城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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倭城取材より帰国

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朝鮮倭城の取材から戻りました。

あー、書きたいことがいっぱい!!

取材2日目の最高気温は38度、3日目は39度!
韓国もかなりの猛暑でした。気温よりも湿度の高さが堪えました。

 

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今回は<萩原さちこが歩く倭城>的な企画でして、
「楽しそうな本人写真を」ということでムダにはしゃいだりもしてみたり。
39度の炎天下で、ジャンプをTAKE5。
暑さに強い私も、さすがにこの後ぐったりでした。
もう少しで千代の富士宣言(体力の限界!)が出るところでした。
さすがにハイテンションすぎて、このカットは掲載されませんけれども。。。

 

撮った写真は1200枚超。どれもすばらしいー。
今、芸術作品ともいえる美しい姿を、独り占めして眺めています。うっとり。
あれこれ紹介したいところですが、
勝手に公開できなかったりもするので、何点かのみざざっと。
行ったことがある方しかわからないと思いますが、雰囲気のみお届けです。

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訪れたのは、
釜山子城、釜山母城、梁山倭城、蔚山倭城、西生浦倭城、機張倭城、順天倭城、普州城、東莱城。
どこか1城しか行けないとしたら、
アクセスのよさや遺構のわかりやすさなどを踏まえると、やはり西生浦倭城がいいでしょうね。

倭城というと、石垣の発展度と違いがポイントになってくると思いますが、
石材も違えば技術面も明らかに相違があって、
取材に必要ないところで個人的に気になることもたくさんありました。
明らかに文字数が足りませんが、このあたりのこともできる限り書こうと思います。
今回の書籍で書けないことは、自分名義で書きたいなあ…。
これを読んでいる出版社の方、いい企画ありまっせ!(軽く営業)

倭城を語るときは歴史的なことが重要になるので
もし訪れるのならば、知っておくとより楽しめる、というのがポイントですね。
激戦の相手国ということで取材に少し気を使ったところもありましたが、
一般的な倭城観光ではまったく心配ありません。
上記の代表的な倭城は公園化されているか、大切な史跡。
むしろ日本より扱いがいいかも?と思えるほど、現在と切り離された状態です。
(あくまで上記の城に関して。そして近現代の出来事はデリケートですのでご注意を)

 

個人的には梁山倭城がグッときました。機張倭城もよい。
いずれも、薮に覆われていないところを散策してみたいなあ、というところです。
夏場ということで、全体的に縄張を徹底的に確認&検証、まではできなかったので、
今回行けなかった倭城も含め、冬場にじっくり訪れたいです。
(12月に再訪する予定ですけども)
倭城行きを検討している方は、ぜひ私を誘ってください。

 

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先月の九州取材と今回の倭城取材は同じ媒体で、
11月中旬発売の『黒田官兵衛をめぐる50の城(仮)』(タツミムック)になります。
これから久々の引き蘢り生活に入り、80ページくらい原稿書きます。
ここで終わればサイコーなのに(笑)。。
なんと中井均先生の執筆もあり、ものすごくよい本になりますよ、絶対。
いいもの書きます。お楽しみに!

倭城取材については、9月8日(日)のトークセッションでも少しお話します。たぶん。
19:00〜、下北沢B&Bにて。
ぜひお越しくださいまし。

 

第30回全国城郭研究者セミナー

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第30回 全国城郭研究者セミナー 縄張・考古・文献 ー城郭研究の明日ー
へ行ってきました。

いやー、濃かった。。
内容のレポートはしませんけれど。

何十年もこの世界にいらっしゃる研究者さんの知識と経験に私がついてゆけるはずもなく、
正直にいうと、わからないこともたくさんありました。
しかし、それだけコツコツと研究をされてきた方が大勢いて、
その方々をもってしても冷めやまぬ議論がまだまだあるという現実を目の当たりにし、
とても興味深く聞かせていただきました。
理解度は浅いのだろうけれど、
私なりにあれこれ思い巡らせるものがあり、とても勉強になった2日間でした。

しかし、城郭ファンとしてもメディアの人間としても…
もっと勉強しなきゃ、です。
毎度同じ感想ですが。

中井均先生、加藤理文先生、小和田哲男先生、西尾孝昌先生と
お話することもできて、うれしかったです。

とくに、2日目はたまたま前の席に小和田先生がいらしたので、
あやかれるようにずっと念じていました(笑)
著書をお送りする度に、私ごときにいちいちお便りをくださる小和田先生
(新書まで読んでくださり感想をくださった!)、
お人柄もよく本当に素敵な憧れの方です。
ちなみに先生からのお葉書は、手帳に挟んで毎日持ち歩いています。

 

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書籍も購入。
これでも自制したけど…自宅には、読んでない資料と書籍が溜まっていってます。。。

福岡市立博物館に「戦国大名の城を読む」

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九州取材中に寄った福岡市立博物館でうれしいことがありました。

博物館や資料館では必ず図書コーナーに立ち寄って
現地にしかない資料や書籍を買い漁るのが習慣な私。
これだけ立派な博物館のミュージアムショップとなると、
エリアは狭いものの、さすがにラインナップがすばらしい!
ちょっとコーフンして読み漁っていたら…

なんとー!

 

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「戦国大名の城を読む」を平積みしてくださっているじゃないですかー!

著書って本屋で見かけても特に感動したりしないものなんですが、これはうれしい!
素晴らしい書籍の中に仲間入りさせてくださっているなんて。

あんな本やこんな本を差し置いてよいのだろうか、という
恥ずかしさを通り越した罪悪感が沸き起こり、
思わず勝手に撤収しそうになりました。

この2日後にお会いした大分県行橋市の教育委員会の方からも、
福岡市立博物館に平積みにされているだけでなく、
行橋市内の書店さんでもたくさん置かれていること、
近隣の図書館に「わくわく城めぐり」が3冊も入っていていつも貸し出し中なことなど
お伝えいただきました。ありがたいです。

遠く離れた九州でも、読んでくださってる方がいるんだあ、
と当たり前のことをぼんやりと思いました。
もっといいものを書かないとね。

九州取材、終了

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無事、帰京しました。
充実の10日間、まだ一文字も書いていないという恐怖。。

いつも思う。
世の中には知られざることや知るべきことがたくさんあって、
掘り下げていけば、それを知っている人や知ろうと尽力している人がたくさんいる。
おこがましいけど、
それを世に出せる形にして伝えるのが自分のミッションだと思っていたりする。
ライター業は作家業とは違い私見を述べるのが仕事ではないけれど、
誰かと同じものを見て同じことを感じて、同じような文を書いていても需要はないわけで、
他の誰かには書けないものを書きたいなと思うのです。

 

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10日間、城だけでいくつめぐったか数えてみたら、38城!
1日2〜3城の山城めぐり×10日、鬼の体力といわれた私も、さすがにいささか疲れました。
編集さんに「取材してることも取材場所も明かしていいよー」と言われたので
FBでちょこちょこつぶやいていましたが、さすがに全城リストと感想までは明かせず…。
毎日300枚前後も撮影しておきながら写真もロクに紹介できないのが残念ですが、
秋に発売予定の書籍にじっくりと書きますので、お楽しみに。
もうお気づきのことと思いますが、来年の大河ドラマ・黒田官兵衛関連の書籍です。

 

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ちらちらと、感動したショットをセレクトしてずらり。
撮ったときのコーフンと感動を思い出しながらアップするという自己満足です。
これでどの城のどの場所かわかる人がいたらスゴイ。わたくし弟子入りします。

九州取材7日目

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ガイドさんや市職員さん、保存会のみなさんと。
手作りのおやつやお漬けものでの、あたたかいおもてなしがうれしかった♡

 

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個人的に念願だった長岩城、サイコーでした!ここは今回の取材以外の媒体でも書きたい。

 

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しかし、幅1mほどで両サイドが断崖絶壁、という尾根筋(標高500mくらい?)を歩き進むのは、
さすがの私も生命の危険を感じました。
長岩城の記事は、秋発売の書籍でじっくり書きますのでお楽しみに!

 

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山城ファンでも難易度が高いであろうこの城を、
城好きでもないのに4時間半も歩きながら、撮影してくれたカメラマンさんに感激!
そしてこの状況下で断崖の高山植物を採ってくれたガイドさんに驚愕(笑)

 

九州取材5日目

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本日の中津の最高気温、37℃!!

さすがにこの炎天下での山城&城下町歩きはハードでした。
興味深いお話がたくさん伺えて、理解はできるし興奮するし質問も口をつくものの、
その内容を頭に留める力が稼働せず。。
「こういう構想にして、こんな書き出しにして…」
という原稿のコンセプションまで頭がまわらないどころか、話の内容が頭に残っていかない状態でした。
せっかくいい取材させてもらってるのにーー!!!
こんなんでいい原稿が書けるのでしょうか…。

 

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超人的な集中力が欲しいところだけど、そんなものないので、
とりあえず今宵も黄金色のシュワシュワしたエナジードリンクでパワーチャージです。

九州取材4日目

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今宵は豊前牛のステーキをご馳走になりました。脂が甘くておいしい!
後ろは、大分県は中津名物の唐揚げ(今日から中津泊です)。

 

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そして、メニューにない「おにぎりが食べたい」というリクエストに応えてつくっていただいた、
地元の漁師メシという“鉄砲巻き”。岩海苔の海苔巻きです。
「海苔の海苔巻き?」って思うかもしれないけれど、
海苔っておいしさに差が出るじゃないですか。
岩海苔は程よい塩気と甘み、焼海苔は香ばしさと味わいで、
同じ“海苔”のジャンルで括ってはいけないと思うほどメリハリ効いてました。
もう1個食べたい(笑)

 

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今日も快晴。夕陽もキレイでした。

九州取材3日目

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10日間の九州取材、3日目。

 

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九州、あちいです。とびっきりの高温多湿が私の集中力を削いでゆく。。
でもその分、夕陽がキレイでビールがおいしい。

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昨日は身を切り刻まれてビクビクしているイカを食べました。
朝は鯛茶漬け、昼は海鮮丼。おさかな天国。

 

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前日は唐津泊。キャッスルビューでした。
唐津城へは行かず、部屋から眺めただけでしたけれども。

「秀吉を迎え撃て-天正年間の関東の城-」

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首都大学東京で行われたシンポジウム
「秀吉を迎え撃て-天正年間の関東の城-」へ行ってきました。

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豊臣秀吉の小田原攻めによって天正18年(1590)に滅亡した北条氏。
しかし北条氏は秀吉を迎え撃とうと、多くの城普請を行いました。
今回はこれらの城にかかわる研究から導き出される当時の実態について、
文献史学・考古学・城郭史の各視点を総合的に検討し、解説します。
■パネリスト
齋藤慎一(江戸東京博物館 学芸員)
諏訪間順(小田原城天守閣 学芸員)
竹井英文(日本学術振興会 特別研究員)
■コーディネーター
谷口 央(首都大学東京大学院 人文科学研究科 准教授)
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齊藤さんのお話はいつもわかりやすくて好きなんですが、(そして声がきれい)
今回もなかなか引きつけられるものがありました。
内容も端的で、やっぱりさすが!というところ。
関東の石垣構築技術と倭城との関連、今後の研究結果が楽しみです。
谷口先生のお話を聞けなかったのが残念。

大学できちんと勉強していない私にとって、
古文書を読み解いて史実を検証していく、というのはとても興味深い。
竹井さんの「天正期の関東政治史」もとてもおもしろく、
時間の都合で割愛せざるをえないのはわかるものの、気になることがいっぱいでした。
たとえば月日のみの記載で天正14年とされていた徳川家康の書状が
天正11年のものであると判明したことで
総無事令の性格そのものが見直されている、というお話があったけれど、
なぜ天正11年と判断できたのか?とか。
ああ、これを授業で解明していくのだとしたら、学生がうらやましいー。

学生さんが制作したという「多摩のいま・むかし-八王子の山城・中野村の象-」
秀吉の「禁制」の展示はおもしろかったです。
このあたりってあんまり知られていないんですよね。
戦略という意味だけでなく、信長や秀吉の思想も垣間見れる重要ファクターだと思うのですが。
こちらも古文書を辿っていく作業を授業でするなら楽しそうだな、と思ったのでした。

オープンキャンパスの一貫だったらしいんですが、
チラシにその旨がひと言も書いていないので、会場は中高年だらけ。
高校生が居心地悪そうでした(笑)
しかも、高校生にかなり難しいような。。
史学科へ進学する高校生は、あれを聞いて進路を決意するのでしょうか。
だとしたらかなりハイレベルですね。。

 

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夜は中学の同窓会。
この和む雰囲気は独特ですね。
しかし、当たり前だけど、みんな中学時代とは違いきちんと仕事して生活してる。
この歳になると、経験がきちんと反映されてきて、なんかみんなすごいなあとしみじみ。
3時前に帰ってきてしまったけど、夜の町に消える友。。。
まだまだ現役で安心しました。パワフルだー。

岸田あさみさんと城ランチ

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BSジャパン『咲くシーズ』のアシスタントをされている、
タレント・フリーアナウンサーの岸田あさみさんとお城ランチ。

お城好きなあさみさん、
松本城が好きで長野放送アナウンサーになったというツワモノ(笑)!
先日の収録でも城ガールぶりを発揮し、意気投合。
「今度ゆっくりお城トークを!」という約束が叶いました。

あっという間の2時間。お城トークは閉店まで続いてしまいました。
あさみさんのブログを見たら(→ )、楽しかったみたいでうれしかったー。
わたくし「相方」に認定してもらいましたので、
これからもコンビ活動をしていきたいと思います(笑)
(活動内容:城めぐり、ランチやお茶で城トーク)

100名城制覇を目指しているとのことなので、山中城のご案内を約束。
いつ行こうかなー。楽しみ、楽しみ。

「一緒にお城番組やりたいねー」などと、夢は膨らむのでありました。

しかし、顔、ちっちゃいなー。
こんな若くてかわいい女子が城好きだなんて、日本の未来はキラキラだ!