三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑥〜姫路編5〜
姫路の旅、2日目です。
だらだら書いていたら1日目だけで⑤まで更新してしまったので、ちょっと巻いていきます(笑)
これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜
姫路城
姫路城と官兵衛については、書き尽くし話し尽くしました…(笑)
現在の世界遺産登録されている姫路城は、
官兵衛時代の姫路城とはまったく別の城。
官兵衛が誕生し城主を務めた中世には天守や石垣は存在しません。
姫路城は官兵衛から譲渡された豊臣秀吉が大改築しますが、
秀吉が築いた姫路城も現在とは異なります。
現在の姫路城は、関ヶ原合戦後の慶長6年(1601)に池田輝政が築いた近世城郭です。
…というこころだけ押さえておきましょう。
姫路城の見どころなどについては、
私が書いた中では「お城の手帖」(辰巳出版)がいちばん詳しいと思います。
近世城郭への変遷については
備中松山城を例に、2014年3月25日発売の
「歴史読本」(KADOKAWA)の連載
「萩原さちこのこだわり城郭探訪」でも書いていますので、ご興味ありましたらぜひ。
ちなみに、2014年4月22日に4冊目の著書
「「現存」12天守めぐりの旅」が学研パブリッシングから発売されます。
官兵衛については書いていませんが、
姫路城のことは書いていますのでぜひぜひ手に取ってみてくださいませ!
と、これみよがしに宣伝しまくったところで、ざっと写真だけ載せておきます。
さっと見て去ろうと思ったのに、
引きつけられて離れられないのが姫路城の魔力。何度訪れても、どうしても惹かれてしまう。
大天守の公開、いよいよ来年3月です。
だいぶ木を切ったようで、土塀や石垣までかなり見えるように!
小天守も足下の高石垣までしっかり見えて、スリムに感じました。
大天守以外も多くの修復が見られて、全体的にブラッシュアップされた印象です。
塗り立ての漆喰がキラキラして、眩しすぎるよ!来年の公開が待ち遠しいです。
リの一渡櫓で、官兵衛の歴史館と称して
官兵衛にまつわる資料やジオラマ等を特別展示していました。
甲冑って人気があるんですねー。…と、発見。
私は甲冑より櫓に興味があるので(この櫓、現存ですよ!)、
「この人、どこ撮ってるんだろう?」みたいな人になってました(笑)よくあることですが。
写真の構図がビミョーなのは、被写体が甲冑ではなく天井or窓だからです。
秀吉時代の姫路城は、現在の本丸と二の丸程度とされています。
上山里曲輪下段の石垣は秀吉時代のものとされ、
官兵衛も工事に関わったとされる貴重な遺構です。
岩盤上に築かれた城であることもよくわかる希有なエリアでもあります。
修復されて、よく見えるようになっていて感動しました。
こんなにも青空なのに、時おり小雪舞う姫路城でありました。
ひめじの黒田官兵衛大河ドラマ館
意外とよかったです。
おもしろかったのは、やはり、まだ放送されていないシーンのブースは盛り上がっていないということ。
撮影できるのは、官兵衛の部屋と有岡城で幽閉される土牢のセットの2か所だけだったのですが、
官兵衛の部屋に人が殺到しているのに対し、土牢は不人気(笑)
まだ有岡城の幽閉シーンが放送されていないせいでしょう。
かろうじて近づいて来た方からは、“なんじゃこりゃ?感”がひしひしと伝わってきました。
衣装の展示を見るのも楽しい。
着物の織りや解説があるとうれしかったかな。
年齢や格式によって纏う着物が違うはずで、そのあたりが気になります。
大河ドラマ館というと、出演者のサインが並んでいるケースが多いのですが、
桐谷美玲さんの字がしっかりとしたきれいな字で、
ひと言メッセージも気が利いていて、好感度アップ! ファンになりました(笑)
この方はたぶん教養があるんじゃないでしょうか。うん、きっとそうだ(笑)
そして、中谷美紀さんのサインに感動したでありんす。
同い年なんですが…こんな字を書いておかしくない年齢なのですね。美女すぎる。
どんなサインか気になる方は、ぜひ大河ドラマ館へ(笑)
おやつ「お城焼き」
姫路に来たらコレ。杵屋さんのお城焼き。
杵屋さんのお菓子はどれもおいしくて、包装紙がかわいい。
姫路城前の「いの屋敷」で実演販売していますよ。あったかお城焼きが食べられます。
店員さんの感じもいつもよいです。撮影にも笑顔で応じてくださいました。
御着城(小寺政隆の本城)
電車で行ける城、御着城へ。
姫路駅から1駅、さらに駅から城跡まで徒歩15分ほどです。
御着駅から親切に看板を設けてくれていますし、駅にパンフもあるので迷わず行けます。
天守っぽい建物は、現役の姫路市東出張所!
面倒な手続きに出向くのも苦にならなそうです(笑)
大河ドラマではよく登場する、御着城。
播磨時代の官兵衛の主君、小寺政隆の本城です。
現状では想像しにくいですが、御着城が本城、姫路城は支城という関係です。
御着城は江戸時代の絵図によれば総構もある立派な城。
なにもないわけではないですが…かなりマニアックになるので割愛します。
案内図によれば、野球のグラウンドが二の丸。
出張所の裏手に江戸時代に築かれた天川橋が移築されているのですが、
このセンターあたりの凹んだ部分がかつての堀の一部のようです。
すぐ脇にある黒田家墓所には、官兵衛の祖父・重隆と母・明石が祀られています。
ここの石材が気になりました。緑っぽい。
ちなみに、御着城南側の小寺大明神には、小寺家三代とその家臣が祀られています。
英賀城(英賀合戦の舞台)
御着城、三木城と並ぶ、播磨三大城のひとつ。
完全に住宅街化していてほぼ遺構はありませんが、
英賀神社には、土塁が残っています。
官兵衛が毛利の大軍を奇策で撃退した、英賀合戦で知られる場所でもあります。
姫路駅から電車で行ける城ではありますが、
JR英賀保駅から英賀神社までは徒歩20分ほど。
本丸跡を示す石碑はさらに山陽電鉄網干線の西飾磨駅方面です。
南の山陽電鉄西飾磨駅との間に位置するので、いずれにしてもけっこう歩きます。
広大な旧城地は、13か所の石碑を目印にたどることができますが、かなり広大です。
毛利軍が上陸した、田井ヶ浜(英賀の港)の石碑も少し離れたところにあります。
ディナー「官兵衛の築城弁当」
国府山城へ行く予定だったのですが、電車を間違えタイムアウト。
姫路を後にし、特急ほくとで鳥取へ向かいます。
シートがTOTTORI!
ディナーは車中で「官兵衛の築城弁当」!
この日は寒かったこともありぐったりでしたが、疲れも吹っ飛びました。テンションMAX!
神戸の淡路屋さんが販売している駅弁で、天守型の陶器に入っています。1,200円。
お弁当は、黒田官兵衛と竹中半兵衛の友情を表現しているらしいです。
鶏つみれ煮、鶏肉揚げ、金平蓮根、味付け菜の花、人参煮、竹炭の黒薩摩揚げ。
家紋の「黒餅」は竹炭を用いた薩摩揚げで再現、厚焼き玉子には官兵衛の焼印も。
最近の駅弁はクオリティが高いんですね。なにげにおいしかったです。
このあと仕事があったため、ノンアルだったのが悔やまれます(笑)
先日中井均先生と盛り上がったばかりだったので、つい西明石駅まで買いに行ってしまった(笑)
というわけで姫路駅に売っている駅弁ではありませんが、
ゲットしたい方は新神戸駅でも売っていますので、途中下車すれば改札を出ずに買えます。
ちなみに、この日の朝食はアーモンドバタートースト。
以前姫路出身の城友さんに連れていってもらい、初めて知った姫路名物。
姫路にもモーニング文化があるそうで。名古屋の小倉トーストみたいなものですかね。
最近は観光客向けでもあるのか、どこの喫茶店でも食べられるそうです。
いざ、鳥取へ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑦〜鳥取編1〜 へ続きます。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜
姫路の旅、青山古戦場の続きです。
これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
銭湯 森の湯
城旅に出ると、銭湯に行くことも多いです。
夜移動することも多いので、山城で流した汗をさっと流したり。
泊まりのときも、よさげな温泉宿がなければ、安いビジネスホテルにして銭湯に行きます。
地元の人の雰囲気とかわかって、けっこう楽しいです。
意外と風習なんかも垣間見えたりしますよ。
今回は、以前姫路出身の城友さんに教えていただいた森の湯。
近代的な入口であまり銭湯っぽくないですが、姫路駅から徒歩7〜8分です。
銭湯というより健康ランドっぽいかも。
ディナー①「試」
このお店はヒット!!
日本酒スタンディングバー「試」さん。
兵庫の62蔵から届いた250種類の地酒が、なんと1杯200円から試飲できます。
おつまみもリーズナブルで、地のものもあり◎。
私は普通にオーダーしちゃいましたが、カウンターのタッチパネルでは好みのお酒を検索できるそうです。
酒質解説カード付きというのがうれしい。しかも姫路城のカード!
・名城 千姫 大吟醸
・浜福鶴 備前雄町 大吟醸
をチョイスしました。各200円。千姫おいしいです。
おつまみは、牛すじこんにゃく 150円、坊勢産からすみ 500円。
ちなみに坊勢は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島です。姫路から船で30分ほど。
実は前々回来たとき(2年前)から気になっていたこのお店。
コンセプトは素晴らしいですが20時閉店という唯一にして最大の欠点が…。
ありえんー!…と思いましたが、姫路城観光は日帰りが多いのかも。
多くの観光客が夕方発ってしまうとすれば、ちょうどよい設定かもしれません。
20時に閉店する飲み屋さんが
どうやって採算を取っているのかかなりナゾですが、
これだけのお酒が揃うということは、酒造協会さんかどこかが出店しているのでしょう。
観光施設の延長みたいなお店(地酒を知ってもらおう的な?)なのかも。
姫路駅ビルの1階とアクセスは抜群!姫路城の帰りにはお立ち寄りを。
ディナー②「ゆずの小町」
姫路おでんがけっこう好きなので食べたいと思ったのですが、
なんと日曜日はお休みの飲食店が多いのですね。 でもって時間が時間だけに、数少ないお店はすでに満席…。
すっかり新しくなった姫路駅、夜の中ノ門もいいなあ、
シャッターが大名行列だ、などとほろ酔いでふらふら。
イーグレ姫路にあるお菓子の姫路城の横には、官兵衛絡みのパネル展示もありました。
お店はなかなか見つかりませんでしたが、悪いことばかりではなく、こんなものを発見。
こりゃ明日絶対買おう、と心に誓いました(買いました)。
ようやくたどり着いた「ゆずの小町」さんで飲み直し。
長芋のゆずしょうゆ漬けを肴に2〜3杯飲みつつ(←おいしかった)
〆のごはんの小どんぶりは、鮮魚と山芋のユッケ丼。
鮮魚と山芋のユッケ丼は、翌日別のお店でも見かけました。名物なんでしょうか。
こうして夜はふけ、1日目終了です。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
姫路の旅、置塩城の続きです。
これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
長水城(秀吉の播磨攻めで落ちた宇野氏の本城)
一応、官兵衛絡みの城を紹介しようと思い訪れてみました。
小寺家の家臣だった官兵衛は信長の傘下に入り、秀吉とともに播磨平定に奮闘。
上月・福原城の戦い、三木合戦、有岡城幽閉と、なかなかにハードな30代を過ごすことになります。
大河ドラマでも、この播磨時代が重点的に描かれるようです。
そして、ついに秀吉は三木城を落として播磨を平定し、中国攻めへと突入していくのですが、
播磨攻めの集結戦として秀吉本体が中国へ向かう途中に落とすのが、長水城です。
姫路市ではなく宍粟市というところになります。
長水城主の宇野政頼と次男の祐清は毛利方につき、
織田に降りようとした長男・満景を殺害、
しかし結局は満景の家来の内通がきっかけで落城したという背景があります。
小寺家と同様に、毛利か織田かの選択は運命の分かれ道だったのですね。
落城後、この地は官兵衛に与えられます。ですから一応“ゆかりの地”。
官兵衛の領地にはなりますが、
なんというか、合戦の最中ですからその地に根付いて領国経営どうこうでもないはずです。
そんなこともあってか、ひっそりとした官兵衛ブーム。
こちらのキャラクターは“しーたん”です。
標高は584.8メートル。
登城口は2つあり、宇野からが大手道ですが、近道の五十波の搦手から登りました。
かなりのところまで車で上がれますが、それでも山頂までは35〜40分。大手道だと1時間くらいかかります。
登山道は整備されていて歩きやすいです。
急峻な要害に築いた単純構造の城館、という感じです。
堀切で断ち切られた南郭部分なんかはちょっといい光景。
見どころは、なんといっても本丸の石垣。すばらしいです。
ストックを手にトレッキングしているファミリーに遭遇したりと
そこそこ歩く山城ではありますが、石垣を見る価値はありです。
ちなみに地元ではヒル山と呼ばれているらしいので、夏は避けたほうがよさそうです。
篠の丸城(播磨平定後に官兵衛が入城)
篠の丸城は、官兵衛が宍粟郡5万石を与えられ、初めて居城とした城。
最上山公園の駐車場(山上のほう)に車を停めれば、そこから徒歩1〜2分で登城口。
そこからは整備された道を20分くらい歩けば到着します。
この写真ではめちゃめちゃわかりにくいですが、
本丸南東部に空堀、本丸土塁の上には城址碑。
本丸を取り巻くように土塁がめぐっていて、ほほうと感心。
二の丸には東屋のようなものが建っていました。
このほか、二の丸の北側には横堀も。入城後に改修したのかもしれません。
ここで雨(みぞれ?)が降ってきたので慌てて下山。
ちなみに篠の丸城は廃城になり、山麓に山崎城が築かれて移転します。
おやつ「篠の丸」「しーたんサブレ」
あらき山田店さんで、おやつを購入。
篠の丸がなにげにおいしかったです。しーたんサブレはレーズンサンド。
青山古戦場跡(官兵衛初陣の地)
永禄12年(1569)に、官兵衛と赤松政秀とが激突した青山・土器山の戦いがあった場所。
夢前川を挟んで土器山に官兵衛が布陣、小丸山に赤松軍が陣取ったとされます。
青山ゴルフクラブの敷地になっている小丸山に、官兵衛が夜襲をしかけて大勝利。
300対3,000と兵力さを奇襲で撃破したのでした。
もちろんゴルフクラブ内は立ち入り禁止。石碑のある場所から覗きましょう。
敷地内の千石池という大きな池には戦死者が多く沈んでいるそうな…
…ゴルフしにくいですね。
ちなみに、官兵衛が布陣した土器山は、夢前川を挟んで姫路側。
船越神社となっていて、山の中腹に金毘羅宮があり、さらに登ると陣跡があります。
官兵衛はこの戦いで幼なじみでもある母里武兵衛を失うのですが、
奇襲による大勝利によってめきめきと頭角を現すことになります。
有岡城に幽閉中、フジの花を見て励まされたそうです。
…この頃はまだ励まされてないですね。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
姫路の旅、広峯神社の続きです。
・これまでの旅はコチラ↓
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
置塩城(国史跡赤松氏城跡のひとつ)
やっぱり、アイドルも来てくれないような人けのない山城は落ち着くなあ(笑)!
置塩城は、標高370m、比高310mの置塩山に築かれた山城で、播磨の守護大名・赤松氏の本城。
「赤松氏城跡 白旗城跡 感状山城跡 置塩城跡」のひとつです。
赤松氏の居城といっても、大河ドラマの序盤で小寺家が激しく敵対していた
龍野城の赤松氏とはちょっと違い、簡単にいうと龍野城の赤松氏の本家といったところです。
赤松氏は嘉吉の乱で滅亡後、20年後に赤松政則が復興を許され、応仁の乱で播磨を攻めて復興します。
政則が文明元年(1469)築いて赤松氏の本城としたのが置塩城です。
置塩城の赤松氏が、小寺氏(官兵衛の主君)・龍野城の赤松氏・浦上氏(大河ドラマで小寺氏と敵対)らを
領国経営のために重用していくのです。
置塩城の赤松氏は、かれらの家のボスというところですね。
置塩城は天正5年(1577)、5代則房のときに、織田信長(羽柴秀吉)に降伏。
置塩城は天正8年(1580)に秀吉によって破却され、姫路城に転用されたといわれます。
ということは、姫路城にある多数の櫓や門のうちのどれかが、置塩城のものであった可能性があるんですね。
(写真上段左から)登城口。車10~15台ほど置けるスペースあり/登城道1/登城道2
(中段)南曲輪群
(下段左から)茶室跡虎口/茶室跡の土塁/茶室跡から二の丸方面への道。登り切ったところに案内板がある
登りはじめて30分で二の丸南側の案内板に着きます。
私は女性にしてはさほど遅くないスピードですので、
女性グループで休憩しつつだと1時間弱かかるかもしれません。
二の丸を取り囲む南西曲輪群や二の丸北曲輪群などひと通り見て、
そこから本丸まではさらに10分ほどかかります。
観光ブログなので城の構造など専門的なことは書きませんけれど、
いわゆる典型的な中世における守護大名の城というところ。
しかしさすがは赤松氏の本城と思わせるスケールと技巧さが感じられます。
特徴は、城山の緩斜面をうまく利用して大規模な曲輪を並べていること、
二の丸をとりまく曲輪群の技巧さでしょう。折れが多用されています。
二の丸をベースキャンプのようにして放射状に曲輪を並べていることから、
実質的な本丸は二の丸と思います。
本丸は詰丸のような位置づけなのかもしれません。


(写真上段左から)南西曲輪群への分岐。左へ下ると大石垣がある/南西曲輪群1/南西曲輪群2
(下段)大石垣
見どころは、各所に見られる石垣。
代表的なスポットは南西曲輪群の大石垣です。
本丸西側の石垣もグッときました。
石垣好きな私ですが、二の丸北曲輪群と二の丸間の堀切と土塁、
切岸とその周辺の横矢が掛かる構造はそれ以上に圧倒されました。
(写真上・中段)二の丸北曲輪群と二の丸間の堀切と土塁
(下段)二の丸



(写真上段左から)本丸西側の石垣/本丸への登城道/本丸南曲輪群
(中段左から)本丸虎口/本丸1/本丸2
(下段左から)本丸から播磨灘方面を望む。左斜め前(南)が姫路、流れるのは夢前川、その隣は番城山城跡。
/案内板が設置されているてわかりやすい/本丸から北を望む。
遺構のスケールが大きく、国史跡だけあって整備もきちんとされています。
看板も設置してくれているため登城しやすく満足度の高い山城といえますが、
山城デビューにはハードルが高いかも。
戦国時代後期のいわゆる技巧的な山城で足慣らし(目慣らし?)してから訪れると、
時代の違いによる城の姿の違いが見えておもしろいと思います。
この城では、立地に注目するといいですね。
城へいくと、たいてい山頂からは絶景が拝めるはずです。
それはすなわち、見晴らしがよく街道や国境を見渡せるということ。
急峻な山に築かれた城は監視台でもありますから、景色がよいのは当たり前なのです。
置塩城の地形的な特徴は、
西から南にかけては夢前川が流れ、北部は断崖の急斜面となった天険である、ということ。
この山が播磨・但馬を結ぶ街道を見下ろす要衝であることは大きなポイントです。
このあたりをなんとなく確認しておくと、軍事拠点としての優劣が見えてくると思います。
城、とくにこの時代の山城は、立地が命です。
タイムアウトで今回は西曲輪群はパス。また行きたいです。
ランチ「富山のマス寿司おにぎり」
山城めぐりをするときは、コンビニおにぎりがルール。
今日はどうしてもあと2城行きたかったし、
食事するところもないことがわかっていたので、コンビニで済ませました。
しかし、コンビニも地域性があってけっこう楽しいものなんです。
マス寿司おにぎりは、富山直送なんですねえ。ぜいたくだー。
姫路では当たり前なのでしょうけれど、東京人にはこんなことがスペシャルです。
MADE IN TOYAMA!
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路篇1〜
旅は姫路からスタートです。
これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
土曜日の深夜に到着し、姫路滞在は日&月曜日の2日間。
日曜日より月曜日のほうが空いているはずなので、姫路城は2日目に。
1日目はレンタカーで、日曜日でも空いているであろう山城へ向かいました。
朝ごはん「えきそば」
姫路の旅をスタートする前に、訳あってちょっと電車でコソコソ朝活。
なもので、朝ごはんは姫路駅ホームにある、一応名物という「えきそば」です。
このえきそば、お土産はもちろん、なんとカップ麺まで販売しています。
まねき屋さんは、明治21年創業の老舗弁当・仕出し弁当・駅弁えきそばの会社さんだそうです。
「おおっ!官兵衛の兜(赤いお椀)をイメージした器か!」と思いましたが、違いました(笑)
麺は中華麺、お出汁は和風という珍しい麺。
うーん、でした。私は。あくまで好みですよ。
お店のおばちゃまの感じがとてもよかったので、
ホームで電車を待つ間にささっと食べることに旅らしさを感じるような、
雰囲気を味わいたい方にはよいかもしれません。
広峯神社(黒田官兵衛の祖父・重隆ゆかりの神社)
大河ドラマの影響でいきなり有名になりました(笑)
官兵衛の家というのは、端的にいうと安泰なお家柄ではありません。
流れ流れて播磨へたどり着き、
官兵衛のおじいさんにあたる重隆が、ここ広峯神社を拠点に黒田家秘伝の目薬を売って大成功。
商売に成功することで財を成し、発展することになります。
ここで重要なのが、商売を繁盛させると同時に、
情報収集のネットワークを構築したこと。
御師と呼ばれる神社の神符を全国に売り歩く人に一緒に目薬を売ってもらうのですが、
各地を渡り歩く御師は、各地の最新情報を握っている情報通。
そうした人々と密になれば、おのずと独自の情報入手ルートが築けるわけです。
この頃の商人や僧侶は重要な情報収集者でもあり、雇うケースもあったほど。
商売をしながら、お金では買えない強靭な情報網を構築できれば、そりゃ、無敵です。
この情報網と“情報収集する習慣”が、
官兵衛が有能な軍師になる最大の武器といえるのでしょう。
大河ドラマではさらりと流されていましたが
織田方につくことを進言したのも、当時の小寺家にとっては衝撃的だったと思います。
その状況で理路整然と説得できたのは、ただ信長の凄さだけを予知するカンのようなものだけではなく、
社会情勢を的確に分析できる情報網がベースにあったからです。
後に関ヶ原合戦で迅速な動きができたのも、早船を完備していて、いち早く情報をキャッチできたためでしょう。
情報は集めればいいというものではく、活用できる能力が必要ですが、
なにかを決断するときに武器になるのは間違いなく、このあたりは現代と通じるものがありますね。
ちなみに大河ドラマでいうと、白装束を着たやけに情報通な人が御師です。
広峯神社は姫路駅から車で15分もあれば着く場所ですが、
山の上の少し隔離されたような場所にあります。
一目を避けるような場所で忍者のように情報収集しながら頭角を現す黒田家は、
怪しい一族に見えたような気もします。
目薬の木を示す看板やノボリもあって、なんだか官兵衛ムードが高まりました。
境内にやけに人が集まっていて、やっぱり大河ドラマ効果かと思っていたら、
なんとアイドルが歌いだしました。しかも本殿で!
なにも、本殿内でそんなことしなくても…。正直、ちょっとがっかりでした。
その程度の場所なのかなあ、と思っちゃいますよ、一般の観光客は。
ちなみに目薬はロートZのような点滴ではなく、軟膏です。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
少し前のお話ですが、
姫路・岡山・鳥取 三都城下町物語推進協議会さまから、
「姫路・岡山・鳥取 三都城下町物語 黒田官兵衛ゆかりの地を巡るブロガーモニターツアー」
というありがたいご依頼を受けまして、三都市を周遊してきました。
名付けて「官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり」。
3泊4日のそこそこ濃密な旅を、ちょこりちょこりとかいつまんでご紹介します。
三都市は、もちろん城めぐりでは訪れているおなじみの地。
しかし今回はこのような企画で三都市をめぐるのだから、
温泉宿に泊まって、今まで行けなかったスポットものんびり訪れちゃおうかな〜
…などと思っていたのですが、やはり勝手に足が城へ(笑)
城中心の旅になってしまいました。すいません。
しかしあまり城めぐりについてじっくりブログを書くこともないので、
城好きの1日がどんなものか、ふむふむと感じていただければ。。。
官兵衛といえば城攻めの達人ともいわれる秀吉の軍師。
やはり、城は切っても切り離せない存在ですから!
最初に2泊したのは、姫路駅すぐの「ホテル姫路プラザ」さん。
リーズナブルで大浴場付きなので以前も宿泊したことがあります。
キーに姫路城ー!楽しい旅の予感です(笑)
春の訪れ
9日間の取材旅行から帰還しました。
最後は愛媛。寒かったけれど、春らしい景観も。
うぐいすと桜、美しい!
うぐいすの別名は“春告鳥”だったはず、と酔いしれてきたのですが、
この鳥、メジロだそうです。がーん。
恥ずかしながら、私は鳥に無知です。
デジタル野鳥図鑑で調べたところ、うぐいすはもうちょっと茶色いらしい。
そうだ、そうだった。…気もする。
- お仕事のこと l
- 14/03/16/23:59
【WORK】旅行読売4月号
『旅行読売』4月号の第2特集は「桜咲く城下町」!
津山城の紹介と、城の見方ページを書かせていただきました。
旅行読売さんで城の特集をするのは初めてだそうです。
旅雑誌にも、城旅がじわじわと浸透してきているようです。
もっと城にフューチャーした企画が通っていくといいですね。
『旅行読売』2014年4月号
旅行読売出版社
2014年3月1日発売
- お仕事のこと l
- 14/03/01/11:21
城フェス vol.3 官兵衛の城スペシャル レポート
城フェスblogにアップされました。
そのまま引用します↓
城フェス vol.3 官兵衛の城スペシャル 、100名を越す大盛況でした。
城をキーワードにここまで集まるとは…!
しかも、近畿や東海、中国や九州まで、全国からご来場いただきました。
城ブームの兆しを城の可能性を感じます。
圧倒的に30代が多く、 中井先生と加藤先生も若い城ファンの集結に驚いておられました。
●開催概要
日時: 2014年2月16日(日)OPEN 12:30〜15:30(Open12:00)
場所:東京カルチャーカルチャー
出演:中井均(城郭研究家)、加藤理文(城郭研究家)、
原さちこ(城郭ライター)、 滝沢弘康(かみゆ歴史編集部)
チケット代:前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000(共に飲食別)
●タイムスケジュール
1. 実行委員長よりご挨拶&乾杯
2. 萩原さちこwith中井・加藤先生 スライド&トーク①「官兵衛の城を語る」
[休憩]
3. 中井均先生 楽しいお城講座「官兵衛と黒田六端城~城から見る戦略~」
4. 加藤理文先生 楽しいお城講座「築城名人NO.1は誰?~官兵衛・清正・高虎etc.~」
[休憩]
5. 萩原さちこwith中井・加藤先生 スライド&トーク②「倭城を語る」
6. 豪華景品争奪!官兵衛の城クイズ
———————————————————-
左から/滝沢弘康、萩原さちこ、中井均先生、加藤理文先生 です。
スライドを使ったトーク。
官兵衛の城をテーマに、ここまで城トークが広がるものなのですね。
笑いも起こりつつ、熱心にメモをとる方もたくさんいらっしゃいました。
盛り上がりました、クイズ大会!
中井先生からは、築城828年記念・828枚数量限定の岡城オリジナルレジャーシート「タイムスリップ岡城浮世絵」。
これでお弁当を食べるのを楽しみにしていたようで、手放すのをちょっとさみしがっていました(笑)
加藤先生からは、今では手に入らない絶版城パンフの大量セット!
そのほか
・お城ジオラマ復元堂様ご提供/城ラマ長篠城、
・辰巳出版様ご提供/黒田官兵衛をめぐる65の城 3冊
・KADOKAWA様ご提供/歴史読本・黒田官兵衛歴史読本 各3冊
・黒田屋官兵衛商店様ご協力/官兵衛グッズ
・中井先生・加藤先生・萩原さちこ/サイン本セット
・参加者提供/ミラたんグッズ
・萩原さちこ提供/ナノブロック姫路城
・かみゆ歴史編集部提供/かみゆ城本セット
などなど。ご提供くださったみなさま、ありがとうございました。
会場では城本の販売も。みなさん手に取られていました。
みなさまからのアンケートを一部抜粋してご紹介させていただきますね。
*山城の基礎講座など初心者にも優しい内容でよかったです。
*マニアックなお話しながら、スライドがとてもわかりやすくあっという間でした。
*純粋なマニアの方はとても好感がもてる。歴史の深みを感じました。
*城の構造のように本では勉強できない、築城者の意図のような話が聞けておもしろかった。
*3時間じゃたりないですね。
*倭城は特に興味があり、生の声が聞けて楽しかったです。
*城好きが、こんなにいるのだなぁーと思いました。
*建てられた当時の局面で城の役割・機能の違いがあって面白いと感じました。
*お城ビギナーですが、全て興味深く、次はあの山に行ってみようなど、想像が巡りました。
*六端城や倭城などふだん話を聞かないものが話題になっていてよかったです。
*ふだんは武将と時代から城を見ていたが、構造から城を見ることもおもしろいと思った。
*ただ城に行って満足していましたが、お城の見方が変わりそう。
*歴史的背景を理解する事により、一層関心が高まると認識しました。
*戦いで必要にせまられての造りなど、これからはそういう点に注目して見ていこうと思う。
倭城の話をもっと聞きたかった、というリクエストが多かったです。
関心の高さがわかりました。
いずれ倭城をテーマにした城フェスも開催したいと思います。
運営面に関するご指摘なども、ありがたく頂戴いたします。
ご意見を参考に、改善点は改善しながらより満足度の高い城フェスを目指します。
ありがとうございました。
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終演後は、場所を変えてアフターパーティーを行いました。
午前の台場見学ツアーからアフターパーティーまで、1日お付き合いいただいた方も!
限られた時間でしたが、30名以上で繰り広げられる城トークは尽きることがなさそうでした。
城フェスでは、先生方をはじめ、ビギナーからマニアまで、
城を通じてたくさんの方が交流できる場もつくりたいと考えています。
さまざまな形で、全国のお城ファンのみなさまにお会いできますように。
城フェス恒例の城フェスチョコ、今回はアフターパーティー事前申し込みの方に差し上げました。
城フェスvol.3 中井先生・加藤先生と行く!台場見学ツアーレポート
城フェスblogにアップされました。
そのまま引用します↓
城フェスvol.3 官兵衛の城スペシャルに先がけて
当日の午前中に「中井先生・加藤先生と行く!台場見学ツアー」を開催しました。
城フェスでは、みなさんと城へ行く機会をつくるのはもちろん、
ビギナーの方のお城デビューもサポートしたいと考えています。
予想外の応募数があり、泣く泣く抽選とさせていただきました。
ご期待に添えなかったみなさま、すみません!
当日は豪雪の影響で来られない方もいらしたり、
また交通機関に泣かされながら来て下さった方もいたようです。ありがとうございます。
「お台場」の地名の由来は品川台場。 幕末に築かれた砲台で、要塞の一種です。
ペリー来航によって危機感を募らせた江戸幕府が海防目的で築きました。
11基の建設が予定されましたが、建造が計画されたのは、
第1台場から第8台場まで (第4台場と第7台場は未完成、第八台場は未着手)。
現在は第3台場と第6台場のみが残り、 第3台場は台場公園として整備され、第6台場は立ち入り禁止となっています。
ちなみに第1台場は川越藩、第2台場は会津藩、第3台場は忍藩が海防を担当しました。
昨年の大河ドラマ「八重の桜」でも描かれていましたね。
…というようなありきたりな話ではなく、 さすがは中井先生&加藤先生、という解説でした。
まずはお台場海浜公園で概要を。
東京のこんなところに遺構があることだけでも驚きです。
寒かったですねー。
台場公園のはね出し石垣について。
石垣ひとつでさまざまにお話が展開。
戦国期だけでも石垣は様変わりするものですが、幕末の技術もまた違うのですね。
時代背景がそのまま反映される点もおもしろいですね。
台場公園(第3台場)にて。
なんてことない整備された公園も、 中井先生と加藤先生が語り出すと、これ以上ない史跡に思えてきます。
昭和に入ってからの整備の話までしていただけました。さすがです!
虎口なんかも、意外とちゃんと残っているんですよね。
台場の輪郭を追いながら、攻撃面のお話をもとに想像をふくらませてながら歩くと、
幕末にタイムスリップしたような気持ちになりますね。
先生方の説明の後だからか、石垣の違いを覗き込まれている方が多いように思いました。
次第にみなさんから質問が飛び交うように! あっという間に時間が経ちました。
盛り上がりました、かまど(笑)!!
というわけで、記念撮影はかまど前で。
おのおののイメージする台場のポーズでパシャリ! みなさん、充実のいい笑顔ですね。
積雪の影響でレインボーブリッジが通行止めになり 第6台場を見下ろすことは叶いませんでしたが、
みっちりと楽しめた濃密な2時間でした。
幕末の砲台としてはどこの見学ツアーよりも詳しい見学会になったと思います。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!
城フェスではこれからも、みなさんと城へ行く機会をつくっていきたいと思っています。
今回ご一緒できなかったみなさんとも、お会いできますように。

































































































































































































