城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑧〜鳥取編2〜

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鳥取の旅、若桜鬼ヶ城の続きです。

これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑥〜姫路編5〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑦〜鳥取編1〜

 

景石城(秀吉が鳥取城攻めで落とした城)

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標高508mの三角山の北西にある支峰のひとつ、標高325.1mの山にあります。
天正8年(1580)、秀吉の鳥取城攻めに伴って磯部兵部大夫康氏が攻め落とし、
城主となって鳥取城めの重要拠点とします。
ところが、磯部が若桜鬼ヶ城へ出向いた際に山名氏がこれを奪取。
翌年、秀吉の鳥取城攻略後に磯部氏は再度景石城主となりました。

山城は登山と同じで、雨や雪の翌日に行ってはいけません。よくない例です。
とくに晴天だったため、刻一刻と解けてとても危険でした(とくに下り)。

 

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登城口から10分ほどで堀切と竪堀に到着し、その先からはちらほら石垣が登場します。
三の丸、二の丸もよく残っています。
本丸のまわりの石垣が立派!
築城当時の石垣は隅石が孕みまくり崩れんばかりですが、算木積にもなっていないかなりの年代モノ。
これが見たかったー!

南尾根正面には景石子持松砦があり、
駐車場の手前の入口からは磯部氏館にも行けますが、
さすがに滑りまくりでしたので危険すぎて断念しました。

 

ランチ「城下町とっとり」

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鳥取に来たら、これと決めてます。
アベ鳥取堂さんの駅弁、城下町とっとり。1,050円。
鳥取駅改札脇の売店で売っています。
掛紙は鳥取県立博物館蔵の鳥取の古地図!
修復のために幕府に提出した絵図の控えで、江戸時代の鳥取城の様子がわかります。
するめの麹漬、カニサラダ、梨など鳥取の味が詰まっているのもうれしいところ。おいしいです。

積雪のため本丸ランチ計画が頓挫したので、山麓に戻って食しました。
包装紙を大切にリュックにしまい(コレクションしてます)いただきました。

 

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駅の売店で、なかだえりさんの著書「駅弁女子」が置いてありました。
なかだえりさんは、城メグリストのイラストを書いてくれているイラストレーターさんです。
しかも、ねずみ小僧の後ろには額入りのイラストも飾ってありちょっと感動。
快く写真を撮らせてくださった売店の方、ありがとうございました。

 

道の駅かわはら

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ドライブしていたら、怪しげな城が見えてきました。河原城。
しかし千代川沿いの丘陵上にあるということは、それなりに重要な城だったに違いありません。

河原城へは行きませんでしたが、休憩がてら道の駅かわはらへ。
道の駅、大好きです。地のものの宝庫。車の旅の特権です。
品数こそ少なく無難なラインですが、名物・名産が揃っているから見るだけで楽しいのです。
ここでいい買いものをしました。青谷和紙の便箋と封筒。
この旅の途中でレターセットに出会ったら手紙を書こうと思っていたので、よい出会いになりました。
筆マメに憧れつつ、手書きはどうも筆が進みません。
さっとお便りできる人ってステキですね。

 

おやつ「お城最中」

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道の駅かわはらで、おやつを購入。お城最中。
この天守型は…よく見るヤツですな(笑)しかし餡のセルフタイプは初めてです。

そして、鳥取へ来たら白バラコーヒー!
うーん、甘いコーヒー牛乳と最中、すこぶる合いません。

 

防己尾城(秀吉軍を3度退けたといわれる城)

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鳥取城攻めの際に攻略されるも、秀吉軍を大いに苦しめた城としてしられます。
湖畔の小城ひとつと見くびった秀吉は3度にわたり攻撃しますが、
城主の吉岡将監は、変幻自在の戦法で大群を3度とも撃破。
とくに2度目は、秀吉自慢の千成瓢箪の馬印も打ち捨てられるほどの圧勝だったそうな。

ここへ向かう途中の景色がとてもキレイで、ドライブにぴったり。青島が美しいです。
けっこう鳥取市街地から離れるのですが、
こんなところまで秀吉の攻撃は及んでいたのだなあと思うと、
本当にスケールの大きな戦いであったことがわかります。
じわじわと鳥取城に向かって攻め上っていく様子は恐ろしいものがあります。

 

鹿野城(亀井茲矩が攻略して大改築した城)

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この城は因幡と伯耆の境目に位置するため、毛利氏にとって重要拠点。
秀吉はいち早く攻めています。
旧尼子家臣の亀井茲矩が攻略して、この功で1万3800石が与えられて鹿野城主となっています。

亀井茲矩が大改修した織豊系城郭、のはずですが公園として整備されていて
あまりその面影は感じられません。
天守曲輪に、天守台と天守台上の礎石列が残っている程度です。
鹿野の街は今でも城下町として整備されていて、古い佇まいを残しているのは魅力です。

 

温泉館 ホットピア鹿野

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鹿野は温泉地でもあります。
昨夜、鳥取温泉に行きそびれたこともあったので、日帰り温泉に立ち寄ってみました。
地元の方向けのスーパー銭湯といった感じでしたが、
受け付けの方の接客が、ハキハキとしていて心地よかったです。
駐車場の脇には足湯もありました。入湯料420円。

※鳥取温泉は、鳥取駅徒歩圏内にある温泉街。4つの天然温泉公衆浴場があります。

 

おつまみ「砂丘たまご」

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あっという間に鳥取の旅も終わり。
鳥取駅へ戻り、レンタカーを返却して特急いなばで岡山へ向かいます。

鳥取駅では、キヨスクの立ち寄りがマスト。
キオスクと侮るなかれ。鳥取のお土産はだいたいここで揃います。
境港の鬼太郎グッズなんかも置いてあります。

 

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移動中のおつまみに、以前から気になっていた砂丘たまごを購入。
ビールにゆで卵。板東英二かっ!

 

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私はパサついた固ゆで卵は苦手なのですが、これはおいしいです。
パッケージにもある通り、ほくほく。栗はやや言い過ぎですけれども(笑)


ややグダグダ旅になってしまいましたが、ドライブの利点を生かした1日が過ごせました。
遺構だけでなく、地形や立地、城と城との距離感なども含めて。
よーくわかったのは、千代川が大動脈であること。千代川を制圧した秀吉の戦略はやっぱりスゴい!

そんなことを思いながら鳥取を後にしたのでした。

 

三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑨〜岡山編〜 に続きます。