湖北センゴクセミナー2013 伏見城見学
11月3日(日)に行われた、
湖北センゴクセミナー 第5講 現地 伏見城「伏見城桃山稜との関係は」
に行ってきました。
先日の座学 → ★ に続き、講師は滋賀県立大学中井均先生です。
並べられてもなんだかわからん写真ですが。
上段左から/
桃山天満宮に展示された、伏見城石垣の石材(矢穴の幅が約16cmとかなり大きい!)
伏見城本丸(桃山陵墓の後方の山。天守台は本丸後方で、座学で解説のあった左寄りがポイント)
徳前丸と二の丸の間の空堀(堀底が駐車場に。竹薮が二の丸で土塁が残る)
下段左から/
徳前丸と出丸を繋ぐ土塁(上手に撮れなかったけれど、これスゴイ!もっと見えるようにすべきー)
大蔵丸の土塁(競技場に改造されても、土塁と曲輪のラインがしっかり残っている)
外堀(地形を改造するほどざっくり掘りおこした空堀であることを確認)
トップの写真は、御香宮神社に転用された旗立物用の石材。
座学で聞いたことを自分の目で確認できて、有意義な見学会でした。
それにしても驚いたのは、伏見城のすさまじい土木量!
信長の城の延長が秀吉の城…と単純に考えるには無理があることがいくつかあって、
この相違点も1つなのだなと思いました。
信長はしなかったのかできなかったのか…というお話を中井先生とランチ時にしたり。
増田長盛屋敷跡は四段の曲輪があって、石垣も残存。
掘ればいくらでも出てくるだろう、と中井先生。
伏見城の調査報告は来年5月を目標にされているとのこと。そちらも拝見してみたいです。
- お城のこと l
- 13/11/10/23:59
岩屋城踏査会3〜岩屋城付城群〜
そして付城ぐーーん!
付城は、1584年(天正12)に宇喜多直家が岩屋城を攻撃した時に構築した陣城。
いやいやいやー!噂の通りすごかった!!
以前中井先生からお話を伺い、城フェス vol.1でもスライド付で少しお話いただいていて、
ここは訪れてみたいと思っていた場所。
サイガさんの解説のおかげでより堪能できました。感謝。
とくに楽万の上砦、尾根上東西に延々と伸びる土塁は圧巻!
東側の斜面は、竪土塁のように伸びていく。
東西2つの砦があり、どちらも昨日つくったかのように明確で虎口もくっきり。
とりわけ西の砦は大規模な空堀が周囲にめぐって、横矢が掛けられる凸部もあったりと完成度高し。
荒神の上砦も行ってみたいものです。
グラビア撮影風。
- お城のこと l
- 13/11/09/23:59
岩屋城踏査会2〜岩屋城〜
2日目は岩屋城、そして岩屋城付城群(妙福寺ノ上砦&楽万の上砦)!
岩屋城の見どころは、二の丸大堀切と“てくのぼり”と呼ばれる畝状竪堀群。
この畝状竪堀群、とても不思議。
東側の山腹の長方形の区画に、まるで畑のように12本掘られている。
幅約5m、深さ約2m、長さ100mとのこと。
でもって、いただいたこの写真。ワタシ、何がしたかったんだろう(笑)?
- お城のこと l
- 13/11/09/23:58
岩屋城踏査会1〜津山城ほか〜
10月26&27日、1泊2日で城友さんと岩屋城&岩屋城付城群へ行ってきました。
ご案内は、城郭研究をされている古戦場マスターのサイガさん。
いつかご一緒してみたかったのでうれしかったです。
ご一緒してくださったみなさま、お世話になりました。
2日間の踏査会の予定でしたが、天候不良により1日目は津山城&周辺へ。
左から/津山機関区扇形機関車車庫、津山城石切場跡(石山寺)
津山城

左/中山神社(津山城二の丸の四脚門が移築され神門に)
右/本願禅寺(築城主・森忠政及び森家の墓所らしいが見られず)
石切場、こんなド派手に残っているとはちょっと感激。
津山城は好きな城です。久々の訪城でしたがやっぱりよかった。
基本的に建造物の再建には反対派ですが、ここの備中櫓は例外。
こういう、ちょっと特別な使われ方をしていたおもしろい存在の櫓は目に見えてこそ、かと。
今回は行きませんでしたが、聚楽園もすてきです。
津山といえばホルモンうどーん!
そずりうどん、にもトライ。牛のあばら肉を削ぎ取ったもの、だったかな。
そずり鍋というのが名物らしいですね。
味付けはホルモンうどんと同じタレとのことで…
ホルモンの脂がまろやかさを生み出す分、ホルモンうどんのほうがマッチしてました。
- お城のこと l
- 13/11/09/23:57
【WORK】取材で竹田城へ
先週、今もっともホットな城、竹田城へ取材に行ってきました。
フィーバーしすぎて遺構が破壊され、ちょっとした社会問題になっています。
ひと言で感想を述べると、想像以上の痛ましい惨状に本気で涙が出そうになりました。
新しく連載をさせていただくことになりまして、詳しくはそちらの記事にて。
もう書き終え、当初よりも取材の内容を取り上げさせてもらえて感謝しています。
書けなかったこと、私見は改めてこちらのブログに書こうかなと思います。
今回は社会教育課の田畑さんにお話を伺い現地で解説していただいたのですが、
山積みの問題を伺いつつ、私自身も思うところがたくさんありました。
(お忙しいのにそんなお話にもお付き合いくださりありがとうございました!)
名所というより観光地化してました。異常なほどの混雑ぶり。
「価値がわからないなら来るな」という城ファンもいるようですが、私はそれは違うかな、と。
例えば観光客に「竹田城の石垣の価値を知れ」というのは無謀だけれど、
「価値があるらしい」くらいの問題意識を持ってもらうことが、まず大切なんじゃないかと。
それで100%解決するとは思いませんが、
しいてはそれが、新しい魅力や価値に繋がっていくと思うのです。
そして、それができるのは他ならぬ城ファンだったりすると思います。
問題提起できるような、そこに本来の魅力を見出すような文を書いていきたいものです。
写真は昨秋の雲海。
つるやのサンドイッチ
ご当地B級グルメ「サラダパン」でおなじみ、つるやさんの別商品を発見。
…やる気なさすぎです。ハムのみ。
長浜で大人気のローカルフード「サラダパン」。
マヨネーズで和えた刻みたくあんがサンドされてます。
どちらも食すのは1回でいいですが、長浜に行ったら話のネタにどうぞ。
- お城のこと l
- 13/10/08/23:59
歴史探訪ウォーク 「鹿背山城と多聞城」
木津の文化財と緑を守る会
第2回 歴史探訪ウォーク 「鹿背山城と多聞城」
木津東部交流会館で講演会後、ウォークに出発。
多聞城で再び中井先生の縄張解説を伺う、というもの。
城単体を踏査するのも楽しいけれど、
地域を歩き地元の方のお話を聞くと、
新たな発見があって、違う見方もできるというものです。
これは自分ひとりではできないので、会のみなさんに感謝です。
『戦国大名の城を読む』の松永久秀の項でもちょこっと取り上げましたけれど、
多聞城って独自路線で実に謎めいていつつ、実は根本の極みみたいなところがある、
本田圭祐みたいな城だと思うんですよ。
(※私のイメージ。サッカー詳しくありません)
私は信長の安土城誕生を背景にした
戦国時代後半、土の城から石の城に代わる変遷の城がいちばん好きなので、
多聞城のように、単純にカテゴリ分けできない城は実に興味深い。
どうも安土城を基準に考えがちなところがあるけれど、
年表に端的にまとめられるような直列的なものではなくて、
複雑怪奇なものが全国に点在している。
地方ごとに独自技術があって、独自の文化みたいなものが成立している。
それは信濃の小笠原氏の城だったり、豊前の長岩城だったりもそう。
高度な技術を持つ瓦職人を掌握していた奈良では、瓦の城が発達する。
地域性だったり、登用者の能力とセンスなどとリンクして表立っていく。
少なからず安土城へ影響していくのかもしれないけれど、
短絡的に考えるのは違うのだなあ、と。
信長がいなかったら、日本の城はどう発展していったのだろうか。。。
そんなことを考えていくと、信長の革命って本当に壮大だなと思う。
…といったようなことを中井先生とお話しながら。
私はそのへんのことをじっくり書いてみたいなあと思っていて、
なにか形にできたらなあと思います。
それには少なからず論説を立てる必要も出てくるし、まだまだ勉強も踏査も必要。
レンガの積み方もいろいろあるの、知ってました?
写真は大仏鉄道の橋台。
長手だけの段、小口だけの段と一段おきに積むイギリス積み。
一段に長手と小口が交互に積まれているのはフランス積み。
土木構造物や鉄道の橋梁はイギリス積みが多いそうです。
中井先生から、石垣のみならずレンガの積み方を教わるとは(笑)!
焼き鯖そうめん
著書にも書きました、長浜名物「焼き鯖そうめん」。
全国区になってもおかしくないおいしさですが、いかんせん日持ちしません。
それがまたいいんですけどね。
手前は焼き鯖寿司。
- お城のこと l
- 13/10/05/23:59
湖北センゴクセミナー2013
湖北センゴクセミナー2013
第4講 伏見城「秀吉・家康に愛された城」講師 滋賀県立大学 中井均氏 へ行ってきました。
中井先生にお会いした時、近代以降初となる発掘調査のことをちらりと伺っていて、
ぜひじっくり聞いてみたかったのです。
2時間ほど、資料をもとにじっくり聴講。
桃山陵墓地になってしまった、という後世の理由で封印されてきた、
閉店したままの地下2階のバーのようにミステリアスな伏見城。
世の中には眠っている城がごまんとあるわけですが、
中でも伏見城は歴史的にも遺構としても重要。
だって、秀吉の居城、家康の政庁的城として
織豊期から近世への転換期に、しかも幾度も変遷を遂げているわけですし。
構造や築城術の変化のお話ももちろん初見で興味深かったのですが、
やはり伏見城の存在論みたいなところがおもしろかったです。
中井先生は「伏見幕府の城」と定義しておられて。
11月には中井先生の解説のもと、現地研修があるので楽しみです。
講演後は、中井先生と少し城談義。
次に先生にお会いしたら、倭城の話をしたく…
伏見城と関係ないお話をしてしまって、一緒にいた方、すみません。
伊吹山文化資料館館長の谷口さんが今日もすてきでした。
今日もお世話になりました。いつもありがとうございます!
倭城取材おまけ
釜山はグルメな港町。
編集さんオススメのアワビのお刺身は、これで2,300円くらいだそう。
見た目はイマイチなわかめとウニのスープ、甘鯛の塩焼きが個人的にはヒットでした。
だけどやっぱり、サイコーのアテは韓国のり(笑)
オモニ渾身のおしゃれカットに注目です。
基本的に地のものを食べることを意識しているものの、
辛いものと漬けものが苦手な私にとって、正直にいうと韓流のおもてなしは軽い拷問でした。
本場の味になればなるほど、苦手度が増す…。
3度食した冷麺も、「専門店じゃないからおすすめしない」と言われたものがいちばんおいしかったな。すいません。
韓国の方は親切でお話好きで、
通じないのに、頑なにハングルで話しかけてくる(笑)
初日も、タクシーに乗ったところ運転手のおじさんの爆裂ハングルトークが止まらない。
張り切って夕食の時間まで独自取材へ出かけたものの道に迷ったりでぐったり、だったこともあり
「この人、ちゃんとホテルの場所がわかっているのか?私をどこへ連れていく気だ?まさかぼったくる気か?」と
疑心暗鬼になってしまったんですが・・・
そんな私に、おじさんはぶっきらぼうに飴を差し出してくれました。
「飴食べる?」とか聞いてきてくれてたのかな。
ごめんよ、おじさん。私は心がうす汚れた日本人なのだと反省しました。
翌日は、ドライバーさんからビッグな梨をもらいました。
釜山の北、蔚山のあたりは梨の名産地だそうで。試食までさせてもらい満足。甘いです。
翌日は、ドライバーさんがサービスエリアで
名物のくるみまんじゅうをおやつに買ってくれました。これおいしい。
そして、韓国流かき氷のプレゼント(食べかけ御免)。
サービスエリアの定番で必食なのだと。混ぜ混ぜして食べます。
いたれり尽くせり。観光気分も味わえて、満足な旅でした。


























































