城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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江戸城外堀跡溜池櫓台

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一昨日のお話。虎ノ門でお打ち合わせを、ということに。
「江戸城外堀跡溜池櫓台で待ち合わせしましょう」と言われ、テンションが上がる私!
一方、場所がすんなり通じて喜んでくれている風な先方(笑)!
こんなところで待ち合わせする人は誰もいなく、久々なのにすぐ会えました(笑)
で、お会いして早々にしばらく江戸城の石垣談義に華が咲く(笑)

都外の文化財担当の方だったので、
地域ごとの文化財保護の違いや行政のお仕事のお話なども少しうかがえて、
なるほどと興味深く聞き入ってしまいました。
なにか大きなことができるわけでもなくヘンな使命感があるわけでもないですが、
城ファンとして、都民としてもできることはあるなあと胸の奥底の一部をじんと熱くした次第です。

東京はビルや道路で遺稿など破壊され尽くされているように思えますが、
実はそうでもなく、部分的ではありながら意外と保護されているのも特徴。
人口が多く予算があるせいか、町を歩いていても、
よくよく見ていると案内板や説明コーナーは地方に比べて充実しているんです。

 

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江戸城外堀跡溜池櫓台だって、実は国指定史跡なのよ。
(江戸城外堀の隅櫓はほかに筋違橋門と浅草橋門だけにあり、
現存するのはこの溜池櫓台の石垣だけです)

 

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虎ノ門駅構内にも立派な説明パネル付きのガラス張り展示スペースがあるし、文部科学省新庁舎連絡通路内にも
これまた説明パネルを設置した、わざわざ半地下状の通路にした展示スペースがある(さすが文科省)。
よくよく見たら石垣には矢筈の刻印がたくさんあったりして、それだけでもけっこうな遺構と思います。

 

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こちら文科省の石垣見学専用?コンコース。

 

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ほか、国立教育会館があった場所にも少し残っています。

 


ここで強調しておきたいのは、断片的に残っている遺構に一喜一憂しているのではない、ということ。
貴重だから部分的に保護すべきだとかその希少性に注目してほしいとかではなくて、
重要なのは、これらを辿っていくと、外堀通りに破壊されながらも外堀のラインがうっすら見えてくる、ということ。
つまり、現在でもかつての東京が息づいていることに意識を傾けて知ることが大切なんじゃないかと思います。
時代は流れていくものだから都市化がダメとはいわないけれど、
こういった姿に意識を向けようという気持ちと理解が少しでもあれば、
いくら便利だからといってむやみに道路はつくったり安易に電車を通すという発想にはいたらないはずだと思うのです。

 

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虎ノ門駅の11番出口のエスカレーターの壁面、
よく見ると外堀の堀底と水面を壁面のタイルの色で示してくれてます。
壁のデザインと見せかけてこういう活用はいいですよね。
しかし、これに気づく人はほぼ皆無。写真を撮っている私を不審な目で見る人率95%(笑)
興味を持てとはいわないけれど、なんだかもったいないなあと思いました。

第2回青空会議〜笑撃の縄張うちわ〜

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第2回青空会議!
「城の企画は城で話そう」ということで、西股総生先生と山城へGO!

西股さんは縄張図(お城の平面図)も書かれる研究者の大先生なのですが、
登城前に「暑いからこれどうぞ」と渡されたのが…オリジナル縄張図うちわ!!!笑撃的すぎる(爆)!!
※縄張図とは、いわばお城の地図で、私たち城ファンはこの平面図を片手に山に入り、遺稿を探したり居場所を確認したりします

 

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涼しい!縄張図がすぐ見られる!!即座に書き込みもOK!!!

特許を取るようにオススメしておきました。
次回の城フェスの見学ツアーはこれが参加賞になるかもしれません(笑)

いい城でした。
西股先生に勝手な見解を聞いていただき談義しながらまわれるなんて、なんという贅沢!
見よ、私のはしゃぎっぷりon土塁!御大に写真を撮らせる図々しさ!

 

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そんなユーモアのある西股さんの新著『土の城指南』(学研パブリッシング)が明日発売です。
先日ご恵贈いただき、2回目読んでます。
(レベルや立場の違いは百も承知ですが、そういう意味ではなく)同業者としては打ちのめされる筆力です。
山城ファン必読。

一応同業者なので、図々しく(酔っぱらって)いろいろお話を聞いていただいたりしてます。
ありがたいことです。本当に、人に恵まれております。

よか城サミット!

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第33回全国城下町シンポジウム熊本大会の
メインフォーラム「よか城サミット!ここだけバイ!逆説の名城日本一決定戦」、ぶじ終了しました。

 

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作家の井沢元彦先生とご一緒できて、物書きの端くれとしては感動。
終演後は加藤先生と熊本城デートして、これまた幸せなひとときでした。何度見てもよか石垣ばい!!
そして、昨日訪れた南関城がとてもよかったぞ、と。

 

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いろいろ勉強&刺激になりました。
明日からまたがんばろうっと。

日本城郭史学会平成26年度大会

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日本城郭史学会平成26年度大会(江戸東京博物館 一階会議室)に行ってきました。

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テーマ:黒田官兵衛の戦略・築城

発表①
黒田如水の築城遺構から -その築城プラン、技法の共通点など-
西ヶ谷 恭弘 氏 (日本城郭史学会代表)
発表②
黒田官兵衛と織豊政権
小和田 哲男 氏 (静岡大学名誉教授・日本城郭史学会委員)
発表③
黒田如水の戦略と築城
丸山 雍成 氏 (九州大学名誉教授)
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西ケ谷先生のお話、
テーマとしてはもっとも興味深かったですが、
如水が関わった城と如水が築いた城、は築城プランや技法を語る上では重要な違いだと思うし、
あくまで“傾向”なのであれば、どの部分かを明示していただけるとすっきりしたかな、と。
さらにいえば、訪城すれば気づける表面上の類似点だけでなく、
仮説でもよいから一歩踏み込んだ学術的観点や論評がほしかったです。消化不良。

小和田先生のお話はいわずもがな。
「黒田官兵衛をめぐる65の城」(辰巳出版)は、
小和田先生のご著書を主な参考文献にさせていただいているので、ふむふむと納得しつつ。
「ああ、私って小和田チルドレンだな」と思いました(笑)

丸山先生のお話は、ふだん文献を研究することのない私には興味深かったです。
が、文献に慣れ親しまない私としては、
講義ではなくまとめられた書籍で読みたいなと思ってしまいました。

 

皇居乾通り一般公開

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天皇陛下の傘寿を記念して、今日まで5日間一般公開されていた皇居内の乾通り。
日頃は閉鎖している江戸城坂下門から乾門まで通過できるということで、行ってきました。

 

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昨日までの4日間で30万人が訪れたそうで、今日もすごい人!
かなりの数の警察官が動員され、最寄りの駅では臨時駅員が一大イベントとなっていました。

 

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仕事の合間だったのであんまりゆっくり見られなかったけれど、
一般参賀のときも富士見多聞を蓮池堀越しに見られることはないし、
北詰橋下の石垣を西側から見られたりと初体験ができたので大満足。DJポリスっぽい人もいたし!
けっこう矢穴があるんだなあ。
継ぎ足しのような箇所がけっこうあったけれど、一部だけなので違うのかなあ、とか気になりつつ、、、
チラ見だったので気になりつつもじっくり見られず残念。

 

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立ち入り禁止のロープを越えんばかりの姿勢で身を乗り出して写真を撮っていたら、
「萩原さんですよね?」と声をかけられめちゃめちゃ恥ずかしかったです(笑)
以前研究会でお会いしたことのある方でした。ゆっくりお話できずスミマセン。

 

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暑さのせいか、タンカで運ばれている方も…。
ふだんなら座ることなど許されない、乾門周辺が休息をとるシニアで埋め尽くされていた…。

秋にもあるよう。次回はもっとゆっくり見ようっと。

 

日本城郭協会公益財団法人発足記念「信長の城」シンポジウム

日本城郭協会公益財団法人発足記念「信長の城」シンポジウム、
出演させていただきました。

あいにくの荒天にも関わらず、300名様のご来場が!
さほどアナウンスが早かったわけでもないようでしたが、それでもこの数。
お城への関心の高さが感じられました。

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<第1部>
◎トークショー「信長・秀吉の城を歩こう」
千田嘉博(奈良大学文学部教授)×春風亭昇太(落語家)×萩原さちこ(城郭ライター)

<第2部>
◎基調講演「信長の城」
千田嘉博(奈良大学教授)
◎パネルディスカッション「信長・秀吉・家康の城」
小和田哲男(静岡大学名誉教授)/千田嘉博(奈良大学文学部教授)
/小島道裕(国立歴史民俗博物館教授)/萩原さちこ(城郭ライター)
司会:横山太一(朝日放送アナウンサー)
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城好き、歴史好きな方なら説明不要ですが、
この方々と壇上に上がるなど、私には100万年早いことです。
公開処刑になるのではないかと本気で考えていましたが、
前日に千田先生を含めお打ち合わせをした瞬間から楽しくなりました(笑)
千田先生をはじめ、出演者のみなさんのお心遣いと人柄に助けられました。

いろんな意味で個人的には反省と課題しか思い浮かびませんが、
会場はおおいに盛り上がり、満足度とクオリティの高い貴重なイベントになったと思います。

小和田先生、小島先生、千田先生、昇太師匠をはじめ
日本城郭協会のみなさま、大勢のスタッフのみなさま、
とても有意義で貴重な経験をさせていただきました。
実りある、楽しい1日でした。ありがとうございました。

 

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写真は、楽屋にて千田先生&昇太師匠と。
私のスマホ、ブレブレなんです。がーん。
小島先生に撮らせるという図々しさ。。
笑顔で撮ってくださる小島先生、とてもステキな方でした。

 

シンポ中の写真をいただきました。
会場内は撮影禁止だったそうですので、何枚か載せさせていただきますね。

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ところで、春風亭昇太師匠と一緒にお仕事をした感想を。
(師匠にとってはお仕事とはいえない内容かもしれませんが)

話のプロの技術というものを勉強させていただきました。
豊富なボキャブラリー、構成力などはもちろん大前提として、
人を引き込む話というのは言葉選びだけでなく、
絶妙な間とテンポ、そして空気をつくることが大切なんだなあ、と感じました。
ただおもしろいことをおもしろおかしく話せばいいのではなくて、
聞き手も相手も含めた“場”をふわっと取りこんでいけるかなんだなあ、と。
会話の組み立て方とまわし方、空気のつくり方、間の取り方などが格段に違って、
プロのトーク力を目の当たりにした気がしました。

なにより、隣にいる私が緊張しない空気がつくられているのに驚きました。
相手も含めて、聴衆の誰もがリラックスして楽しむ空気が整っているから、
聞いているだけでも会話に参加できて楽しいんですね。
ああ、これが盛り上がるトークだし、人を楽しませるトークなんだな、と思いました。

とても気さくでフレンドリーな方。ファンが多いのも納得です。

もちろん、小和田先生、小島先生、千田先生にも
さすがはプロだと感じさせれらるばかりでした。

私も人前でお話する機会をいただくようになり、
「話すのが苦手だから書いているんだよ!」と逆ギレできなくなってきました(笑)
読む楽しみと聞く楽しみは違うわけで、
書くことと話すことの表現方法も違うのだなあと学ぶ日々。
それは難しいことでもありますが、楽しいことでもあるなあと思う今日この頃です。

日々是精進。

三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑨〜岡山編〜

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三都市目、岡山の旅です。

これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑥〜姫路編5〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑦〜鳥取編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑧〜鳥取編2〜

 

朝ごはん「桃太郎トマトカレー」

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超晴れ女の私ですが、この日は大雨。
本当は、徳倉城と金川城へ行こうと考えていたのですが、
レンタカーを前日にキャンセルし、ゆったり過ごすことにしました。
こんな日は、食べるしかありません(笑)

今日こそ、朝カレー(笑)
岡山名産・桃太郎トマト入りのご当地カレー。
これ、おいしい!トマトの酸味が効いてさっぱり。いくらでも食べられそうです。
こってりがっつりカレー大好きな人には、トマトがジャマかもしれませんけれども。
桃太郎は甘みと酸味のバランスが最高だと思う。

 

城下町探索

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岡山ってなにげにおしゃれな建造物が多いんですよね。
銀行もステキ。建造物好きにはたまりません。なぜなのでしょう??
カフェやら雑貨屋さんも覗きつつ、おしゃれな看板も探したりとふらふら。
初めて来たとき、マンホールが岡山城ではなくて驚きました(笑)桃太郎に負けるとやないかい!

 

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こちらは禁酒会館。けしからん建物です(笑)

大正時代に立てられた木造の洋風建築物で、
明治時代、ヨーロッパで広まった禁酒運動を受けて全国各地に禁酒同盟が結成され、
岡山禁酒会館はキリスト教系の組織である岡山県禁酒同盟の活動拠点として建てられたそう。
1階に聖書と書かれた本屋さんがあるのも納得。
豪雨につき写真がうまく撮れませんでしたが、折れた屋根が印象的でした。
1階に食堂、2階と3階はホールや会議室、宿泊所に充てられていたそうです。

 

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県庁も図書館も大きい!

 

岡山城

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白鳥に執拗に追われながら、岡山城に入城です。

岡山城は、実はなにげにスゴい城です。
天守は残念ながら空襲で焼失してしまいましたが、
信長の安土城天主を模して築かれたと伝えられる不等辺五角形の天守台は
全国的にも珍しいですし、旭川の流れを変えてめぐらせた広大な水堀も見事。
なにせ、秀吉にかわいがられた五大老の宇喜多秀家が築いた城ですから。

現在の姿は、宇喜多時代のものではなく、
後に城主となった小早川秀秋が改築したもの。
宇喜多時代の石垣が発掘され、半地下室のようなところで展示されていたりします。

必見は現存の月見櫓とその周辺の石狭間。
いずれも現存例は全国で数例です。

中段にある表書院の平面表示は、
文献に基づいて再現したのではなく、
地下1メートルの発掘の跡をもとに色や線で間取りが示されています。
当時の建物の全貌を想像するのに楽しいものですが、今日は大雨なのでいそいそとスルー。

 

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今日の満足度NO.1は、やっぱり本段南東の高石垣。
わずかに残る、築城時に宇喜多秀家が築いた石垣です。
関ヶ原合戦以前に築かれた石垣としてはもっとも高い野面積の石垣で、
秀吉時代の築城技術が垣間見れる貴重な遺構です。

 

ランチ「お福うどんと宇喜多サンデー」

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後楽園側の城見茶屋でランチを取ろうと思っていましたが、
あまりにずぶ濡れだったので、岡山城地下1階のお城茶屋でランチ。
お福うどん、温まりました。生姜もたっぷり。580円。
お福さんとは宇喜多秀家のお母さんですが、どのへんがお福なのかは追究しないでおきます。

お城茶屋にはお城パフェという岡山産のフルーツを使ったイチオシメニューがあるのですが、
私は白桃を好んで食べないため、宇喜多サンデーにしました。580円。
城メグリストとしては烏城サンデーに食いつくところですが、
宇喜多サンデーの“珈琲小豆”に惹かれて。
お皿がかわいい。備前焼きかしら?
どのへんが宇喜多なのかは追求しません。

 

備中高松城(官兵衛の献策“水攻め”で開城)

この後、備中高松城へ行く予定だったのですが、
あまりの豪雨のため断念しました。
水攻めで知られる備中高松城、攻める前に私が水攻めされちゃったよ!
…とかオヤジみたいなことを言ってみたり。

以前行ったときの写真を載せつつ、簡単にご紹介します。

 

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秀吉の三大城攻めのひとつとされるこの戦いで、水攻めを献策したといわれるのが官兵衛です。
秀吉は龍王山から石井山に陣を変えていて、官兵衛も石井山に在陣したようです。

現在の高松城は公園として整備されていて、浮城の面影はありません。
清水宗治首塚のある場所が、本丸にあたる場所。
首塚は宗治の切腹後に秀吉がつくらせた供養塔で、その横には宗治の辞世の句が刻まれた碑が立っています。
本丸の東南、資料館の北側が二の丸で、かつては本丸とは小橋で連結していたといわれます。
三の丸は公園の東南、現在の駐車場のあたりで、曲輪内には宗治自刃の地があります。

 

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堤防の長さは蛙ヶ鼻から約2.7km、規模は高さ約7m、幅は底部が約24m、上部が約10m。
それをわずか12日間で完成させるという突貫工事だったとか。
金銭や米と引き換えに周辺の百姓を雇って土を運ばせたといいますが、
最近では、蛙ヶ鼻から現在の備中高松城駅付近までの
約300m、高さ2mの堤防だったという説が有力だそうです。
蛙ケ鼻築堤跡は史跡公園になっています。

 

庭瀬城・撫川城

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先日、加藤理文先生から「けっこうよかったよー」と伺った撫川城へ。

秀吉に備中攻めに対して、
毛利氏は境目七城(宮路山城・冠山城・高松城・鴨庄城・日幡城・庭瀬城・松島城)という
支城の守りを強化して侵攻に抵抗しました。
そのひとつが、庭瀬城(撫川城)。いわゆる前線基地の城になります。
撫川城と庭瀬城に分かれていますが、かつては一体で庭瀬城と呼ばれていたようです。

なるほどコンパクトではありますが、遺構の状態がよくちょっと感動します。
曲輪が15mくらいの水堀で囲まれていて、東側には土塁がしっかり残っています。
そして、南西隅にはなんと野面積の石垣が!高さは4mくらいでしょうか。
張り出し部分は櫓台と思われます。

 

ディナー「えびめし」

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こちらも加藤先生に教えていただいた、知られざる岡山名物らしい、えびめし。
デミグラスソースなどベースにした特製のえびめしソースで炊き上げた、エビピラフだそうです。
東京のカレー屋で働いていた岡山県出身の店員さんが持ち帰ってアレンジしたとか。
この後岡山出身者に聞いてみましたが、誰もえびめしを知らなかったという、、、。

岡山の地ビール「独歩」とともに。
地酒もいただました(銘柄失念)。備前焼きでしょうか?
エキナカの手軽なレストランでいただいたのですが、
ちゃんと備前焼きで出て来るんだあ、と感動しました。

 

「姫路・岡山・鳥取 三都城下町物語 黒田官兵衛ゆかりの地を巡るブロガーモニターツアー」4日間の旅は
こうしてほろ酔い気分で無事終わったのでありました。

 

おまけグルメ かくし寿司&トマトゼリー

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別の仕事で岡山に1泊し、翌日の夜に「かくし寿司」という駅弁を食べました。
江戸時代、倹約令に対して庶民が知恵を絞って編み出した料理だそうで、
具を重の底に敷き詰めて上にごはんを乗せ、共するときはひっくり返すというものだそうです。
…という説明を読んでふむふむと思っていたら、「S.萩原書」の文字が目に入って驚きました。私じゃないよ(笑)
ひっくり返す方式が駅弁で再現されていることに、ちょっと感動しました。ハコもかわいい。

 

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最後に、私の大好物、岡山のトマトゼリーをご紹介しておきます。
トマトのシロップ漬けが丸ごと入っていて、とってもおいしいんです!毎日食べたいくらい(笑)

今まで食べた中では、写真のものではなく桃太郎トマトのものがいちばんおいしかったです。
おすすめメーカーさんがあればぜひ教えてください。

 

三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑧〜鳥取編2〜

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鳥取の旅、若桜鬼ヶ城の続きです。

これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑥〜姫路編5〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑦〜鳥取編1〜

 

景石城(秀吉が鳥取城攻めで落とした城)

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標高508mの三角山の北西にある支峰のひとつ、標高325.1mの山にあります。
天正8年(1580)、秀吉の鳥取城攻めに伴って磯部兵部大夫康氏が攻め落とし、
城主となって鳥取城めの重要拠点とします。
ところが、磯部が若桜鬼ヶ城へ出向いた際に山名氏がこれを奪取。
翌年、秀吉の鳥取城攻略後に磯部氏は再度景石城主となりました。

山城は登山と同じで、雨や雪の翌日に行ってはいけません。よくない例です。
とくに晴天だったため、刻一刻と解けてとても危険でした(とくに下り)。

 

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登城口から10分ほどで堀切と竪堀に到着し、その先からはちらほら石垣が登場します。
三の丸、二の丸もよく残っています。
本丸のまわりの石垣が立派!
築城当時の石垣は隅石が孕みまくり崩れんばかりですが、算木積にもなっていないかなりの年代モノ。
これが見たかったー!

南尾根正面には景石子持松砦があり、
駐車場の手前の入口からは磯部氏館にも行けますが、
さすがに滑りまくりでしたので危険すぎて断念しました。

 

ランチ「城下町とっとり」

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鳥取に来たら、これと決めてます。
アベ鳥取堂さんの駅弁、城下町とっとり。1,050円。
鳥取駅改札脇の売店で売っています。
掛紙は鳥取県立博物館蔵の鳥取の古地図!
修復のために幕府に提出した絵図の控えで、江戸時代の鳥取城の様子がわかります。
するめの麹漬、カニサラダ、梨など鳥取の味が詰まっているのもうれしいところ。おいしいです。

積雪のため本丸ランチ計画が頓挫したので、山麓に戻って食しました。
包装紙を大切にリュックにしまい(コレクションしてます)いただきました。

 

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駅の売店で、なかだえりさんの著書「駅弁女子」が置いてありました。
なかだえりさんは、城メグリストのイラストを書いてくれているイラストレーターさんです。
しかも、ねずみ小僧の後ろには額入りのイラストも飾ってありちょっと感動。
快く写真を撮らせてくださった売店の方、ありがとうございました。

 

道の駅かわはら

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ドライブしていたら、怪しげな城が見えてきました。河原城。
しかし千代川沿いの丘陵上にあるということは、それなりに重要な城だったに違いありません。

河原城へは行きませんでしたが、休憩がてら道の駅かわはらへ。
道の駅、大好きです。地のものの宝庫。車の旅の特権です。
品数こそ少なく無難なラインですが、名物・名産が揃っているから見るだけで楽しいのです。
ここでいい買いものをしました。青谷和紙の便箋と封筒。
この旅の途中でレターセットに出会ったら手紙を書こうと思っていたので、よい出会いになりました。
筆マメに憧れつつ、手書きはどうも筆が進みません。
さっとお便りできる人ってステキですね。

 

おやつ「お城最中」

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道の駅かわはらで、おやつを購入。お城最中。
この天守型は…よく見るヤツですな(笑)しかし餡のセルフタイプは初めてです。

そして、鳥取へ来たら白バラコーヒー!
うーん、甘いコーヒー牛乳と最中、すこぶる合いません。

 

防己尾城(秀吉軍を3度退けたといわれる城)

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鳥取城攻めの際に攻略されるも、秀吉軍を大いに苦しめた城としてしられます。
湖畔の小城ひとつと見くびった秀吉は3度にわたり攻撃しますが、
城主の吉岡将監は、変幻自在の戦法で大群を3度とも撃破。
とくに2度目は、秀吉自慢の千成瓢箪の馬印も打ち捨てられるほどの圧勝だったそうな。

ここへ向かう途中の景色がとてもキレイで、ドライブにぴったり。青島が美しいです。
けっこう鳥取市街地から離れるのですが、
こんなところまで秀吉の攻撃は及んでいたのだなあと思うと、
本当にスケールの大きな戦いであったことがわかります。
じわじわと鳥取城に向かって攻め上っていく様子は恐ろしいものがあります。

 

鹿野城(亀井茲矩が攻略して大改築した城)

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この城は因幡と伯耆の境目に位置するため、毛利氏にとって重要拠点。
秀吉はいち早く攻めています。
旧尼子家臣の亀井茲矩が攻略して、この功で1万3800石が与えられて鹿野城主となっています。

亀井茲矩が大改修した織豊系城郭、のはずですが公園として整備されていて
あまりその面影は感じられません。
天守曲輪に、天守台と天守台上の礎石列が残っている程度です。
鹿野の街は今でも城下町として整備されていて、古い佇まいを残しているのは魅力です。

 

温泉館 ホットピア鹿野

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鹿野は温泉地でもあります。
昨夜、鳥取温泉に行きそびれたこともあったので、日帰り温泉に立ち寄ってみました。
地元の方向けのスーパー銭湯といった感じでしたが、
受け付けの方の接客が、ハキハキとしていて心地よかったです。
駐車場の脇には足湯もありました。入湯料420円。

※鳥取温泉は、鳥取駅徒歩圏内にある温泉街。4つの天然温泉公衆浴場があります。

 

おつまみ「砂丘たまご」

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あっという間に鳥取の旅も終わり。
鳥取駅へ戻り、レンタカーを返却して特急いなばで岡山へ向かいます。

鳥取駅では、キヨスクの立ち寄りがマスト。
キオスクと侮るなかれ。鳥取のお土産はだいたいここで揃います。
境港の鬼太郎グッズなんかも置いてあります。

 

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移動中のおつまみに、以前から気になっていた砂丘たまごを購入。
ビールにゆで卵。板東英二かっ!

 

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私はパサついた固ゆで卵は苦手なのですが、これはおいしいです。
パッケージにもある通り、ほくほく。栗はやや言い過ぎですけれども(笑)


ややグダグダ旅になってしまいましたが、ドライブの利点を生かした1日が過ごせました。
遺構だけでなく、地形や立地、城と城との距離感なども含めて。
よーくわかったのは、千代川が大動脈であること。千代川を制圧した秀吉の戦略はやっぱりスゴい!

そんなことを思いながら鳥取を後にしたのでした。

 

三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑨〜岡山編〜 に続きます。

三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑦〜鳥取編1〜

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3日目、鳥取の旅です。

これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑥〜姫路編5〜

 

歴史博物館やまびこ館

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これまで来たことがなかったので朝イチで。
鳥取城の資料なんかもこちらで扱っています。

 

太閤ヶ平&鳥取城(秀吉の鳥取城攻めの本陣&籠城戦の舞台)

本当に素晴らしい城です。

昨秋に城郭研究家の西尾孝昌先生と、鳥取市教育委員会の細田隆博さんに
1日かけてどっぷりとご案内いただいたので、今回はぐっとこらえて断念。
太閤ヶ平は昨年訪れた城の中でも衝撃的なでした。
太閤ヶ平もすばらしい遺構ですが、大防衛ラインが見事!とくに伝羽柴秀長陣跡の南側の三重の空堀は圧巻です。
こちらは玄人向けですので、山城に慣れた方限定ですがかなりオススメです。また行きたい。
太閤ヶ平とその日のことはこちらで→

4月発売のもので太閤ヶ平について書きましたので、発売されたらお知らせします。

 

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太閤ヶ平、なんて珍しい名前なので、ざっと説明を。
ここは、豊臣秀吉が天正9年(1581)の鳥取城攻めの際に本陣をおいた陣城(付城)です。
歴史的価値があり、遺構の状態も良好。
「鳥取城跡附太閤ヶ平」として国史跡に指定されています。
陣城とは、ターゲットとなる城を攻略するために前線基地として築いた城のこと。
領国経営などを行う居城とは異なり、長期にわたる城攻めの際に攻撃拠点になる臨時の城です。

当時の鳥取城は現在とは異なり、久松山に築かれていました。
(現在の鳥取城は、江戸時代に山麓を改築して新たに築かれたもの)
鳥取城から太閤ヶ平までは、わずか1.5キロ。
久松山を取り囲むように70か所及ぶ陣城を配置していて、
いくつかの陣城は、鳥取城本丸からわずか500メートルしか離れていません。
そんな状況下で、鳥取城は飢餓状態に陥っておくわけです。

太閤ヶ平からは、鳥取城を見ることができます。
その距離はまさに目と鼻の先で、拡声器を使えば声が届きそう。
現在では山は木々に覆われていますが、当時は剥き出し。
太閤ヶ平で煮炊きする様子は肉眼で確認でき、匂いも届いていたかもしれません。
逆に、太閤ヶ平からは鳥取城が弱り切っていく様子が手に取るようにわかっていたはずです。
鳥取城が見える場所は舗装された道になっていて、比較的登りやすいです。
ゆかりの地として訪れたなら、この距離感を感じ取ってほしいところです。

 

朝ごはん「カフェ・ダール・ミュゼ」

同じくモニターツアーに参加した歴史コラムニストの上永哲矢さんが
このお店の「鳥取薬膳カレー」がおいしい、とブログに書いていたので、
朝カレーしてやろうと思い乗り込みました。
が!カレーはランチメニューでした…。がーん。
毎日ちゃんとつくっているカレーなら、そりゃそうだ。

 

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「昨日の残りの熟カレーでもいいので…」とはいえず、キッシュをオーダー。
これが意外にも(といっては失礼ですが)、とってもおいしかったです。しかもコーヒーとサラダ付きで500円。
キッシュの決め手は卵と牛乳ですね。やわらかほんわか、ほんのり甘くて舌触りなめらか。
一応、キャッスルビュー。ほのかにテンション上がります(笑)

 

鳥取県立博物館、仁風閣

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こちらは以前じっくり見たのでささっと。
仁風閣はけっこうお気に入りです。
皇太子嘉仁親王の山陰行啓時の宿泊施設として鳥取城の扇御殿跡に建てられた、
旧鳥取藩主池田仲博侯爵の別邸です。建造物が好きな人にはオススメ。国の重要文化財です。

鳥取城はいわずもがな。ぜひ山上の丸まで登りましょう。
鳥取砂丘も見えて絶景が臨めます。こちらも写真は昨秋のブログにて。

 

若桜鬼ヶ城(因幡攻めで秀吉が落とした城)

さて、今回は秀吉の鳥取城攻めに関連する城をいくつかまわってみるのがテーマ。

秀吉の鳥取城攻めは、実に緻密で用意周到。
ただ大軍で鳥取城の出入口を塞ぐようななまやさしいものではなくて、
数年がかりで、蟻すら這い出ることができない3重の包囲網を構築しています。
1重目は鳥取城を包囲する陣群、2重目は因幡国内の主要拠点を奪って鳥取城への交通を封鎖する包囲網。
さらにそのまわりに、南条元続や宇喜多直家など寝返らせた有力国人達によって
3重目の包囲網が敷かれていました。

もちろん、兵糧米を事前に買い上げたり、田畑を焼き払うなどの事前工作も完璧。
鳥取城主となった吉川経家は入城した時点で兵糧が圧倒的にたりないことに気づき、
大至急手配していますが、3重の包囲網のおかげで陸路も海路も完全封鎖。
吉川元春に援軍を要請するも、もはや近づく術はありません。すべての後方支援を絶たれていたのです。

そんな経緯をたどっていくと、秀吉が潰していった支城が気になる。
…というわけで、まずは若桜鬼ヶ城(八頭郡)へ。レンタカーを飛ばして、1時間弱です。
この城は、但馬・因幡間、播磨・因幡間を結ぶルートの合流点にあたり、いち早く落としています。
すんごい石垣があるお城でもあります。

 

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前回も積雪で断念したこの城。
1週間前の天気予報で、うすうす気づいてました。。。今回も雪により攻略不能。
右の写真を撮った後アクセルを踏んでみたものの、ノーマルタイヤは5秒後に異変。
この時点であと2.3kmなので、どう考えてもムリです。
徒歩の登城も考えましたが、諸事情あり断念して引き返しました。とほほ。

 

三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑧〜鳥取編2〜 に続きます。

 

三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑥〜姫路編5〜

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姫路の旅、2日目です。
だらだら書いていたら1日目だけで⑤まで更新してしまったので、ちょっと巻いていきます(笑)

これまでの旅はコチラ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり①〜序章〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり②〜姫路編1〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり③〜姫路編2〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり④〜姫路編3〜
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑤〜姫路編4〜

 

姫路城

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姫路城と官兵衛については、書き尽くし話し尽くしました…(笑)

現在の世界遺産登録されている姫路城は、
官兵衛時代の姫路城とはまったく別の城。
官兵衛が誕生し城主を務めた中世には天守や石垣は存在しません。
姫路城は官兵衛から譲渡された豊臣秀吉が大改築しますが、
秀吉が築いた姫路城も現在とは異なります。
現在の姫路城は、関ヶ原合戦後の慶長6年(1601)に池田輝政が築いた近世城郭です。
…というこころだけ押さえておきましょう。

姫路城の見どころなどについては、
私が書いた中では「お城の手帖」(辰巳出版)がいちばん詳しいと思います。

近世城郭への変遷については
備中松山城を例に、2014年3月25日発売の
「歴史読本」(KADOKAWA)の連載
「萩原さちこのこだわり城郭探訪」でも書いていますので、ご興味ありましたらぜひ。

ちなみに、2014年4月22日に4冊目の著書
「「現存」12天守めぐりの旅」が学研パブリッシングから発売されます。
官兵衛については書いていませんが、
姫路城のことは書いていますのでぜひぜひ手に取ってみてくださいませ!

と、これみよがしに宣伝しまくったところで、ざっと写真だけ載せておきます。

 

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さっと見て去ろうと思ったのに、
引きつけられて離れられないのが姫路城の魔力。何度訪れても、どうしても惹かれてしまう。

大天守の公開、いよいよ来年3月です。
だいぶ木を切ったようで、土塀や石垣までかなり見えるように!
小天守も足下の高石垣までしっかり見えて、スリムに感じました。
大天守以外も多くの修復が見られて、全体的にブラッシュアップされた印象です。
塗り立ての漆喰がキラキラして、眩しすぎるよ!来年の公開が待ち遠しいです。

 

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リの一渡櫓で、官兵衛の歴史館と称して
官兵衛にまつわる資料やジオラマ等を特別展示していました。
甲冑って人気があるんですねー。…と、発見。
私は甲冑より櫓に興味があるので(この櫓、現存ですよ!)、
「この人、どこ撮ってるんだろう?」みたいな人になってました(笑)よくあることですが。
写真の構図がビミョーなのは、被写体が甲冑ではなく天井or窓だからです。

 

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秀吉時代の姫路城は、現在の本丸と二の丸程度とされています。
上山里曲輪下段の石垣は秀吉時代のものとされ、
官兵衛も工事に関わったとされる貴重な遺構です。
岩盤上に築かれた城であることもよくわかる希有なエリアでもあります。
修復されて、よく見えるようになっていて感動しました。

こんなにも青空なのに、時おり小雪舞う姫路城でありました。

 

ひめじの黒田官兵衛大河ドラマ館

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意外とよかったです。
おもしろかったのは、やはり、まだ放送されていないシーンのブースは盛り上がっていないということ。
撮影できるのは、官兵衛の部屋と有岡城で幽閉される土牢のセットの2か所だけだったのですが、
官兵衛の部屋に人が殺到しているのに対し、土牢は不人気(笑)
まだ有岡城の幽閉シーンが放送されていないせいでしょう。
かろうじて近づいて来た方からは、“なんじゃこりゃ?感”がひしひしと伝わってきました。

衣装の展示を見るのも楽しい。
着物の織りや解説があるとうれしかったかな。
年齢や格式によって纏う着物が違うはずで、そのあたりが気になります。

大河ドラマ館というと、出演者のサインが並んでいるケースが多いのですが、
桐谷美玲さんの字がしっかりとしたきれいな字で、
ひと言メッセージも気が利いていて、好感度アップ! ファンになりました(笑)
この方はたぶん教養があるんじゃないでしょうか。うん、きっとそうだ(笑)
そして、中谷美紀さんのサインに感動したでありんす。
同い年なんですが…こんな字を書いておかしくない年齢なのですね。美女すぎる。
どんなサインか気になる方は、ぜひ大河ドラマ館へ(笑)

 

おやつ「お城焼き」

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姫路に来たらコレ。杵屋さんのお城焼き。
杵屋さんのお菓子はどれもおいしくて、包装紙がかわいい。
姫路城前の「いの屋敷」で実演販売していますよ。あったかお城焼きが食べられます。
店員さんの感じもいつもよいです。撮影にも笑顔で応じてくださいました。

 

御着城(小寺政隆の本城)

 

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電車で行ける城、御着城へ。
姫路駅から1駅、さらに駅から城跡まで徒歩15分ほどです。
御着駅から親切に看板を設けてくれていますし、駅にパンフもあるので迷わず行けます。

天守っぽい建物は、現役の姫路市東出張所!
面倒な手続きに出向くのも苦にならなそうです(笑)

 

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大河ドラマではよく登場する、御着城。
播磨時代の官兵衛の主君、小寺政隆の本城です。
現状では想像しにくいですが、御着城が本城、姫路城は支城という関係です。
御着城は江戸時代の絵図によれば総構もある立派な城。
なにもないわけではないですが…かなりマニアックになるので割愛します。
案内図によれば、野球のグラウンドが二の丸。
出張所の裏手に江戸時代に築かれた天川橋が移築されているのですが、
このセンターあたりの凹んだ部分がかつての堀の一部のようです。

すぐ脇にある黒田家墓所には、官兵衛の祖父・重隆と母・明石が祀られています。
ここの石材が気になりました。緑っぽい。
ちなみに、御着城南側の小寺大明神には、小寺家三代とその家臣が祀られています。

 

英賀城(英賀合戦の舞台)

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御着城、三木城と並ぶ、播磨三大城のひとつ。
完全に住宅街化していてほぼ遺構はありませんが、
英賀神社には、土塁が残っています。

官兵衛が毛利の大軍を奇策で撃退した、英賀合戦で知られる場所でもあります。

姫路駅から電車で行ける城ではありますが、
JR英賀保駅から英賀神社までは徒歩20分ほど。
本丸跡を示す石碑はさらに山陽電鉄網干線の西飾磨駅方面です。
南の山陽電鉄西飾磨駅との間に位置するので、いずれにしてもけっこう歩きます。
広大な旧城地は、13か所の石碑を目印にたどることができますが、かなり広大です。
毛利軍が上陸した、田井ヶ浜(英賀の港)の石碑も少し離れたところにあります。

 

ディナー「官兵衛の築城弁当」

国府山城へ行く予定だったのですが、電車を間違えタイムアウト。
姫路を後にし、特急ほくとで鳥取へ向かいます。

 

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シートがTOTTORI!

 

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ディナーは車中で「官兵衛の築城弁当」!
この日は寒かったこともありぐったりでしたが、疲れも吹っ飛びました。テンションMAX!

神戸の淡路屋さんが販売している駅弁で、天守型の陶器に入っています。1,200円。

お弁当は、黒田官兵衛と竹中半兵衛の友情を表現しているらしいです。
鶏つみれ煮、鶏肉揚げ、金平蓮根、味付け菜の花、人参煮、竹炭の黒薩摩揚げ。
家紋の「黒餅」は竹炭を用いた薩摩揚げで再現、厚焼き玉子には官兵衛の焼印も。
最近の駅弁はクオリティが高いんですね。なにげにおいしかったです。
このあと仕事があったため、ノンアルだったのが悔やまれます(笑)

先日中井均先生と盛り上がったばかりだったので、つい西明石駅まで買いに行ってしまった(笑)
というわけで姫路駅に売っている駅弁ではありませんが、
ゲットしたい方は新神戸駅でも売っていますので、途中下車すれば改札を出ずに買えます。

 

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ちなみに、この日の朝食はアーモンドバタートースト。
以前姫路出身の城友さんに連れていってもらい、初めて知った姫路名物。
姫路にもモーニング文化があるそうで。名古屋の小倉トーストみたいなものですかね。
最近は観光客向けでもあるのか、どこの喫茶店でも食べられるそうです。

 

いざ、鳥取へ。
三都城下町物語 官兵衛ゆかりのちょっとディープな城めぐり⑦〜鳥取編1〜 へ続きます。