のあたりで、曲輪内には宗治自刃の地があります。
堤防の長さは蛙ヶ鼻から約2.7km、規模は高さ約7m、幅は底部が約24m、上部が約10m。
それをわずか12日間で完成させるという突貫工事だったとか。
金銭や米と引き換えに周辺の百姓を雇って土を運ばせたといいますが、
最近では、蛙ヶ鼻から現在の備中高松城駅付近までの
約300m、高さ2mの堤防だったという説が有力だそうです。
蛙ケ鼻築堤跡は史跡公園になっています。
庭瀬城・撫川城
先日、加藤理文先生から「けっこうよかったよー」と伺った撫川城へ。
秀吉に備中攻めに対して、
毛利氏は境目七城(宮路山城・冠山城・高松城・鴨庄城・日幡城・庭瀬城・松島城)という
支城の守りを強化して侵攻に抵抗しました。
そのひとつが、庭瀬城(撫川城)。いわゆる前線基地の城になります。
撫川城と庭瀬城に分かれていますが、かつては一体で庭瀬城と呼ばれていたようです。
なるほどコンパクトではありますが、遺構の状態がよくちょっと感動します。
曲輪が15mくらいの水堀で囲まれていて、東側には土塁がしっかり残っています。
そして、南西隅にはなんと野面積の石垣が!高さは4mくらいでしょうか。
張り出し部分は櫓台と思われます。
ディナー「えびめし」
こちらも加藤先生に教えていただいた、知られざる岡山名物らしい、えびめし。
デミグラスソースなどベースにした特製のえびめしソースで炊き上げた、エビピラフだそうです。
東京のカレー屋で働いていた岡山県出身の店員さんが持ち帰ってアレンジしたとか。
この後岡山出身者に聞いてみましたが、誰もえびめしを知らなかったという、、、。
岡山の地ビール「独歩」とともに。
地酒もいただました(銘柄失念)。備前焼きでしょうか?
エキナカの手軽なレストランでいただいたのですが、
ちゃんと備前焼きで出て来るんだあ、と感動しました。
「姫路・岡山・鳥取 三都城下町物語 黒田官兵衛ゆかりの地を巡るブロガーモニターツアー」4日間の旅は
こうしてほろ酔い気分で無事終わったのでありました。
おまけグルメ かくし寿司&トマトゼリー
別の仕事で岡山に1泊し、翌日の夜に「かくし寿司」という駅弁を食べました。
江戸時代、倹約令に対して庶民が知恵を絞って編み出した料理だそうで、
具を重の底に敷き詰めて上にごはんを乗せ、共するときはひっくり返すというものだそうです。
…という説明を読んでふむふむと思っていたら、「S.萩原書」の文字が目に入って驚きました。私じゃないよ(笑)
ひっくり返す方式が駅弁で再現されていることに、ちょっと感動しました。ハコもかわいい。
最後に、私の大好物、岡山のトマトゼリーをご紹介しておきます。
トマトのシロップ漬けが丸ごと入っていて、とってもおいしいんです!毎日食べたいくらい(笑)
今まで食べた中では、写真のものではなく桃太郎トマトのものがいちばんおいしかったです。
おすすめメーカーさんがあればぜひ教えてください。