ゴッホ展
ようやく行けました、【没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった】@国立新美術館。
平日なのに、混み過ぎー。
私も含め、「みんなそんなにゴッホ好きだったの!?」と驚きでした。
ものすごい人だかりだったもので、集中力のない私は“鑑賞”といえるまでは陶酔できませんでした。
西洋美術のことはよくわからないですけれど、
長い年月が経っても変わらない普遍的なモノを見出すことが好きなので、そのあたりは強く感じるところがありました。
なんでしょうか、このひげの色の美しさは!
10年という短い期間で、独学で自分のものにして発信していくパワーには感服。
あと、ゴッホをはじめ、1890年頃のフランスで浮世絵が影響力を持っていたというのはなんだか感慨深かったです。
それにしても、隣にいたら、こっちが辛くなってしまうような人ですね。
一般の人の3倍くらい、拾っちゃうんでしょうねぇ…。
どんな人だったんだろう、どんな思いでこの色を選んで、このひと筆を動かしたんだろう、などと
自分なりに想像していたら、なにかこう、追いつめられるような感覚に陥りました。
命を削って注力したかのような、ひと筆ひと筆のたくましさ、繊細さ、色の輝き。
精神的支えであったであろう弟のテオも、ゴッホの死後、わずか半年で亡くなっているそうで。
理性が失われていくことに自覚があるのがピュアすぎる…そんなまっすぐさが作品にも表れている気がしました。
今回いちばん印象に残った作品は《ヒバリの飛び立つ麦畑》。
ゴッホがゴッホになった瞬間の作品。風のにおいを感じます。まだ無垢でおだやかで、すがすがしい。
モネ的な色彩がゴッホの力強いタッチで描かれていて、好きです。
城メグリスト
- 日々のできごと l
- 10/12/17/23:58
MB友の忘年会
前の会社のメンバー(MB友の会)で、美登利寿司にて忘年会。
11時からビールを飲みつつふぐ&お寿司の贅沢コース。
びくびく動く活ふぐに大騒ぎしつつ。
私にパワーをくれる、MBメンバーです。
全力で仕事して、だけど全力で遊んで、全力で生きる。そんなエナジーがみなぎってます。
私はよくパワフルだとか行動力があるとかいわれますが、このメンバーの中ではなまぬるいです。
だけど、嫉妬したり恥じたり遠慮したりすることなく、
何事も受け入る気持ちになれて、そしてまっすぐに受け入れてくれる人々です。
私はこの会社に入社するまで(8年くらい前?)、女子の団体というものがとても苦手で。
それを克服させてくれたメンバーでもあります。
あの頃は本当に忙しくて休みもなかったけれど、徹夜すら楽しかったなー。
それだけ忙しいと、カリカリしたり文句言ったり非協力的になったりする人が
ひとりくらいいそうなもんですが、この制作チームは一切なかったですね。
激務中に、重要箇所にアンダーラインがひかれた「ああ、野麦峠」のコピーが回覧されてきたり
(この主人公に比べれば私達の労働条件はたいしたことがない、という励まし)、
「止まない雨はない、終わらない仕事はない」というキャッチフレーズが流行ったり…(笑)
それぞれが自分のビジョンをしっかり持って、自分のために責任を持って仕事に真摯に取り組んでいたからだと思います。
仕事の厳しさとか全部ひっくるめて背負っているから、人に対してもピースフルでいられるんですね。
こういう精神は、今の私の基盤になっている気がします。
ある日突然会社が解散するというビックリな経験をしましたが、
そんな強靭なスピリットを持っているので、その後の個々の飛躍がすごい!
私もがんばるぞー。
今年も最後に笑顔で会えてよかった!
年明けは全員集合しましょ。
城メグリスト
【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜彦根マラソン&京都観光篇〜】レポート
最終日は、彦根シティマラソン&京都観光です。
第24回彦根シティマラソン(10kmの部)に3名で出場しました。
彦根城を愛でながら走れるなんて、<お城とランニングの融合>を目指している私にとっては夢のような大会です。
パワーチャージとばかりに、ホテルの朝食はごはんをおかわり。湖魚のつくだ煮が美味。
4km地点までは、中堀沿いに、西の丸方面をぐるりとすり抜ける、城好きにはたまらないコースでした。
(後半は一転、なーんにもない道でしたが…)
地元の中学校のブラスバンド部の応援がうれしかった〜。マラソン中の声援って、ホント感動するんですよ。
いい意味で緊張感のない運営で、アットホームな大会でした。
地元の方がほとんどなのでしょうけれど、参加人数も多くてなかなか盛大でした。
ここでもひこにゃん、大人気。スタート地点でもみくちゃにされてました。
参加賞のひこにゃんTシャツを着て走りましたー。
10kmなのに…ツラかった(笑)でも、自己ベストでした。
購入したひこにゃんのランチトートには、《LUNCU TIME!》の印字。ひこにゃん語でしょうか…?
マラソン大会のお楽しみは、ゴール後の“おふるまい”。ぶた汁サービスでした。
地元のお母さん達がよそってくれて、「おつかれさま」と笑顔で渡してくれるのがうれしい。
心も体もあったまりましたー。エプロンがかわいい!
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ゴール後は、そそくさと京都へ移動。まず向かったのは、<カフェさらさ西陣>さんです。
築80年の銭湯旧藤の森温泉をリノベーションしたカフェで、
和製マジョリカタイルが全面張りされた、アンティークな空間。
唐破風の屋根、格天井と呼ばれる立派な高い天井…どこかお城を連想しません?
ザッハトルテさんがヒジョーに気になります..くるりに続く京都の星でしょうか。
和製マジョリカタイルとは、金型で花柄など凹凸のレリーフを施した硬質なタイル。
筆で一色ずつ数種類の色釉をのせたりと、それはもうとても手間のかかる装飾タイルだそう。
大正から昭和10年代まで日本製として世界に輸出され、海外で人気博したのだとか。
当時の豊かさのシンボルということですね。
シルクロードを渡って、アンティークタイルとなって日本に還ってきたロマンあるものです。
懐かしいのにどこか新しい感じがステキですね。
近代イギリスの装飾タイルをマネてつくられたマジョリカタイルが発祥で、
15〜16世紀のイタリアやスペインの錫釉色絵陶器(マジョリカ)の流れをくむ色彩色表現ができることから、
和製マジョリカタイルが完成そうです。
蛇口を外した跡とか、銭湯の名残がところどころにあるのも、また味です。
京都のカフェ文化って、東京と全然違いますねー。居心地も、なにもかもランクが上な気が…。
お料理を待っている間、テーブルに置いてあったトランプで遊んだり。
久しぶりすぎて、ババ抜きのルールを忘れていた自分に衝撃でした。
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雑貨屋さんをのぞいたり、なんだかすてきな街並みを歩きながら、目指したのは<船岡温泉>。
ここは料亭旅館をリノベーションした銭湯だそうで、なるほど立派な唐破風。のれんもシブいです。
大正時代には西陣の旦那衆が通う高級な銭湯だったそうで、
創業当時の豪華な脱衣所の内装は奇跡的にそのままの姿で維持されていて、登録有形文化財に指定されています。
靴箱やカウンターの場所も、元の建物の雰囲気を壊さずいい感じでリフォームされていました。
レトロモダンという言葉がぴったりの、お風呂屋さんです。時計や体重計なんかも、なんかカッコイイ!
欄間のすかし彫りがすごい!格子天井にも施しが…!
そしてここにも、一面にマジョリカタイル。もう1枚1枚がたまりません。
当たり前ながら写真は撮れませんでしたが…わざわざ行く価値アリ!な銭湯でした。
【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜彦根城篇〜】レポート
いよいよここからが、城メグツアーの本編ということになります(笑)
彦根では、彦根城ビューが堪能できる彦根キャッスルホテルに宿泊しました。
しかも!ルームナンバーは<406>。46=シロでしたー。うれしい♪
いろは松の手前から佐和口多聞櫓と天守を臨める、最高のロケーションです。
佐和口多聞櫓内の展示、彦根城天守を中心に外堀までがガラスケース内、
その周辺の城下町はなんと床に描かれてました!これ感動。
彦根城がちょこりと乗っかったポストは築城390年記念に設置されたもの。
今回は、リアルひこにゃんに会えました!
「ひこにゃんの写真、いっぱい載せて♪」とご要望があったので、たっぷりと。
さすがはゆるキャラブームの火付け役、
シャッターチャンスに合わせて静止したり、
「かわいい」と言われるしぐさを知り尽くし、うまく織り交ぜてきたりと、
ファンにストレスを与えない、なかなかデキるゆるキャラでした。
でっかいぬいぐるみが怖くて近づけない私ですが、この距離から見るのは好きです。かわいい。
てけてけ走る姿がたまりません。
ちなみに最近、「ひこにゃんに似てる〜」と言われました。
まったくうれしくないですが「ひこにゃん!」と呼ばれると、つい条件反射でポーズをとってしまう今日この頃です。
お城のガイドも、もちろんさせていただきましたよー。
お城について詳しくは、<日本全国城ある記 彦根城 >をどうぞ → ★ 。
ということでここでは詳細は割愛。いろいろ語りたいですが、ザザっと見どころを写真のみ。
彦根城は国宝4城にも数えられる、現存12天守のうちのひとつ。
現存天守ということで華もありますし、おもしろいお城トリビアも満載。
なんというかお城自体のおもしろさがコンパクトに詰まっていて、
歴史や築城技術などの難しいナシで楽しめるので、ビギナーの方にもおすすめですね。
とはいえ、やはりふらっとやってきてもスルーしてしまうことばかりのようで、
「なるほどー」「そう言われるとおもしろい!」という感想が続々。楽しんでもらえてとてもうれしかったです。
私自身も、自分にはない感想や疑問が聞けて、新鮮かつ勉強になりました。
ひとつひとつ見ていくと、なかなか足が進まないもの。
はじめは「少なくとも3時間はとりたい」という私のスケジュールにピンときていないようでしたが、
終わる頃には納得していただけたご様子。そうなんです、3時間でも足りないんですよ〜。
あっという間に日が暮れて、今回は本当にダイジェストになってしまったので
次回はもうワンランク深いガイドをしてさしあげたいなあ、と思いました。
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近江に来たということで、お夕食は近江牛をプランニングしました。<せんなり亭 伽羅>さんにて近江牛会席。
お話に夢中で2品ほど撮り漏れてますが…地酒もいただけて満足です。
地のものをいただく、これも旅のマスト事項ですね。
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食後は、期間限定の紅葉ライトアップを見に、玄宮園へ。
ひこにゃん提灯が、よりムードを高めてくれました。
玄宮園は、1677年に4代藩主直興公によって造営された大名庭園。近江八景を模してつくられた縮景園です。
見下ろすように佇む天守がなんとも情緒的ですよね。
戦のない平和な時代は、お殿様もこの庭から天守を見上げていたのかもしれませんね。
時代劇の撮影にもよく使われる、とても美しい庭園です。
鳳翔台という茶室があうのですが、ここから臨む玄宮園は絶景。
日中はお抹茶がいただけるので、彦根城内を歩いた後ひと息つくのにぴったり。ぜひお立ち寄りを。
内堀、中堀の夜景も堪能しながら、夜のおさんぽ。11月の彦根は気候もちょうどいいです。
ホテルの部屋からの夜景もステキ。
月のようにぽっと夜空に浮かぶ天守を見ながら、眠りについたのでした…。
- お城のこと l
- 10/12/12/22:50
【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜二条城と石垣篇〜】レポート
抽選に当たり、二条城お城まつりAUTUMN FESTA 2010のイベント、
石垣の見学と専門家による歴史解説【二条城と石垣】に参加してきました。
講師は真鍋建男先生。ご挨拶もさせていただき光栄です。
文化財石垣保存技術協議会のご紹介、ありがとうございました!
世界遺産の二条城、やはり二の丸御殿が有名すぎて、石垣を中心に見る人はあまりいないと思いますが、
石垣からお城を見るというのもなかなかオツで(笑)、いろいろなものが見えてきます。
時代背景や、技術的なことも踏まえて、城内をぐるりと石垣めぐり。
東大手門から二の丸庭園、桃山門へ抜け、梅林から西橋へ。
本丸御殿をを抜けて東橋を渡り、清流園、北大手門へと歩きました。
一般人がスルーしてしまうであろう、旧二条城の石垣。
これは現在の二条城とはまた違う、信長時代の二条城。
突貫築城だったため石仏や灯籠などが使われているのが特長です。
時代が変わると城も変わる…ちょっと切ない片鱗なのです。
石垣の積み方がわかってしまう、この隙間!!
石垣は見事なまでに計算されて、層になったり組み合わせたりして積み上げられているのです。
強度や水はけ、地盤や石の種類、時代や技術によっていろいろあるのですが。
普段は一般通行禁止の渡櫓門の北大手門に特別に入れていただきました。
櫓の横の石段、刻印だらけ。刻印が上向きになっているのは貴重なんです。
理由は諸説あるので、真意を探るのがこれまたたまらん!・・・というのが、石垣マニアの熱い叫びです。
今まで知らなかったこともあって、なかなか貴重な体験でした!
セミナーの前に、久々に二の丸御殿をゆるりと拝観してきましたが、やはり素晴らしいですね。
お城としての歴史的価値、建造物的な価値も高いですが、日本の美の最高峰だと思います。
もう、お城の知識ゼロで行ったとしても、それなりに満足度がありそう(それはそれでもったいないのですが)。
写真は一切NGですから、ぜひご自分の目で。さすが世界遺産、桃山文化の極みです。
*城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜彦根篇〜に続く
城メグリスト
- お城のこと l
- 10/12/11/13:01
【城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜城めぐり篇〜】レポート
遅ればせながら、11/12(金)〜14(日)の旅、ダイジェストです。
1日目(11月12日)は、城メグツアーに先立ち、1日前乗りして、ひとり奈良へ。大和郡山城&高取城へ登城してきました。
お城レビューについては、改めて。<城ある記>でじーーくり書きますね。
まずは、大和郡山城。
日本には100名城以外にも名城がたっくさんあるんです。大和郡山城も、私が思うそのひとつ。
かなり語ることがたくさんありますが、簡単にザザッと。
現在遺構が残る姿、築城したのは豊臣秀長。豊臣秀吉の異父弟です。
まず、近鉄大和郡山駅の脇にある交番が天守閣モチーフなところに、城へのリスペクトを感じます。
三の丸には現在市庁舎が経ち、二の丸跡には現在高校が建っています。
ぽつりぽつりと残る城郭の足跡をたどりながら、現在は道路になっている鉄御門を抜け、本丸へ。
城内を電車が横切っていくという、珍しい風景も見られます。
復元された追手向櫓、追手門、東隅櫓を見上げながら、本丸内へ。
無骨な野面積みの石垣。これは本当に圧巻!
写真右は、柳沢文庫(旧柳沢邸)。
(江戸時代に入り、かの柳沢吉保の長男・柳沢吉里が藩主となり、以後柳沢家がこの地を繁栄させます)
ご配慮いただいて、学芸員の方にごあいさつ。
特別に展示の解説もしていただき、貴重なお話がうかがえました。ありがとうございました!
柳沢神社を抜けると、天守台がしっかり残っていました。
天守台からの景色。ぐるり、二の丸方面まで見えます。
特筆すべきは、転用石の多さ!石棺のフタと思われるものも。
とくに、お地蔵さまが逆さに石垣に突っ込まれた<さかさ地蔵>は有名です。
のぞきこむと、お地蔵がそこに・・・!90cmもある、立派なお地蔵さまです。隣には、供養塔。
奈良県は石がないからという説もあれば、突貫工事だったため、周囲の墓地などからかき集めたという説も。
この天守台には、平城京羅城門の礎石や、石地蔵、五輪塔などの石が惜しげもなく積み込まれているそうです。
よーく見ると、お地蔵さまがごろごろ。
城下町の町割と趣きが色濃く残っているのも、郡山城の魅力。
お寺もたくさん残っているので、いかにして敵の侵入経路を塞いだかも、見えてきます。
(お寺は第2、第3の防衛施設です)
大和郡山城は、金魚の町。柳沢保申が財政難を脱却のために金魚の養殖を推奨し、その生産高は全国区なのです。
染めもの屋さんの一角だから、紺屋町。町名の由来なんかもわかりやすく記してあるので、歩くのが楽しいです。
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奈良県高市郡高取市にある高取城は、山城好きなら知らない人はいないであろう名城。
岩村城(岐阜)、備中松山城(岡山)と並ぶ、日本三大山城のひとつです。
海抜583m、麓からの高低差は446mを誇ります。
奈良産業大学によるCG再現がすばらしい!!
こうして見ると、いかに壮大な山城だったかがわかります。
ここから、その壮大なCGを見ることができます。必見。 → ★
中世の面影を残す古い街並み<土佐街道>もステキ。壺阪寺を見下ろして、車でぶーんと、高取山へ向かいます。
高取城も、語ることがたくさん!
詳しくは<城ある記>で語りますが、それはもう難攻不落の山城ですよ。
城内は周囲が3km、郭内は周囲が30kmにもおよぶ、巨大さ。
本丸跡の高石垣。コレ!!石垣ファンにはたまらないシルエットです(笑)くぅ〜!
勾配がなく、す〜っとまっすぐに積み上げられたこの石垣は、織豊時代の積み方なんです。
要塞としての高取山の立地のよさ、井戸跡、転用石、天守への侵入ルートと防衛機能…。
本丸内も、おおいに散策の価値があります。
本当に広いので、そこそこハードなハイクになります。
この日はガイドさんが2人もついてくださり、かなり奥深いところまで連れていっていただきました。
石垣の保存はとても難しく、維持費も修繕費もたくさんかかります。ごろごろ、もうどんどん崩れてきています。
この遺構から紐解けることが本当にたくさんあるので、もったいないです。なんとか守りたいものなのですが…。
もう、明日にも崩れそうな石垣を見ていると、胸がきゅ〜となっちゃいます。
とにかく、石垣ファンならば1日でも2日でもいられる(なんなら住みたい)お城ですね。
高取の名所、五百羅漢にも連れて行っていただきました。すべてビミョーに表情が違うという、お地蔵さま。
写真左の新しいほうは最近つくられたもので、写真中が、本来のもの。ホントにお地蔵さまがいっぱい。
「城メグリストの本、楽しみにしてるよ」と応援してくださった、ガイドの椿本さんと。
どうせなら高取城で撮るべきでした(笑)
*城メグツアー#4 彦根マラソンツアー〜二条城と石垣篇〜 へ続く
城メグリスト
- お城のこと l
- 10/12/08/23:06
大人計画【母を逃がす】
本多劇場で観てきました。
久々の大人計画本公演!ということで超〜楽しみにしていたのに…寝不足で行っちゃダメですね。
ということでストーリーを語る資格はありませんが、ひりひりと切なくもなり、最後は爆笑しました。
私は演劇でも映画でも、観たいのにどうしても眠くなることがあるんですが、集中力の問題なんですかね?
映画の予告編で寝ることもしょっちゅうです。暗くなると寝ちゃうんです。よい子なんです。
この睡魔は病気なんじゃないかと思いましたが、「違うよ」とあっさり否定されました。
それにしても、やっぱり舞台の阿部サダさんはサイコー!!
城メグリスト
- 日々のできごと l
- 10/12/07/23:59
編集思考な忘年会
セミナーで知り合ったみなさんと、忘年会。
素敵な洋館を提供していただき、わいわい鍋パーチーでした。
スーパーで買いものしてる時点から、すでに楽しい(笑)。カート大好き。
職種も世代も違う方と、こうして集ってお話ができるのって、よくよく考えたら奇跡的なことです。
私って無知で浅いなあ、と気づかされることばかりですが
意見をぶつけさせてもらったり、しょーもない話で爆笑したり、アドバイスをいただいたり…ありがたいです。
真摯な生き方をしている人って、一緒にいてあったかいし、キラキラしてるんですよねー。
私もその一員でありたいです。
今宵はおめでたいご報告に、とにかく私も有頂天。
伊藤さん、本当におめでとう〜!!!私もうれしいよー!!
- 日々のできごと l
- 10/12/05/23:59
四国城めぐり&島めぐり-7
2010年10月の旅、いよいよ最終日(10月11日)。今日は本命の直島を堪能します。
私たちが泊めていただいたお部屋(座敷)では、部屋の隅で炊飯器がフル稼働。
たくさん余ったごはん、翌日の朝食にどうぞ、と。1泊1食付きだったはずが、もう1食つけていただいちゃいました。
サービスでふりかけまで…お母さんのやさしいおもてなしに感謝しつつ、チェックアウトなどなく、裏口からなんとなく出発。
まずは、昨夜訪れた大竹信朗/graf「直島銭湯I♥湯(あいらぶゆ)」。
闇の姿もよかったけれど、やっぱりこっちが映えますね。
私は階段の上のタイルがものすごく好きです。あと、地球儀が日本になってることに感動。
宮浦港へ向かい、草間彌生のかぼちゃと戯れながら、早朝の情報収集&作戦会議。
絞った結果、今日どうしても行きたいのは地中美術館と南寺。
だけれどエリアの異なるこの2カ所は、いずれも午前中で整理券ははけてしまうというのです。
二手に分かれればどうにかなるらしい、という情報を手に入れ、私はひとり南寺のある家プロジェクトに向かうことに。
南寺の整理券ダッシュレース、すごかった…激走の結果、第2位でゴールできました。
おだやかな宮浦港、この約1時間後、フェリーの到着とともに大変な大混雑になります。
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南寺の観覧時間まで、家プロジェクトをぷらぷら。もはや、庭の手入れをするおじいさんすら、アートです。
このフシギな表札のようなものは、<屋号表札プレート>なるもの。
瀬戸内国際芸術祭2010ではなく、直島町まちづくり景観整備事業としてつくられたものだそうで、
人名、職業、位置、先住地、商号などからつけられているようです。
このいろとりどりののれんは、2001年に行われた「本村のれんプロジェクト」以来定番になったものだそうで、
染色家・加納容子さん(岡山県在住)が製作したオリジナルのれんが、本村地区14軒の軒先にかけられています。
のれんを見てまわるだけでも楽しい。
ちなみに家プロジェクトのある本村地区は、縦横が整然としていなくて、どこへ行っても壁に当たります。
これは、賊が攻め込んだ場合に敵の放つ矢を家の壁で防御しながら戦闘をしたり、
うまく逃走して追っ手を撒くために形成された戦略的町並みなのだそうです。
ジェームズ・タレル×安藤忠雄「南寺」
ものすご〜くよかった!でも、実際行った人しかわからないかな…。
暗闇に慣れるのに他の人より時間がかかるらしく、長いこと何も見えなくてドキドキしました。
南寺の隣にあるミニ公園の、なんだかアートなすべり台。思わず童心に返ってみる。
<玄米心食 あいすなお>さんでランチ。
ごま油が香る小豆島手延べそうめんと、あいすなお名物もっちり玄米おむすびのセット「すすりこセット」。
小豆島産の昆布もおいしい。地のものってイイですね。
お水は、好きなグラスで。どれもかわいくて迷う…。店内のインテリアもステキ。
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ゆっくりまったりする間もなく、ベネッセミュージアムをスルーして地中美術館へ。
有名な草間彌生の黄色いかぼちゃも、バスの中からチラ見。
遠まきに見ると、群がっている人々の図がなんだかこっけいです。
地中美術館。
「クロード・モネは上野あたりの美術館で見られそうだから、地中美術館は諦める…?」なんて話も出ていたのですが、
上野じゃダメでした。クロード・モネの絵があるだけじゃない、すばらしい空間でした。
地中美術館は一切撮影NGなので写真で伝えられないのですが、安藤建築がとにかくすばらしい!
陽の差す影すら、建築の一部になっていて、時間差で建物の輪郭が変わってました。
建築もアートも統合的なものなのだと、ほえーと感動。
空が青くて、広い。
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島を離れる時間が迫りあたふたとさみしい気持ちが入り交じる私とはうらはらに、島は変わらずゆったりしてました。
たぶん、次に来たときも同じなんだと思います。そうであってほしいです。
フェリーを待っている間に食べた、塩アイス。うまし。
ふつうの塩スイーツは甘さの仲にほのかなしょっぱさだと思うんですが、
この塩アイスは、しょっぱいです。私はこっちの方が好き。
ゆっくりと、フェリーが港から離れていくのを眺めました。なんだか夢のような時間だったなあ…。
高松港付近で「ファスナー船が見えます!」とのアナウンスが。
ファスナー船はアートのひとつで、その名の通りファスナー型の船。
船本体がファスナーのつまみ部分で、通り過ぎたあとの波しぶきがファスナーのレール?部分に見えるのです。
甲板に人が押し寄せてましたが…あんまり見えず。
そうこうしているうちに、あっという間に高松港に到着。
「ん?あんなところにいきなりお城が!」と興味を持ってもらえたので、高松城へ。
玉藻公園内には入城せず、中堀まわりをぐるり。現存石垣が意外と保存されていていました。
これにて旅は終わり。とにかく笑った島めぐりでした!
城メグリスト
- お城のこと l
- 10/12/05/09:26
四国城めぐり&島めぐり-6
10月9日、いよいよ直島に発つ日。
もうこの2ヶ月でエピソードは語り尽くしたので、フォトギャラリー的にお楽しみください。
島へ渡る前に、早起きして栗林公園へ。
栗林公園はミシュラン日本の庭園ベスト5にも入る、日本を代表する回遊式大名庭園。
江戸時代初期に造られ、文化財庭園としては日本一の広さを誇る特別名勝です。
こちらの花園亭で、おかゆの朝食がいただけるのです。
水面に映る朝日がキラキラ。静寂と開放が入り交じる、凛とした感じ。
うどんもいいけど、おかゆもナイス。早起きっていいなあ、と思いました。
食後は庭園内をおさんぽ。
ハート型に刈られたつつじは女子スポット。私は出口に備え付けられたハタキの用途のほうが気になります。
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さて、ようやくこの旅のメイン会場、いざ直島へ!!
…と思ったら、なんと、フェリーが大混雑!
いや、混雑を予想してかなり早めに高松港へ行ったのですが、その人混みや想像以上。NHKもいたくらい。
ギリギリ次のフェリーの乗船券購入権を得たものの、それでもなーんにもない港で4時間待ち。
(このあとの人、直島には行けなかったんじゃないかしら…)
そこで、機転を利かせて、空席のあった男木島行きのフェリーに乗り込むことに。
直島に宿を取っていたおかげで、臨機応変な動きができました。
下船はせず、船上から港を見下ろす。鬼ヶ島?だそうで、鬼の銅像が島の入口に鎮座してました。
カモメがいっぱい!と思ったら、これもアートのひとつでした。
平地がほとんどなく、斜面に密集して民家が建ち並び、その間を縫うようにして細い路地が通っています。
ちょこっとお話をしたおばあちゃんにそれとなく伝えてみたら、
ニコニコしながらおっしゃっていたのが印象的でした。
ちょっぴり恥ずかしくもあった瞬間でした。
3番目/高橋 治希「Sea Vine」、 北山 善夫「誕生─性─生─死─家─男木島伝説」などは40分待ちの大行列。断念。
3番目、右/川島猛とドリームフレンズ「川島猛とドリームフレンズ」 まるいのは、想い出玉なんだそうだ。
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直島は大きく分けて3つのエリアに分かれます。ひとまず、家プロジェクトへ。
アプロプリエイトプロポーション 杉本 博司「護王神社」 は地下に降りられますが、60分待ち。
地上の姿だけ見て、あとはうろうろ。焼肉エビピラフなのか、ピラフ2種なのか考えながら…。
ほかに、須田 悦弘「碁会所」、千住 博「石橋/空の庭/ザ・フォールズ」など。
室内の水のアート、Sea of Time’98(時の海’98)「角屋」が好きでした。(撮影NG)
期間限定のアートフェスとは関係なく、ベネッセミュージアムやら地中美術館やらもある、すでにアートな直島。
街並みとか、お宅のしつらいとか、区役所までなんだかステキ。
バスの中から見た小学校も、なんだかアート。この島出身の人、センスよさそう。
この真ん中の写真のお宅、本当にステキ!住人の女性も、上品で清楚で綺麗な方でした。
大竹 伸朗 / graf「はいしゃ」
ここも大行列だったようですが、終了寸前にすべりこんだおかげで10分待ちくらいで見られました。
こまかいところまでなんだかユカイ。
宿のある宮浦港へ戻って、きれいな夕陽を見ました。本当に、キレイだったのです。
草間彌生のかぼちゃの中から見る、まあるく切り取られた夕陽もステキ。
直島でいちばん楽しみにしていた、直島銭湯I♥湯(あいらぶゆ)。
アーティスト大竹信朗さんの、美術作品であり、実際に入湯できる施設。夢で見たことがありそうな銭湯です。
デザイン・設計協力はgrafなんですね。
こんなに要素が多いのに、飽きがこないし、なんだか落ち着く。新しいのに懐かしい。
近代アート居心地ではなくて、お風呂屋さん、って感じがしましたよ。
混んでましたが、人数制限してくれていたおかげで、洗い場が足りないことはなく。
でも人が待機していると思うとやや急ぎ気味になってしまい、
タイルをひとつひとつ眺めるゆとりはありませんでした。
トイレもちょっと凝っていたみたいなんですが、見られず。
宿を出る前にトイレを済ませるという優等生的行動が裏目に出ました。残念。
タオルやらお風呂セットやら、いろいろグッズも購入して満足です。
宿泊は、居酒屋さんの座敷を部屋としてあてがわれるという、斬新な体験しました。
ある意味くつろげて楽しかったけど、無防備だったなぁ…。
「どこで顔洗うんだろう、シンク?」とか「もしかして、居酒屋の酒を深夜に飲み放題!?」などと
いろいろ考えていましたが、わりとちゃんと宿泊仕様でした。
Mさん、予約ありがとうございました!
- お城のこと l
- 10/12/05/02:11