高知3城めぐり
小豆島からびゅーっと移動して、高知に寄ってきました。
先日高知城の原稿を書いていて不明なことがあったので、ちょいと調べに。
高知城、今回は時間をかけてじっくり登城できました。
その後歴史博物館など寄りつつ、岡豊城&浦戸城へ。
桂浜の素晴らしい夕陽で1日を終えました。今日も晴れ女でした。
レビューはいずれ書きます、という決意表明を匂わす写真たち。
城メグリスト
- お城のこと l
- 11/11/07/23:59
小豆島 石の歴史シンポジウム
小豆島 石の歴史シンポジウム
「大坂城の石垣普請と瀬戸内の石切丁場」
~世界最大級の大坂城石垣を支えた島石の魅力を求めて~
に参加してきました。
5日は、シンポジウム。各分野のスペシャリストによる基調講演やパネルディスカッション。
6日は、石切丁場跡をめぐる「石の道探訪」と、瀬戸内の海と石をめぐる「石の里クルージング」。
石の写真ばかり載せられても、さっぱりなんのことやらわからないことでしょう。
ああ、1枚1枚ストーリーがあるんですが。しかも、かなり厳選の写真なんですが。
濃密すぎる石の歴史、いずれ書きたいなあ。ちゃんと記事を書きたい。
ひと言でいうと、「大坂城の石垣はスゴイ!」ってことです(ざっくり)。
歴史的石造構造物として価値があり、現代の専門家から見ても技術面で学ぶことが多いそう。
姫路城は世界“文化”遺産なんですが、大坂城はポイントというか存在意義がベツモノで、
世界“土木”遺産として価値がある、というのが結論です。
城を支える石材の魅力と、石材からひも解く城郭史のおもしろさ、
土木遺産の価値についてしみじみと考えさせられました。
このイベント、今年が大坂城天守閣復興80周年ということにちなむようで、
大坂城の石垣の材料である小豆島の上質な石とその文化を掘り下げる企画。
大坂城は「太閤さんの城」などと言われていますが、
秀吉時代の大坂城は地下に埋まっていて、現在の姿は徳川時代のもの(天守は昭和です)。
徳川秀忠の命による天下普請、つまりは現代でいえば国の一大事業なわけで、
一大名が築いた城とは比べ物にならないほど、いろんな意味でハイレベル。
そして、その背景にはおもしろい情勢や人の動きがあるわけです。
文化財として世界遺産レベルの価値があるかどうかは私には判断できませんが、
国指定の遺産がありながら、まったく知られていないのがもったいないなあ、と思いました。
たいていの人が、小豆島=オリーブ&醤油、では?
城や歴史や島や石が好きかとかではなく、観光地としても知名度の低さは否めない。
歴史好きが「こりゃスゴい!歴史的価値がある!」と叫んでいても、
マニアの世界のマニアトークでしかないんですよね。
何事も、価値を伝える、知ってもらうというのは、道のりが長く難しいですね。
宿泊した旅館が先生方と同じで、移動のマイクロバスも先生とご一緒!
車内で繰り広げられる先生方のストーントークはアツいものがありました。
わかりやすく説明してくださり、勉強になるというより、感心と発見の連続でワクワク。
先生方の専門分野が違うので、石材としての魅力、力学的な観点、歴史的な意味などなど
サイドストーリーもさまざまでとても楽しかったです。
- お城のこと l
- 11/11/06/23:59
利神城の思い出
撮影&取材で、3泊4日で播磨へ行ってきました。
うぉー!楽しかったー!!
発売日や内容などの詳細は、開示できるようになったらお知らせしますね。
すげーいいもん書いてやるぞー、と。
うれしかったことは、2時間ほど取材した方に「あなたには5時間かけて話したい」といわれたこと。
ああ、なぜ時間には限りがあるのだろう。。私も聞きたかったよー。
ショックだったことは、利神城が入山禁止だったこと(こちらはプライベート)。
時間をやりくりして、車をぶっ飛ばして行ったのにー。
いや、数年前から入山禁止だという情報がなくもなかったのですが。
こちら利神城。
頂上に、天守台らしき石垣が丸見え!
これだけの山城でありながら、近世城郭ということではありませんか。
「利神城」の看板の脇にも、立派な石垣がチラ見え。
ほかの登城口からだったら登れたのかなあ。。
そうそう、利神城の麓で、仕方なしに土塁と石垣を遠巻きに見ていたとき、
ふと視線を感じると思ったら、鹿さんがいました。
襲ってくる気配も逃げる気配もなく、しばし見つめ合ってしまいました。
「のどかな田舎町ゆえ、人慣れしているのかなあ」と思ったら、道の駅にこんなノボリが・・・!
つぶらな瞳のかわいいあの子も、ミンチにされて、じゃがいもに練り込まれて、
油でカラッと揚げられちゃうのね。シュールだー。
城メグリスト
忍城とレトロ探訪
今秋映画が公開される、忍城が舞台のベストセラー小説「のぼうの城」。
その舞台・埼玉県の行田市で近代化遺産や生活文化について学ぶモニターツアーに参加してきました。
綿が豊富にとれる行田は、足袋の里。
全盛期には数百の足袋屋が軒を連ね、全国のシェア8割を誇ったそうです。
文献をひも解いていくと、どうやら江戸時代後期からすでに盛んだったらしい。
利根川と荒川に挟まれ、かつ街道に沿ったこともあって、栄えたんですね。
いまだ、行田の足袋というと、常用者からは一目置かれるのだとか。
足袋は1人の職人が全行程を通してつくるのではなく、分業制。ミシンも部位ごとに違います。
重厚な断裁機、かかと部分を丸く縫い合わせるミシン、仕上げの調整。
職人さんの手にかかると、魔法のように足の形になっていく。
つま先を縫う<つま縫い>専用のミシンが、これまたすごい!
今のミシンと違って、縫いはじめがハンドルというのがいいですね。
かつては<つま縫い>専門の女工さんもいたそうです。
かつての工場を改装した見学館。
ぼーんぼーんと音が鳴る壁掛け時計、ミシンのペダル、消火器、本棚、ハンコ、棚。
ゴツゴツ木のそろばん、細かいものにいちいち味があって、興味津々。
壁の標語「買う人の身になってつくりましょう」に、仕事の原点を垣間見ました。
ハマってしまったのが、製品化した足袋についてくる、このラベル。
なんて遊び心があるんだ!
壁一面に貼られたコレクションを、舐めるように見る私。
「ランダムに写真を撮ると、自分好みものばかりになりそう」と思いながら撮りましたが、まさにその通りになりました。
こういうの、人の好みが出ますね。
昭和初期の印刷インキの色も好き。大量生産でなかったころのよさですね。
休憩室も、いい感じ。
めんこのように、足袋のラベルを模造誌に貼付けてコレクションしているんですね。かわいい!
窓枠や鍵穴もステキです。
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街あるきタイムは、城あるきタイム。
なぜ、この場所のこの道がこんなに細いのかとか、ここは門跡だったんだな、とか
知らず知らずに城下のがわかってしまうのが城好きの性。
このあたりは区画整理されてないんだなーとか、
城の正面玄関へ続くメインストリートだなーととか。
おそらく一般の方にはただの道が、城好きにとっては発見の小径です。
忍城内の残存物は、土塁と数えるほどの石材などですが、
建物がないからといって、見どころがないというわけではない。
城下の繁栄を見れば、城の姿が見えるというものです。
キャッチーな広告、石づくりの蔵、洋風屋根の写真館。
明治、大正、昭和のレトロデザイン探訪でした。
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今回のツアー参加は、
久々に再開を企画している私主催のオリジナルお城ツアー「城メグツアー」の下見だったわけですが、
主催側、参加側のいろいろが学べて、一挙両得。
帰宅後、ほろ酔いで書き出したりした1日でした。
私なら、どういうフレームづくりをするか、エッセンスを入れるかを延々と。
もちろん、もっともっとお城に特化した内容で。
それから、ものごとはテンポが大事なのだと実感。
楽しむにも、学ぶにも、満足度につながるのは心地よさですね。
行田は、MAPをもとに探索したら、楽しさがアップすると思う。
発見って旅の重要なファクターだけど、ゼロからの発見は難しい。宝探しにはヒントが必要。
- お城のこと l
- 11/10/15/23:59
【春風亭昇太と登る鎌刃城址】
【2011 湖北“センゴク”セミナー 現地セミナー 春風亭昇太と登る鎌刃城址】に行ってきました。
前々から行ってみたいと思いつつ、未踏だった鎌刃城。こんなにも魅力のある城だったとは!
鎌刃城については、文献も購入したもののまだ目を通していなかったりもするので、また改めて。
ひとまず、ざっくりとこの日の感想などを書きますね。
芸能界きってのお城好き、昇太師匠。なんと自作(!)の足軽衣装で登場。
さすが、人を楽しませる達人ですね。
この格好で、登ってました。さすが山城マスター。お城へのリスペクトと偏愛を感じます。
鎌刃城は、西は琵琶湖の水運、東は美濃、南は京、さらには越前へ続く北国街道の分岐も近い交通の要衝。
江南の六角氏と江北の京極氏・浅井氏によって争奪戦が繰り返された歴史があります。
つまり鎌刃城は、湖北と湖南の境目だった、この国境の城なのです。
そりゃもう、どっちも欲しかったことでしょう。
東山道番場宿から徒歩1時間。
なぜこんなところに?という場所に突然ある標高384mの山城ですが、
登れば納得、北には京極氏の居城上平寺城、浅井氏の居城小谷城、そして南には佐和山城が丸見えという好立地。
こんなにも絶妙にして奇跡的な立地なのにも関わらず、
登城前は、どの山が鎌刃城なのか、遠巻きに見るとあまりよくわからないから不思議。
しかも、おもしろいほど佐和山城を見下ろせるのにも関わらず、佐和山城からは鎌刃城は見えません。
これは本当にもう、これも含めて鎌刃城のすごさというべきマジック。
堀切。人がいると、大きさと傾斜がわかっていいですね。
コースから逸れて、見に行ってみた大石垣。
思いのほか危険なエリアで、1人で行っていたら、滑って急降下して死んでました。
一緒に行ってくれたマニアの方、助けてくれた地元の方、ありがとうございました。
昇太師匠は<近江お城大使>に任命されました!記念樹?に私も名前を書いてきましたよ。
元滋賀県米原市教育委員会、元長浜城歴史博物館館長で、
NPO法人「城郭遺産による街づくり協議会」理事長、滋賀県立大学教授中井均先生は、
平成10~14年の発掘調査に携わってこられた方なのですが、
その時の成果は貴重なもので、直接お話を聞けて嬉しかったです。
調査から証明された建物の構造や発掘物、推定される廃城の時期をはじめ、
やはり特筆すべきは、主郭虎口の一直線の大規模な石垣と石段。
これは、織田信長が安土城で総石垣の城を初めてつくったという定説を覆すもの。
つまり、安土以前に、安土にこんなにも近い場所で石積みの技術があり、
戦国時代に総石垣の城が存在した、ということです。
穴太積みとは異なる、石と石の間を粘土で埋める工法だというのも興味深い。
織田信長による「破城」という歴史の片鱗も、明らかになっています。
さて、昇太師匠といえば、食事も取らずに1人で大堀切の写真を撮りに行ったりと(マイデジカメ)
ただの山城マニアになっていたのが好感度大でした(笑)
もちろん、人気者ゆえに、写真やトークに応じて大忙しだったのですが、
お城愛を抑えきれなかった瞬間があったようでした。
その様子を微笑ましく見てらした中井先生も微笑ましかったです。
ランチの時間が惜しくて、大石垣に膨大な時間を取られたせいで見逃していた、門周辺へ。
「こんな門跡は初めて見たよー!」と大コーフンでした。
思わず1人でザクザクと裏側まで散策してみました。
昇太師匠がうまい表現をしてらっしゃいましたが、「石垣」ではなく「石張り」ですね。
土塁のまわりに、まるで補強タイルのように石を貼付けていくような。
下山した途端、地元の方に
「ヒルたくさんいたでしょ?大丈夫だった?靴の中入ってない?」と5人から聞かれました。
どうやらこの時期はヒル大発生シーズンらしい…先に言ってよ。。
知らなかったおかげで、果敢に攻められてよかったです。
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午後は、『春風亭昇太のおも城噺』。
こちらは、米原市民の方もたくさん来られてました。
そして、昇太師匠と中井先生のトークショー。これもおもしろかった!
昇太師匠の城の“個性”を見る、という独自の楽しみ方を語る姿に共感しつつ、
どうすれば城のよさを伝えられるか、継承できると思うか、みたいなお話は
私も大いに興味がある部分だったので、考えさせられたりもしたり。
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と、イベントはここまでだったのですが、ご厚意で、昇太師匠の歓迎会にも参加させていただきました。
泉市長をはじめとした米原市のみなさま、伊吹薬草の郷文化センター副館長、伊吹山文化資料館長の谷口さま、
安土考古博物館の大沼副館長、佐和山城研究会の田附さま。
文化財や地域と密に携わり、日々継承と発展に尽力されている方々とのお話は、
どれも興味深く、勉強になることばかりでした。
今まで知らなかった近江の魅力にも、たくさん出会えましたし。
本当に貴重なお時間をいただきました。ありがとうございました。
谷口経済環境部長さま、囲炉裏の宿へのツアー、ぜひ実現いたします!
そして感激といえば、この湖北グルメ。
西番場ふるさと味の会のみなさまがつくってくださった郷土料理の数々です。
味の会は、ふるさとの味の伝承と開発を目的に、年齢を超えた触れ合いや地域の活性化に貢献されているそうです。
どれだけ心のこもったお料理だったかは、写真を見ればわかりますよね。
調理室の使用開始時間が13時になっていたので、半日かけて準備してくださったのだと思います。
なによりもうれしいのは、こういうおもてなしの心ですね。
どんなに高いお店に連れていかれるより、私はこちらのほうがうれしい。
湖北にはおいしくて珍しいものがいっぱい。東京では、あんまり知られてないんですよね。もったいない。
左から/
○長浜の郷土料理「焼き鯖そうめん」。
焼き鯖を甘辛く炊き込んだだし汁で、そうめんを煮込んだもの。私の大好物です。
○滋賀グルメの代名詞「鮒寿司」。
素面ではとても食べられませんが、日本酒のアテにはたまらない。
ちなみに素材の質や製造法によって味も値段もピンキリだそう。こちら高級品!
○1200年超の歴史を誇る「丁字麩の辛子酢みそ和え」。
加賀の治部煮に入っているような生麩とも、仙台麩(油麩)ともひと味違う、
もちもち食感となめらかさ。
私の中でKING OFお麩かもしれません。
○近江八幡発祥「赤こんにゃく」。
派手好きな信長にちなんだ色だとか。なにげに、意外とおいしい。
○琵琶湖生まれの「ビワマスフライ」。
琵琶湖にしか生息しないマス。味が濃くて、甘くて、脂ノリノリ。
○地元産馬肉の薫製「さいぼし」。
○関東の私からすると関西の味「豆腐の田楽」。
○地元産大根のとのハーモニーがたまらん「合鴨ロース」。
などなど。
そして、近江お城めぐりの新名物(?)、石垣団子。ネーミングがすばらしい!
滋賀のおいしい地酒もたくさんいただきました。
泉市長はじめ、米原市のみなさまが次々にいらしてお酌してくださいました。
みなさん間違いなく偉い方々なのでしょうが、気さくで楽しく、愛がある。
そして、2人以上になると芸人のよう(笑)いたるところで<米原漫才>が繰り広げられていました。
昇太師匠と。とてもやさしく楽しい方でした。
中井先生はお城界では有名な先生ですが、気さくでお話もおもしろく、
とってもステキな方で、すっかりファンになりました。
「僕も城メグリストになりたいなあ!」と言ってくださってうれしかったな。
ご紹介などもしてくださって。人がお好きなんでしょうね。
米原市の方にノセられて、恐れ多くも握手ショットも。中井先生、失礼しました!
近江のお城と近江の国がさらに大好きになった、夢のような1日でした。
城メグリスト
- お城のこと l
- 11/10/02/23:59
青森&秋田&山形へ城めぐり
取材も兼ねて、青森、秋田、山形の城へ行ってきました。
弘前城築城400年祭 平成23年度建造物・宝物特別拝観事業として9/23~25の3日間だけ特別公開された、
弘前城の辰巳櫓・ 東内門(ともに重要文化財)へも。
一般客が5~6ローテーションする間、櫓内に居座りくまなくチェック。
学芸員さんのお話もたくさん聞け、なかなか充実の時間でした。
そのほか、久保田城、秋田城、横手城、山形城、長谷堂城、上山城、米沢城と南下。
私的感想&レポは、時間ができたら改めて。(・・・といって、いろいろ溜まる。。。)
今回は、久保田城の素晴らしさを再認識。
久保田城は遺構としても貴重で、楽しみ方も千差万別。
だけど、あくまで“城好きが楽しめる城”。
事前知識なしにいきなり訪れても確実につまらないし、労力の無駄に近い。
文化財を身近に楽しんでもらうためには、ほんの少しの橋渡しが必要。その役をしたいと改めて感じました。
田んぼ、山、空。大自然のトリコロール。
2時間経っても変わらない、ローカル線車窓の風景を見ながら、いろいろ考えられた旅でもありました。
こういう時間も大事ですね…
弾丸でしたが、バタバタとできる限り地のものも堪能。
ハタハタの焼き田楽、おいしかった!
東京で食べるハタハタとは、ふっくら度とうまみが違いますのー。
そして、東北はやっぱり日本酒がうまい!
- お城のこと l
- 11/09/25/23:59
織豊期城郭研究会/佐和山城見学会
織豊期城郭研究会の佐和山城見学会に行ってきました。
彦根市教育委員会文化財課の方の解説付きで、
最新の調査状況も織り交ぜつつ、専門的な考察のもと佐和山城をディープに散策。
マニアックすぎるので見学の詳細は書きませんが、いや~、楽しかった!!
専門家の話は勉強になるし、おもしろい!
そして、そこに集まる城好きは、ドン引くほどマニアックです。
これまで常識とされていた説が、日々微動していくのが城郭研究。
地道な発掘調査によって、数百年のミステリーが紐解かれていくのが魅力です。
このあたりは、ちょっと考古学的なジャンルになりますが。
私の方向性は、今のところ城郭研究にどっぷり浸かるほうではないのですが、
個人的には、浅くても広く勉強したいと思っている今日この頃なのです。
のんびり掘り下げたいジャンルではあります。極めるなら、近江の城だな。
貴重な3ショット!この写真の価値が分かるあなたは、サワヤマニストです。
織豊期、織豊時代というのは、安土桃山時代のこと。
織田信長と豊臣秀吉が全国的に政権を握っていた時代のことで、織豊政権ともいいます。
2人の頭文字を取って、そう呼ばれます。
こういうセミナーに行くと、中世史を勉強されている方や、中世城郭に魅せられた方が圧倒的に多いですが、
私は中世城郭から近世城郭へ移り変わるこの時代の不安定さが好きですね。
ざっくり中世城郭と近世城郭を分けたとして、探し出した城の片鱗から、改革前後の特長を見る、というか。
なので、遺構から織豊時代を考察する、という話はかなり興味深いものがありました。
佐和山城は、関が原合戦に敗北したときの石田三成の居城。
それもあってなかなか人気の山城なんですが、秀吉お抱えの大大名とは思えないほど、実に質素。
城は城主の思想や性格も反映されるもので、こんな山でも、歩けばそのあたりがわかるわけなのです。
どのへんでわかるのかは、ひと言では説明ができませんが、
「これで十分。余計なところに金をかけなくていい」という、三成の理念が伝わってきます。
これはもう、他人の家に行ったときにこだわりポイントがわかるのと一緒。
収集した瓦も、素材から焼きから、かなり質の低いものなのだそうです。
関が原合戦後、佐和山城に家康の兵が乗り込んだとき、
三成ほどの武将の居城でありながら、財宝が一切なく驚愕した、という話は有名ですが、
贅沢や権力誇示には興味のない人だったことがよくわかります。
一般的には堅物というイメージが強いけれど、治世にも長けた、人格者だったようですね。
真面目で堅実で、実直という言葉がぴったりの、頭脳派の政治家。
ある意味、おもしろみに欠ける男というか・・・。
まあ、革命家ではないし、世渡りは下手でしょう(笑)
私が城を極めるなら、近畿にいないとダメだなあ。
とくに石垣が好きとなると、近畿は必然、魅力的すぎる。
数年ぶりに、近畿お城留学(つまりはただの移住)を本気で考えた日でした(笑)
城メグリスト
- お城のこと l
- 11/09/10/23:59
福岡&佐賀&長崎へ城めぐり
お城取材とプライベートを兼ねて、九州を城メグってきました。
こんな時にという気持ちもあり、やはり終始そわそわしてましたが、
ひとりでゆっくり考えたいこともあったので、落ち着きました。
私にとって、仕事とお城めぐりは人生に欠かせないファクターで、希望です。ありがたい時間にひたすら感謝。
遠く離れた九州でも、いたるところで震災の義援金募金が。
東京に比べるとややトーンは違いましたが、
ひとつになれないことはないんだなと、少し救われた気持ちになりました。
福岡(大野城)、佐賀(吉野ヶ里遺跡、佐賀城、唐津城、獅子ヶ城)、長崎(平戸城、玖島城)とぐるり。
桜めぐりでした。お城レビューはまた改めて。
城メグリスト
- お城のこと l
- 11/04/12/23:36
城の日・江戸城パトロール
4月6日は、城(46)の日。
入城料が無料になるお城もあるんですよ(姫路城とか)。
・・・といっても姫路までは行けないので、近所の名城へ。勝手に江戸城パトロールです。
先日の地震で、江戸城の石垣も一部崩落してしまいました。(崩落した部分は未確認…どのあたりなのでしょう?)
でも、今日も江戸城はなんら変わりませんでした。大切なのは、残っているという事実ではないのですね。
竹橋から清水壕を清水門から北の丸に抜け、田安門までぐるりと歩きました。
清水門入口から見る、日本武道館方面。ここの景色、好きなんです、土塁のラインとか、堀の幅とか。
防御より美観要素が高い場所な気がします。
穴場なんじゃないかと思う、桜スポット。
例年より静かな桜のトンネル。これもまたオツなものです。
「必ず春はやって来て、ちゃんと桜が咲くんだなあ」としみじみ。当たり前のことに気づかされる毎日です。
江戸城パトロール後は、急遽、【城メグツアー#9 江戸城北の丸夜桜ウォーク】を開催。
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城メグリスト
- お城のこと l
- 11/04/06/01:48
小和田哲男先生と安土城を歩く
安土のほんまもんツアー【小和田哲男先生と歩く安土城】へ参加してきました!
お城ファン、歴史ファンなら誰しもその名前を知っているであろう小和田先生と、大好きな安土城あるきなんて…夢のよう。
お天気も快晴(前日は吹雪だったとか!)、すばらしい1日でした。
詳しいレビューは、また改めてじっくりと!!
2泊の予定が急遽日替りになり…日帰りのつもりが急遽1泊してきました。
近江のお城を巡ろうかとも思いつつ、思い切って忍者の里・伊賀(三重)へ。
伊賀上野城→松坂城と移動して、名古屋経由で帰ってきました。
こちらも、レビューは改めて。
城メグリスト
- お城のこと l
- 11/03/06/23:59