城メグリスト

萩原さちこのプロフィール

城郭ライター、編集者。小学2年生で城に魅せられる。執筆業を中心に、メディア・イベント出演、講演などもしています。

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すみだ北斎美術館「北斎サムライ画伝」プレス内覧会

12月14日(木)から開催の、すみだ北斎美術館「北斎サムライ画伝」プレス内覧会へ。

 

 



⁡題材は鎌倉時代の人物や戦いが多い。
しかし、江戸時代後期の価値観・常識で描かれているのがおもしろい!

 

 



背景に登場する石垣、亀甲積みが圧倒的に多いのは、
この時期の江戸の標準が亀甲積みだからなのかも。
そして、やけに写実的な城の描写は江戸城にそっくり。
江戸の人にとって、城といえば江戸城、の常識感がうかがえます。
狭間が徹底的に窓として描かれているのも、平和な時代の現れかもしれません。

鎌倉時代の描写が多いのは、
200年くらい経たない歴史は生々しくて扱わない、という現代と同じ価値観なんだろうなあ。
現代でも、ようやく幕末に触れられるようになってきましたし。
江戸時代の人々にとっては、戦国時代の出来事は“まだわりと最近の感覚”なんでしょうね。
こうして、そのうちに太平洋戦争も語り描かれてしまう日が来るのだと思いました。

…そんな感想を飲みながらゆるゆる伝えたら、
「石垣のそんな言及はじめてです」と言われ恥ずかしかったです。笑
いろいろな世界にいる違う目線・知識を持った方と話す機会は、私にとってとても大事。
こういう時間を、毎日少しでも多く持てるように。

 


江戸時代の戦国武将100人図鑑みたいな本。
尼子経久と六角氏綱が隣り合う世界観!

 

ふとっちょサムライの出陣前お支度図。
まずはお風呂、そして料理して英気を養う、という平和感

 

 

辞典みたいな本の「せ」のページ。
癒される幸福感、言葉のチョイスの絶妙感


2月25日まで。
入れ替えあるそうです。また行こう!

前期:2023年12月14日(木)~2024年1月21日(日)
後期:2024年1月23日(火)~2024年2月25日(日)