城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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上平寺御城下ゲストハウス「うむ」

やっと来られました!
ちえさんが昨夏オープンした「上平寺御城下ゲストハウス「うむ」」。

伊吹山山麓の京極氏館そば、上平寺地区の空き家をリノベーション。
一棟貸し切りで一日一組限定、「山城」「戦国」をテーマにした宿泊施設・地域拠点です。

すべてに細やかな気配りと思いが詰まっていて、そこに引き寄せられる人の愛が宿っていて。
センスのよさに加えて、あたたかさがあふれていました。
古きよきものに命を吹き込むような。
ちえさんの人柄をそのまま具象化したような。

旅好きだし仕事柄いろいろなところに泊まるけれど、「また必ず泊まろう」と思える宿は実は数少ない。
ちえさんがこれを読んでいるから書くのではなく、本当に居心地よく、また帰りたくなる空間でした。

信楽焼の浴槽、浴室の床と壁からは檜のよき香り。
寝室は、やさしい照明と吹き抜けでゆったり。

広い和室では、仏壇をリメイクした棚からスクリーンが登場し、トークイベントをすることも。
サイトでは、プレオープンイベントで中井均先生や太田浩司先生がお話しされたようすも見られますよ。
今回雪に埋もれて見えなかった、
石垣を積んだかっこいいエントランスなどの写真もステキなので、ぜひ見てみてください。

 

⁡⁡夜な夜な語ったけど、話したりないな。
近江の人は、まっすぐであたたかい。
いろいろな方に会ってお話できて、おいしいものもたくさんいただいて、最高のステイでした。

ハンモックの上から熱く語ってごめんなさい。笑
聞いてもらった野望はひとつずつ必ず形にして、ひとつ成し遂げたらまた訪れて、
ハンモックの上から次の野望を聞いてもらおうと思います。

ちえさん、次はBBQでお願いしますね(雪で庭のBBQスペースがまったく見えなかったけど!)

 

 

京極氏館の登城口という好立地。
京極氏館→庭園→上平寺城→弥高寺、は私的ゴールデンコース。
登りたかったし案内したかったんけれど、豪雪につき断念。
豪雪で山麓の居館すら行けなかった。
てか、登城口の看板も埋もれていて説明すらできなかった。笑

うむ泊のツアーやりたいな。関ヶ原も近いしね。

 

近江にて

雪にはしゃぐ関東人。笑

連日濃すぎて、ありがたすぎて。
テンション上がって眠れぬこの数日in近江です。
スイッチ入りましたよ、わたし。⁡

 

徳川大坂城東六甲石丁場

 

高所から切り出し。
からの、切り出されて落ちた石(岩)。

徳川大坂城の石垣の故郷(のひとつ)。
徳川幕府の権力の絶大さを感じます。

標高約200mから谷間には矢穴石が散見されるけど、
現状見られる採石場は標高450〜490m。
中腹に膨大に広がっていると思われます。
作業行程が見えない。…というか、広大すぎて見きれない。
⁡明日に持ち越し。


小豆島とも伊豆とも違うなあ。
技法だけでなく、何もかも。
疑問のまとめ甲斐があります。

 

大坂城の刻印石

2時間くらい経つと目が慣れて、
この距離でも刻印石を見つけられるようになるな。笑

 

この案内板(2枚目)の前、
立ち止まる親子も多く、刻印石ってやっぱり興味を持ちやすいのだな、と。
しかし。
しばし聞き耳を立てつつ観察してみたところ
「なんか意味があるんだね」的なつぶやきが3組。
熱心に読み込んでいたお父さんも
「松江とか金沢とか、いろんなところから石が運ばれたってことかぁ」と。
せっかく立ち止まってもらえたのに、これって…。

この案内板を批判しているわけではないですよ。
むしろすばらしいと思ってます。
だからこそ、
どうやったらこのおもしろさを伝えられるのか、とか
この案内板結果的に無意味でかわいそうだな、とか
まだまだやることたくさんあるながんばれ私、とか
考えててしまう、って話です。

 

講演会「戦国の山城の魅力と若狭の城」

開演前に流された、DVDの圧力よ。
怯みました。笑

寒い中、たくさんのご来城ありがとうございました。
思いのほか熱心に聞いてくださっている方が多く、
メモを取られている方もちらほら…!
心躍りました。

⁡朝、新幹線に乗り米原経由で若狭へ。
垂井あたりから白くなりはじめ、関ヶ原は白一色に。
伊吹山は真っ白、小谷城も雪化粧。
東京では陽射しがやわらかくなり始め、春を感じる今日この頃だというのに…。
時間を逆流しているかのような車窓の景色でした。
この光景を見るのも久しぶりだなぁ、としみじみ。

 

北京オリンピック

ビッグエア、背景の天守みたいなのが気になって集中できない。笑
城好きな人、明日の決勝で見てみて!

ジャンプ台は製鉄所跡地の首鋼パークというところで、
山麓の湖は産業遺跡公園内の人工湖らしいです。

連日の熱戦に胸熱ですね。
何を隠そう、平野歩夢後援会に入っている私。
感無量です。

 

にっぽん城まつり2022 feat.出張!お城EXPO in 愛知

「にっぽん城まつり」今年も開催!

お城EXPOとはちょっと違う、
なんというか愛知らしさが詰まったイベント。な印象。

 



また呼んでいただけてうれしいです。
3/19(土)の城愛ステージで、楽しげなトークをさせてもらう予定。楽しみ!

おトクな前売チケット発売中です。
ぜひお越しください。


にっぽん城まつり2022 feat.出張!お城EXPO in 愛知
2022年3月19日(土)・20日(日)開催
愛知県国際展示場 Aichi Sky Expoにて。
https://tv-aichi.co.jp/oshirofes/

 

講演会「戦国の山城の魅力と若狭の城」

開催できそうです。
800→400席での開催。
しっかり対策してくださってますので、お近くの方はぜひお越しくださいね。

昨年別件で訪れた際、お声がけをいただいたんです。
こういう経緯でお仕事をいただけるのは本当にうれしい。
決して「旬の若狭フグをご馳走するから」と言われたから受けたわけではないよ!笑

ここ数年は福井県とのご縁が多く。
砕導山城跡保存会、高浜町教育委員会、福井新聞社、
ふくい城巡りプロジェクト実行委員会のみなさまともつながりありがたいです。

講演テーマはチラシと異なり
「戦国の山城の魅力と若狭の城」です。
地域の歴史は語れませんけど、
城を歩く楽しさ、地域に城があるすばらしさをお伝えできればと思います。

 

斎藤小弥太さん個展『Physis』

昨日は、カメラマン斎藤小弥太さんの個展へ。

自然の極限というか、生命の根底を見たような。
写真って時間の一部を切り取るものだと思うのだけれど、
小弥太さんの写真からは、別世界の広がりが感じられて。
不思議で、心地よい感覚でした。

 

離れたところからは山のように見えて、近づくと深海のように見える。
油絵のようにも見えるけれど、それと違うのはたぶん生命力の有無。
小石ひとつにも、漲る生命力がありました。

 

産業廃棄場のコンクリートの更地に、自然の風景をプロジェクター投影。
それをピンホールカメラで撮影しているそうです。

 

山城ガールむつみさんのスチールや動画を観ていて、
「こんな風に山城を撮れる人がいるんだなあ」
と惹かれたのが、小弥太さんを知ったきっかけ。
ファン目線ではない世界観がありながら、
城の本質も捉えてくれている、素敵な世界なんです。

 

城郭カメラマンの畠中和久さん、
むつみさんと一緒に行けてゼイタクでした。
畠中さんと小弥太さんのカメラマントークをもっと盗み聞きしたかった…。笑

産業廃棄場に、こんな魔法をかけられるとは。
荒廃した山城にもスポットを当ててあげたいものです。

 

斎藤小弥太さん『Physis』
エプソンスクエア丸の内にて、2月10日(木)まで。
https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2022/0129/

 

塞王の楯

今村翔吾先生の「塞王の楯」が直木賞を受賞!

刊行の際、推薦文を寄せるという光栄なご依頼を賜りまして。
見よ、このパイロット版の読み込み具合を!笑

私的傑作「火天の城」とはまた一味違う、もっと激しく燃えるような。
戦国を生きた人々の葛藤や喜怒哀楽が胸にくる作品でした。
防御施設としての城の実用性はもちろん、
さまざまな役割、時代の変化に伴う変遷、さらには矛盾まで。
それらが、そこに関わる人々を通してぐいぐい伝わってきます。

城ファンのみなさん、楽しみましょうー。

今村先生、おめでとうございます。